発表者 小島 渉(東京大学大学院農学生命科学研究科 生産・環境生物学専攻博士課程3年 日本学術振興会特別研究員(DC2)(当時)) 杉浦 真治 (神戸大学大学院農学研究科) 槙原 寛(独立行政法人森林総合研究所) 石川 幸男(東京大学大学院農学生命科学研究科 生産・環境生物学専攻 教授) 高梨 琢磨(独立行政法人 森林総合研究所) 発表のポイント ◆タヌキとハシブトガラスがカブトムシのおもな捕食者であることを明らかにしました。 ◆これらの捕食者は、メスよりもオスを、角(つの)の短いオスよりも角の長いオスを多く捕食していました。 ◆これらの発見は、カブトムシの角の進化に捕食者が及ぼした影響の解明につながる可能性があります。 樹液(注1)が出ているクヌギ、コナラなどの広葉樹のそばに、何者かによって腹部だけが食べられたカブトムシの残骸が散乱していることがあります。これらの残骸は、おもにカラスによ