ブックマーク / www.a.u-tokyo.ac.jp (215)

  • カブトムシを食べたのは誰?

    発表者 小島 渉(東京大学大学院農学生命科学研究科 生産・環境生物学専攻博士課程3年 日学術振興会特別研究員(DC2)(当時)) 杉浦 真治 (神戸大学大学院農学研究科) 槙原 寛(独立行政法人森林総合研究所) 石川 幸男(東京大学大学院農学生命科学研究科 生産・環境生物学専攻 教授) 高梨 琢磨(独立行政法人 森林総合研究所) 発表のポイント ◆タヌキとハシブトガラスがカブトムシのおもな捕者であることを明らかにしました。 ◆これらの捕者は、メスよりもオスを、角(つの)の短いオスよりも角の長いオスを多く捕していました。 ◆これらの発見は、カブトムシの角の進化に捕者が及ぼした影響の解明につながる可能性があります。 樹液(注1)が出ているクヌギ、コナラなどの広葉樹のそばに、何者かによって腹部だけがべられたカブトムシの残骸が散乱していることがあります。これらの残骸は、おもにカラスによ

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    agrisearch 2014/03/11
    「タヌキやハシブトガラスは、カブトムシのメスよりもオスを、角の短いオスよりも角の長いオスを多く捕食することもわかりました。」
  • 哺乳類において雌の生殖制御中枢の活動を促進するフェロモンを同定

    発表者 村田健(東京大学大学院農学生命科学研究科 応用動物科学専攻 博士課程3年;当時) 渡邉秀典(東京大学大学院農学生命科学研究科 応用生命化学専攻 教授) 岡村裕昭(農業生物資源研究所 動物科学研究領域 動物生産生理機能研究ユニット・ユニット長) 武内ゆかり(東京大学大学院農学生命科学研究科 応用動物科学専攻 准教授) 森裕司(東京大学大学院農学生命科学研究科 応用動物科学専攻 教授) 発表のポイント ◆雌ヤギの生殖神経内分泌機能を促進するフェロモンを同定しました。 ◆哺乳類で初めて、脳の視床下部(注1)にある生殖制御中枢の活動を促進するフェロモンの単離精製と構造決定に成功しました。 ◆研究により、哺乳類フェロモンの中枢作用機構への理解が深まり、フェロモンを用いた家畜の繁殖機能を改善する手段の開発などへの応用が期待されます。 フェロモンは、「ある個体が放出し、同種の他個体が受容したと

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    agrisearch 2014/03/03
    「雄効果」フェロモン、4-ethyloctanal(よん エチルオクタナール)の同定
  • 八丈島産カイメンより卓越した物質生産能を有する新規微生物を発見

    発表者 Joern Piel (ETH-Zurich、教授) Micheal C. Wilson (ETH-Zurich、博士研究員) 竹山 春子(早稲田大学理工学術院、教授) モリ テツシ(早稲田大学理工学術院、助教) 松永 茂樹(東京大学大学院農学生命科学研究科、教授) 高田 健太郎(東京大学大学院農学生命科学研究科、助教) 阿部 郁朗(東京大学大学院薬学系研究科、教授) 脇 敏幸(東京大学大学院薬学系研究科、准教授) (他15名、計 9研究機関、23名) 発表のポイント ◆八丈島産のカイメン Theonella swinhoei から発見された多彩な化合物のほとんどが、難培養性共生微生物 Entotheonella により生産されていることがわかりました。 ◆Entotheonella は T. swinhoei だけでなく世界各地の海に生息する海綿動物中にも広く分布することがわか

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    agrisearch 2014/02/13
    2014/2/7 難培養性共生微生物 Entotheonella
  • 切るメカニズムが違った!特定の配列を認識しDNAを切断する酵素の新しい仕組みを発見

    図1 X線結晶構造解析法により決定したR.PabI-DNA複合体構造 (拡大画像↗) R.PabIは、二鎖DNAを90°近く折り曲げてR.PabIと結合させます。R.PabIが認識する特定の配列(5’-GTAC-3’)は、折れ曲がりの頂点に位置します。 図2 R.PabIによるDNAの切断メカニズム(拡大画像↗) R.PabIの触媒反応によって生じた向かい合った二つの脱塩基部位は、熱分解もしくは他の酵素の作用によって切断されます。 制限酵素とは、特定の塩基配列を認識して二鎖DNAを切断する酵素群であり、細菌の外来DNAに対する自己防御機構として発見されました。このDNAを切断する機能はDNAの塩基配列を操作する遺伝子組み換えには欠かせないツールとなっており、制限酵素は遺伝子組み換え実験等に頻繁に利用されています。これまで制限酵素は、DNAのホスホジエステル結合を切断(加水分解)するエン

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    agrisearch 2014/02/13
    2014/1/30 「超好熱古細菌Pyrococcus abyssi(注2)由来の制限酵素R.PabIは、DNA塩基配列中の糖と塩基の間の結合を切断する(DNAグリコシラーゼ活性)酵素であることを見出しました。」
  • 福島の森林生態系におけるセシウム137の腐食連鎖系を通じた生物学的拡散について

    発表者 村上 正志(千葉大学 大学院理学研究科 地球生命圏科学専攻・准教授) 大手 信人(東京大学 大学院農学生命科学研究科 森林科学専攻・准教授) 鈴木 隆央(千葉大学 大学院理学研究科 地球生命圏科学専攻・院生) 石井 伸昌(独立行政法人放射線医学総合研究所 放射線防護研究センター・主任研究員) 五十嵐 祥晃(千葉大学 大学院理学研究科 地球生命圏科学専攻・院生) 田野井 慶太朗(東京大学 大学院農学生命科学研究科 附属放射性同位元素施設/応用生命化学専攻 放射線植物生理学研究室・准教授) 発表概要 図-1 この研究で想定した物網 (拡大画像↗) 10種類の機能群ごとに生物の採集を行った。実線・点線は摂関係や形態の変成による養分のフローを示す。破線は生物の空間的な移動を示す。例えば、オタマジャクシのカエルへの変態、ヤゴのトンボへの変態、落葉の森林から渓流への移動などは破線で表されて

  • 黄砂をもたらす冬季放牧が動物の成育にも逆効果であることを実証 | 東京大学大学院農学生命科学研究科

    発表者 鄭陽 (中国・甘粛農業大学 草地学部 助教) 高橋太郎 (東京大学大学院農学生命科学研究科 農学国際専攻 助教) David Kemp (オーストラリア・チャールズスタート大学 農業革新センター 教授) 発表のポイント ◆ 冬季放牧が動物の成育に効果がないことを、比較実験にて明らかにしました ◆ 放牧されている雌羊は舎飼されている雌羊と比べてエネルギー効率が悪いことを、生物経済モデルを用いて明らかにしました ◆ 現地の農民が自分で作ることのできる低予算型の動物用温室を実際に建て、その建設費用が3季で回収できることを示しました ◆ 砂漠化の拡大につながらない、新しい畜産システムの設計への応用が期待されます 東京大学大学院農学生命科学研究科の高橋太郎助教を責任著者とする日中豪の共同研究チームは、黄砂の一因と考えられている中国北西部およびモンゴル共和国北東部における家畜の冬季放牧が、動物

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    agrisearch 2013/11/08
    2013/9/5 「現地の農民が自分で作ることのできる低予算型の動物用温室を実際に建て、その建設費用が3季で回収できることを示しました」
  • 枝分かれを抑える植物ホルモン「ストリゴラクトン」が機能する仕組み

    発表者 中村 英光(東京大学大学院農学生命科学研究科 応用生命化学専攻 特任助教) 薛 友林(東京大学大学院農学生命科学研究科 応用生命化学専攻 博士課程3年;当時) 宮川 拓也(東京大学大学院農学生命科学研究科 応用生命化学専攻 助教) 侯 峰(東京大学大学院農学生命科学研究科 応用生命化学専攻 博士課程3年) 田之倉 優(東京大学大学院農学生命科学研究科 応用生命化学専攻 教授) 浅見 忠男(東京大学大学院農学生命科学研究科 応用生命化学専攻 教授) 発表のポイント ◆植物の枝分かれを抑える働きを持ち、根に寄生する雑草(根寄生雑草)の発芽誘導も行う植物ホルモン(注1)「ストリゴラクトン」の受容体D14によるストリゴラクトンの受容は、このホルモンを分解し再認識するという、ユニークな仕組みで行われていることを明らかにしました。 ◆ストリゴラクトンを認識したD14は、別の植物ホルモン「ジベレ

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    agrisearch 2013/11/08
    2013/10/18 「ストリゴラクトンを認識したD14は、別の植物ホルモン「ジベレリン」のシグナル伝達因子と結合することが示され」
  • 今、よみがえりつつある奄美大島の希少種:外来種マングースの防除事業の成果

    発表者 宮下 直(東京大学大学院農学生命科学研究科生圏システム学専攻 教授) 深澤 圭太(独立行政法人 国立環境研究所生物・生態系環境研究センター 研究員) 亘 悠哉(一般社団法人 日森林技術協会 専門技師) 西嶋 翔太(東京大学大学院農学生命科学研究科生圏システム学専攻 特任研究員) 深澤 真梨奈(東京大学大学院農学生命科学研究科生圏システム学専攻 修士課程;当時) 阿部 愼太郎(環境省那覇自然環境事務所 野生生物課 課長補佐) 山田 文雄(森林総合研究所鳥獣生態研究室 特任研究員) 鑪 雅哉(環境省自然環境局 生物多様性センター 総括企画官) 橋 琢磨(一般財団法人自然環境研究センター 上席研究員) 発表のポイント ◆奄美大島で行われている外来種フイリマングース(注1)の防除事業により、島に固有の6種の脊椎動物(アマミノクロウサギ、カエル類3種、ネズミ類2種)の個体数が、顕著に回復

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    agrisearch 2013/11/08
    「島に固有の6種の脊椎動物(アマミノクロウサギ、カエル類3種、ネズミ類2種)の個体数が、顕著に回復していることが明らかになった。」
  • オスマウスの性行動を抑制する幼少フェロモンを発見

    発表者 David M. Ferrero(Department of Cell Biology, Harvard Medical School) Lisa M. Moeller(Institute for Biology II, RWTH Aachen University) 小坂田拓哉(東京大学大学院農学生命科学研究科応用生命化学専攻博士課程) 堀尾奈央(東京大学大学院農学生命科学研究科応用生命化学専攻学振PD研究員) Qian Li(Department of Cell Biology, Harvard Medical School) Dheeraj S. Roy(Department of Cell Biology, Harvard Medical School) Annika Cichy(Institute for Biology II, RWTH Aachen Universit

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    agrisearch 2013/10/03
    「メスの幼少マウスの涙腺から分泌される」「倉庫や製造所などで問題になっているマウスの繁殖の制御に応用できる可能性が期待されます。」
  • 超音波のラブソングに騙される蛾と騙されない蛾 | 東京大学大学院農学生命科学研究科

    拡大画像↗ アワノメイガ(左)とキマエホソバ(右)におけるオスの求愛歌(超音波)の機能の違い。アワノメイガのメスは、コウモリとオスの超音波を聞き分けられず、オスの求愛歌を聞いてもフリーズする。これにより、オスは、メスがフリーズしているスキに交尾を円滑におこなうことができる。これに対し、キマエホソバのメスはコウモリとオスの超音波を聞き分けられる。メスは、コウモリの超音波に対して警告音を発するが、オスの超音波に対しては警告音を発することなく交尾を受入れる。 一部の蛾では、超音波を利用して雌雄間のコミュニケーションが行われています。蛾の耳は天敵のコウモリが発する餌探索音(超音波)を逆探知するために発達したと推定されています。実際、蛾の耳はコウモリの超音波がよく聞こえるようにチューニングされています。超音波コミュニケーションを行っている蛾では、メスはオスの出す超音波(ラブソング)を聞くとそのオスを

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    agrisearch 2013/08/02
    2013/6/28 「アワノメイガはコウモリの超音波とオスのラブソングを全く聞き分けていないのに対し、幼虫が地衣類を食べて育つキマエホソバという蛾のメスはこれらを聞き分けている」
  • 藻類バイオ燃料を簡単に抽出できる培養法を発見 | 東京大学大学院農学生命科学研究科

    図1. Botryococcus brauniiの細胞およびコロニーの光学顕微鏡像 (拡大画像↗) 図2. Botryococcus brauniiの培養 (拡大画像↗) 図3. 左(Chu13培地)、右(1/4海水培地)培養藻体をヘキサンと混合した様子 (拡大画像↗) 図4. 研究成果によるBotryococcus brauniiからの炭化水素抽出プロセス (拡大画像↗) 化石燃料の枯渇や地球温暖化対策として、単位面積当たりのオイル生産性が高い微細藻類に次世代のバイオ燃料資源として注目が集まっています。 通常、オイル生産性微細藻類は細胞内にオイルを蓄積させますが、研究で用いたBotryococcus braunii (図1、図2)は、乾燥重量の数十パーセントにも及ぶオイルを個々の細胞を繋いでいる細胞間マトリクスに蓄積させます。またこのオイルは酸素原子を含まない発熱量の大きい重油相当の

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    agrisearch 2013/08/02
    2013/7/26 ボツリオコッカス(Botryococcus braunii)
  • NIN様転写因子が植物の硝酸応答を司る | 東京大学大学院農学生命科学研究科

    発表者 小西美稲子 (東京大学生物生産工学研究センター 特任研究員(特任助教)) 柳澤修一 (東京大学生物生産工学研究センター 准教授) 発表概要 植物の主要な窒素源である硝酸はシグナル分子としても働き、硝酸同化に関わる酵素遺伝子や様々な制御タンパク質遺伝子の発現を直接的に制御して、植物の生長や物質生産を調節しています。このような硝酸によって引き起こされる応答を司る因子はNIN様転写因子(注)であることを発見しました。硝酸はシグナル分子としてNIN様転写因子を活性化し、この活性化したNIN様転写因子が様々な硝酸応答遺伝子の発現を促進することを明らかにしました。この発見は植物の窒素利用効率を向上させ植物の物質生産能力を強化することにつながります。 植物は土壌中の窒素を吸収・同化し、タンパク質や核酸など窒素原子を含むさまざまな生体分子を生合成して生長しています。土壌中の窒素含量は高い農業生産を

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    agrisearch 2013/04/30
    2013/3/21
  • 酵素の1アミノ酸残基の変異が蛾類の性フェロモンの組成に変化をもたらす | 東京大学大学院農学生命科学研究科

    発表者 Jean-Marc Lassance (スウェーデン王国ルンド大学 博士課程:当時) Marjorie A. Liénard (スウェーデン王国ルンド大学 博士課程:当時) Binu Antony (東京大学大学院農学生命科学研究科 生産・環境生物学専攻 外国人特別研究員:当時) 銭 曙光 (東京大学大学院農学生命科学研究科 生産・環境生物学専攻 博士課程:当時) 藤井 毅 (東京大学大学院農学生命科学研究科 生産・環境生物学専攻 特任助教) 田端 純 (独立行政法人農業環境技術研究所 生物多様性研究領域 主任研究員) 石川 幸男 (東京大学大学院農学生命科学研究科 生産・環境生物学専攻 教授) Christer Löfstedt (スウェーデン王国ルンド大学 教授) 発表のポイント ◆どのような成果を出したのか 蛾類の性フェロモンの生産に関与する酵素の一つである脂肪酸還元酵素にお

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    agrisearch 2013/04/30
    2013/2/14
  • 小型魚類メダカをモデルとした味の情報伝達・処理に関わる神経回路の標識 | 東京大学大学院農学生命科学研究科

    発表者 家木 誉史 (東京大学大学院農学生命科学研究科 応用生命化学専攻 博士課程) 岡田 晋治 (東京大学大学院農学生命科学研究科 応用生命化学専攻 助教) 藍原 祥子 (東京大学大学院農学生命科学研究科 応用生命化学専攻 特任研究員;当時) 應 真  (東京大学大学院農学生命科学研究科 応用生命化学専攻 特任助教;当時) 阿部 啓子 (東京大学大学院農学生命科学研究科 応用生命化学専攻 特任教授) 安岡 顕人 (前橋工科大学工学部生物工学科 准教授) 三坂 巧  (東京大学大学院農学生命科学研究科 応用生命化学専攻 准教授) 発表のポイント ◆どのような成果を出したのか 小型魚類メダカを用いることで、旨味・苦味を含む味の情報伝達・処理に関わる神経回路を標識することができた。 ◆新規性(何が新しいのか) 末梢の味受容細胞から、味の認識に至るまでの情報伝達・処理に関わる神経細胞群を高次中

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    agrisearch 2013/04/30
    2013/4/15
  • 第六回放射能の農畜水産物等への影響についての研究報告会 | 東京大学大学院農学生命科学研究科

    Ustream配信 当日は、研究報告会の模様をライブ配信します。 研究報告会ではtwitterを利用した質疑応答を試行いたします。 質問を受け付けるタグは、 #uta130420 です。 Q&A アンケート回答(Q&A) 開催のご案内 日時

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    agrisearch 2013/04/30
    2013/4/20開催
  • カリウムイオン輸送体による植物の生長と乾燥ストレス応答の新規調節機構の発見 | 東京大学大学院農学生命科学研究科

    発表者 刑部 祐里子 (東京大学大学院農学生命科学研究科応用生命化学専攻 講師;当時、独立行政法人理化学研究所環境資源科学研究センター機能開発研究グループ 研究員) 有永 直子 (東京大学大学院農学生命科学研究科応用生命化学専攻 修士課程;当時) 梅澤 泰史 (独立行政法人理化学研究所植物科学研究センター機能開発研究グループ 研究員;当時) 桂 彰吾 (東京大学大学院農学生命科学研究科応用生命化学専攻 博士課程) 長町 啓太 (東京大学大学院農学生命科学研究科応用生命化学専攻 修士課程;当時) 田中 秀典 (東京大学大学院農学生命科学研究科応用生命化学専攻 博士課程;当時) 大開 暖香 (東京大学大学院農学生命科学研究科応用生命化学専攻 修士課程;当時) 山田 晃嗣 (東京大学大学院農学生命科学研究科応用生命化学専攻 修士課程;当時) Seo Souk (東京大学大学院農学生命科学研究科応

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    agrisearch 2013/04/30
    2013/4/19 アブシジン酸(ABA)のシグナル伝達
  • プログラニュリンは脳内炎症反応を軽減する | 東京大学大学院農学生命科学研究科

    発表者 田中良法 (東京大学大学院農学生命科学研究科獣医学専攻 博士課程、日学術振興会 特別研究員) 松脇貴志 (東京大学大学院農学生命科学研究科獣医学専攻 助教) 山内啓太郎 (東京大学大学院農学生命科学研究科獣医学専攻 准教授) 西原眞杉(東京大学大学院農学生命科学研究科獣医学専攻 教授) 発表のポイント 脳傷害部位に集積する活性化ミクログリア(注1)は、プログラニュリンを発現する。 プログラニュリン欠損マウスでは活性化ミクログリアの集積が亢進し、過剰な酸化ストレスや血管新生が起こる。 プログラニュリンはミクログリアの過剰な活性化を抑制し、脳傷害時の炎症反応を軽減する。 東京大学大学院農学生命科学研究科獣医学専攻の田中良法特別研究員、西原眞杉教授らの研究グループは、マウスを用いた実験的脳傷害モデルによりプログラニュリンの炎症反応における役割を調べました。プログラニュリンは、近年、人で

  • 新古典派経済成長理論における資本の成長経路を発見 | 東京大学大学院農学生命科学研究科

    今まで知られていなかった、新古典派経済成長理論における資の成長経路を発見しました。 経済構造により、大きな成長効果を持つ資の種類が異なることを証明しました。 被援助国の実態に合わせた効率的な農業援助の立案への応用が期待できます。 東京大学大学院農学生命科学研究科の高橋太郎助教は、今まで知られていなかった新古典派経済成長理論における資の成長経路を、一次近似法により発見しました。また、この成長経路を解析することにより、各国の経済が持つ特性によって、大きな経済成長効果を持つ資の種類が異なることを証明しました。これらの成果は被援助国の実態に合わせた国際援助政策の立案に応用できるため、農業援助を始めとする我が国の国際援助の効率化に貢献することが期待されます。研究成果は2012年11月20日付けで国際誌PLOS ONEに発表されました。 経済成長理論とは、各国における経済成長の過程を数学的に表

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    agrisearch 2013/01/25
    2012/11/26
  • “多細胞生物”麹菌の細胞と細胞をつなぐ穴を制御するメカニズムを解明 | 東京大学大学院農学生命科学研究科

    図1 麹菌の菌糸の構造。 (拡大画像↗) 図2 麹菌のコロニーに水をかけると菌糸が溶菌する。 (拡大画像↗) 図3 麹菌の菌糸の透過型電子顕微鏡写真。矢印はWoronin bodyを示す。スケールバーは500ナノメートル。 (拡大画像↗) 図4 麹菌が溶菌するとWoronin bodyが隔壁孔をふさいで、となりの細胞が巻き添えに遭うことを防ぐ。 (拡大画像↗) 図5 Woronin bodyが隔壁孔をふさぐことにより、酵素生産活性が高い細胞と低い細胞を区別する。各細胞の黄色の濃さの違いで酵素生産活性の高さを表した。 (拡大画像↗) 麹菌は、古くより日酒・醤油・味噌などの日の伝統的醸造産業で用いられてきました。日酒造りではアミラーゼを生産し、蒸米のデンプンを分解、酵母のえさとなる糖を供給します。醤油や味噌造りではプロテアーゼを生産し、大豆のタンパク質をペプチドに分解、味や香りの形成に貢

  • おコメの数を増やす遺伝子TAWAWA1を発見 | 東京大学大学院農学生命科学研究科

    発表者 吉田明希子 (日学術振興会特別研究員PD) 笹尾真史 (東京大学大学院農学生命科学研究科生産・環境生物学専攻 修士課程:当時) 安野奈緒子 (東京大学大学院農学生命科学研究科生産・環境生物学専攻 特任研究員) 大門靖史 (東京大学大学院農学生命科学研究科生産・環境生物学専攻 特任研究員) Ruihong Chen (東京大学大学院農学生命科学研究科生産・環境生物学専攻 特別研究学生) 山崎諒 (東京大学大学院農学生命科学研究科生産・環境生物学専攻 特任研究員) 徳永浩樹 (東京大学大学院農学生命科学研究科生産・環境生物学専攻 特任研究員) 北口善教 (東京大学農学部 応用生物学専修:当時) 経塚淳子 (東京大学大学院農学生命科学研究科生産・環境生物学専攻 准教授) 発表のポイント ◆どのような成果を出したのか イネ穂にできる粒(コメ)の数を決める遺伝子を見つけ、TAWAWA1 (

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    agrisearch 2013/01/04
    2012/12/26 「イネ穂にできる粒(コメ)の数を決める遺伝子を見つけ、TAWAWA1 (TAW1)と命名した。TAW1の働きが強いほど1穂の粒数が増す。」