ブックマーク / jbpress.ismedia.jp (467)

  • 飢えたサルはなぜ長生きしたのか?明らかになってきた長寿の体内メカニズム エネルギー摂取制限と長寿の研究(前篇) | JBpress (ジェイビープレス)

    ところが、栄養を豊富に摂取できる現代においては、健康長寿と関係するある遺伝子が、あまり活性化されずにいるままなのだという。 その遺伝子、「サーチュイン遺伝子」とよばれる。2012年に、NHKスペシャル「あなたの寿命は延ばせる 発見! 長寿遺伝子」という番組で取り上げられ話題にもなった。 逆説的だが、この遺伝子は、エネルギー摂取が制限された状態になるほど、よく活性化して健康長寿をもたらすのだという。 どのようなメカニズムで、この遺伝子が健康長寿を導くのか。効果的にこの遺伝子を活性化させるには、どのようにすればよいのか。 こうした疑問をもちながら、金沢医科大学の古家大祐教授の研究室を訪ねた。古家氏はこれまで、エネルギー摂取制限と健康長寿の関係性などを研究してきた。上記のNHKスペシャルでは、人を対象としたサーチュイン遺伝子活性化の実験も行っている。 前篇では、エネルギー摂取制限が健康長寿につな

  • 海外で日本の農産物を売りまくる秘策 その農業改革案では甘すぎます(第24回) | JBpress (ジェイビープレス)

    「日の農産物は高品質だから海外で高く売れる。もっと輸出しよう」という主張をよく聞きます。コメの場合、こうした主張にあまり根拠がないということは以前書きました(「外国の富裕層は日の高いコメなんて買いません」)。では、他の農作物もそうかと言えば、違う様相を示します。これが農業政策立案の難しさです。 例えば、筆者が今年の兵庫県和牛共進会(兵庫県産和牛のコンテスト)に行ったところ、牛を買い付けるセリの参加業者にアジアやヨーロッパの会社が来ていて、何頭か競り落としていったのには驚きました。 すでに屠殺してある枝肉が並ぶ肉市場で外国人バイヤーをちらほら見かけるのは、3年くらい前からありました。けれども、屠殺してみないと良いか悪いか分からない、買うのにノウハウが必要な生体の競り市まで参加してくるとは思わなかったので驚いたのです。JAも含む多くの肉業者が外国にセールスをかけてきた成果が出てきている

    海外で日本の農産物を売りまくる秘策 その農業改革案では甘すぎます(第24回) | JBpress (ジェイビープレス)
  • 大規模コメ農家を吹き飛ばす米価暴落 その農業改革案では甘すぎます(第22回) | JBpress (ジェイビープレス)

    米価が下落しています。購買力平価を考慮した実質米価は1俵あたり1万3000円を割るという、戦後最低水準を更新しました。1俵は約60キロなので、一般に使われる30キログラム入るコメの出荷袋に換算すれば6000円ほど。いよいよ、大規模コメ農家の大崩壊が始まる水準まで下落したと言えそうです。(参考:「米価は歴史的な低水準」、森島賢、農業協同組合新聞) これまで筆者の連載を読んでこられた読者なら「コメの価格が下がったら大規模農家だけが生き残る」といった考えが間違いであることはご理解いただけていると思いますが、そうでない方のために再び解説をしておきましょう。 表をご覧ください。これは、米価と栽培面積によって、どの程度の収益が上がるのかを示しているものです。10アールあたりの収穫量を510キロ(30キログラム入り米袋で17袋)とした場合の売り上げから、生産費を引いたものです。栽培面積ごとの生産費の算出

    大規模コメ農家を吹き飛ばす米価暴落 その農業改革案では甘すぎます(第22回) | JBpress (ジェイビープレス)
  • 何事も過剰摂取は禁物、腸のバランスが崩れて糖尿病に 「ネイチャー」人工甘味料論文の衝撃(後篇) | JBpress (ジェイビープレス)

    9月に発表された、イギリスの科学雑誌「ネイチャー」の論文が議論を呼んでいる。糖分摂取を避けたい糖尿病患者や肥満の人などが摂ってきた人工甘味料が、逆に糖尿病リスクを高めるという研究結果が示されたからだ。 前篇では、この論文をどう捉えればよいのかを、城西大学薬学部教授の中島啓氏に尋ねた。中島氏は生活習慣病の実験研究の第一人者で、人工甘味料が体に及ぼす影響も研究対象にしている。結論は「少量摂取なら問題ないだろうが、かなりの量を摂取していれば、影響の個人差もあるので健康診断を受けるとよい」というものだった。 結論が出たところで、後篇では、今回の「ネイチャー」論文で取り沙汰されている、腸という器官に焦点を絞ってみる。論文には、人工甘味料が腸内細菌のバランスを崩すことで、糖尿病のリスクを高めるといった内容が書かれている。 糖尿病というと、糖をエネルギーに変える糖代謝が異常をきたすために起きる病気だ。い

  • 結局、人工甘味料は体にいいのか悪いのか 「ネイチャー」人工甘味料論文の衝撃(前篇) | JBpress (ジェイビープレス)

    「糖分は糖尿病の元凶。できることなら糖分を摂りたくない」。日頃こう考えて、糖分摂取を事の工夫などで極力避けている人はいることだろう。コーラを飲むなら、ダイエットコーラやトクホコーラを選ぶといった具合に。 そんな人たちを心配させるニュースがあった。9月17日、人工甘味料が糖尿病のリスクを高めている可能性があるとする論文がイギリスの科学誌「ネイチャー」に発表されたのだ。 論文によると、人工甘味料入りの水を与えられたマウスでは糖尿病につながり得る耐糖能障害が起きやすくなったのに対し、単なる水や糖分入りの水を与えられたマウスでは変化がなかった。また400人弱の人間対象の調査でも、耐糖能障害と人工甘味料摂取の間に関連性が見られた。さらに、ふだん人工甘味料を摂取しない7人に、米国品医薬局が推奨する最大摂取量の人工甘味料を含む事を7日にわたり摂ってもらったところ、4人の血糖値が5日から7日以内に上

    agrisearch
    agrisearch 2014/10/18
    むしろ真っ当な解説をすると畝山氏の二番煎じ?→http://d.hatena.ne.jp/uneyama/20140918#p9
  • あったら嬉しい!コメ農家が喜ぶITシステムを教えます その農業改革案では甘すぎます(その17) | JBpress (ジェイビープレス)

    山田錦の話は前回で終えたつもりでしたが、こんなニュースが入ってきました。山田錦の超大口需要家である旭酒造が、富士通の「Akisai」と呼ばれるクラウドサービスを使って、栽培技術の「見える化」を推進するというものです(「旭酒造と富士通 ・農クラウド『Akisai』を活用した酒造好適米の栽培技術の見える化を開始」) この事業にかかる金額がどの程度なのか筆者は知りませんが、旭酒造の山田錦確保への全方向的な努力を証明するようなニュースです。 成果や実績が知られていない農業のIT化 しかし筆者は、これを見て2つの意味で「残念だな」と思いました。旭酒造や富士通が悪いと言っているわけではありません。目的を達成するため、現在の技術としては最高峰の仕事をしておられるのでしょうし、実際に役立つシステムでもあるのでしょう。 しかし、こうしたシステムを導入するのは、農家ではありません。この場合も旭酒造ですし、も

    あったら嬉しい!コメ農家が喜ぶITシステムを教えます その農業改革案では甘すぎます(その17) | JBpress (ジェイビープレス)
    agrisearch
    agrisearch 2014/10/14
    2014/9/5 「山田錦栽培の見える化システム」の件
  • コメ偽装の手口はこうしてエスカレートしていく その農業改革案では甘すぎます(その19) | JBpress (ジェイビープレス)

    前回(「あなたがべているのは偽装米かもしれない」)は、偽装には段階があり、どんどんエスカレートしていくことをお話ししました。同一品種だけど産地の違う米を混ぜる第1段階、品種の違う米を混ぜる第2段階、「くず米」を混ぜる第3段階です。今回は、第4~6段階を見ていきましょう。 事故米、加工米を用に偽装 偽装の第4段階は、いわゆる「事故米」を用と偽装したものです。 2008年の三笠フーズ事件で表面化した偽装米はこれでした。農水省がミニマムアクセス米として輸入したコメのうち、残留農薬やカビ発生のため用に適さなくなった米を用に転売したものです。それらは当は工業用として払い下げた米なのです。 これは極めて悪質な偽装で社会的影響も大きく、後に農水省は事故米を全て焼却処分にすることにしました。米穀卸や小売りが自社倉庫で事故米を作った場合にきちんと廃棄するかどうかは分かりませんが、消費者の立場から

    コメ偽装の手口はこうしてエスカレートしていく その農業改革案では甘すぎます(その19) | JBpress (ジェイビープレス)
  • 同じ愚を繰り返す「地方創生」の勘違い 農業への補助金では地方は救えない | JBpress (ジェイビープレス)

    安倍内閣が「地方創生」(これまで言われてきた「地方再生」と同じ。官僚特有の言葉の遊びである)と言い出した。9月の内閣改造では、地方創生担当大臣までつくって、先の総裁選でライバルだった石破茂前幹事長を任命した。石破氏を据えたことはライバルの閣内封じ込めなどと噂されているものの、安倍首相の地方創生に対する意気込みを示した形にもなり、地方創生はこの秋の大きな話題になっている。 このような状況に際して、一言、言いたいことがある。それは地方が話題になると農業の話が出てきて、そして必ずと言ってよいほど補助金のばら撒きが始まるからだ。補助金の出所は言うまでもなく税金である。そして、補助金によって農業が再生したためしはない。 なぜ、補助金によって農業が再生しないのだろう。それは、根のところで、農業再生と地方の振興が両立しないからである。稿では、そこのところを根に遡って説明する。地方創生を語るのは、ぜ

    同じ愚を繰り返す「地方創生」の勘違い 農業への補助金では地方は救えない | JBpress (ジェイビープレス)
  • 多収量イネは「第2の緑の革命」を実現できるか 日本のコメが世界の食糧危機を救う(後篇) | JBpress (ジェイビープレス)

    あるイネから、コメの収穫量の増加につながる遺伝子が見つかった。名古屋大学の芦苅基行教授は2005年に、コメの粒数の増加に関わる遺伝子を発見。さらに2010年には、穂の枝数の増加に関わる遺伝子を発見した。 次々と発見した遺伝子を、今度は主要な品種のイネに導入する時が来た。日での主要な品種と言えば「コシヒカリ」。世界的に有名な品種と言えば「日晴(にほんばれ)」だ。それぞれに対してこれらの遺伝子を導入する段階に進んでいる。 芦苅教授が目指すのは、開発したイネによって世界の糧危機を救うこと。実現すれば、「第2の緑の革命」と呼ばれるようになるかもしれない。 前篇で紹介したとおり、イネに生る果実「コメ」の収量を増やすには、「粒の数を増やす」「粒が生る穂の枝の数を増やす」「粒そのものの体積を増やす」などの手法が主に考えられる。 名古屋大学生物機能開発利用研究センターの芦苅基行教授は、第1の手法と第

    多収量イネは「第2の緑の革命」を実現できるか 日本のコメが世界の食糧危機を救う(後篇) | JBpress (ジェイビープレス)
    agrisearch
    agrisearch 2014/10/14
    2011/5/27 名古屋大学生物機能開発利用研究センターの芦苅基行教授
  • 計測装置を背負って泳ぐ鮭、子づくりの仕組みが明らかに 鮭に見る自然と人工の調和(後篇) | JBpress (ジェイビープレス)

    前篇では、重要な資源だった鮭を増やすために、日人が「種川法」や「人工孵化」などの技術を導入した歩みを追った。その歩みは、資源確保を自然なものから、人手によるものに変えていくものでもあった。人工孵化・放流により鮭の資源量を確保することが、今の日では常識となっている。 だが、冷静に考えてみると、人手を介して孵化させ放流する状況が“あるべき姿”と言えるのかどうか。人は自然と人工の調和をどう図っていくべきか。 後篇では、サケ科魚類の研究を行っている日大学生物資源科学部助教の牧口祐也氏を訪ねる。牧口氏は、データロガーという計測機器を使った「バイオロギング」などの手法で、サケの遡上や繁殖などに関する研究を進めている。サケについてなにが分かってきたのだろうか。そして、人の関わり方はどうあるべきなのか。 牧口祐也氏。日大学生物資源科学部海洋生物資源科学科魚群行動計測学研究室助教。博士(環境科学)

    agrisearch
    agrisearch 2014/10/10
    日本大学生物資源科学部助教の牧口祐也氏
  • 食品業界で熱い注目、「介護食」市場が立ち上がる いよいよ本格的な店頭販売へ | JBpress (ジェイビープレス)

    では65歳以上の高齢者が21%を超える「超高齢化社会」を迎え、「介護」のニーズが高まっている。飲み込む力が弱くなった高齢者向けに、舌でもつぶせるようにしたり、飲み込みやすいように工夫した品が出回るようになった。今後も介護市場の拡大が見込まれている。介護の商品開発が進み、販路も拡大してきた。国も介護の普及に力を入れている。介護の現状と課題について見てみたい。 超高齢社会で拡大し続ける介護市場 65歳以上の高齢者人口は、2014年に3186万人(総人口に占める割合25.0%)で過去最高になった。「4人に1人が高齢者」という状況だ。一人暮らしの高齢者も増え続けている。65歳以上の単独世帯は2010年に29.7%になり、2030年には39%に達する見込みだ。 介護市場は拡大が見込まれている。富士経済が2013年7月に発表した国内市場調査によると、2012年の介護市場は1020

  • 国産ウイスキーづくりに情熱を燃やした「マッサン」竹鶴政孝とリタの人生 セミナーで、香り立つ旨いハイボールのコツも伝授 | JBpress (ジェイビープレス)

    2014年は日のウイスキー業界にとって、「特別な年」であることをご存じだろうか。国産ウイスキーの祖として知られる竹鶴政孝の生誕120年であり、自身のウイスキー蒸溜所であるニッカウヰスキーを創業して80周年を迎えた。 また、折しも放映が開始されたばかりのNHK朝の連続テレビ小説「マッサン」は、竹鶴政孝とのリタをモデルにした物語である。タイトルは、「政孝さん」の発音が難しく、リタが政孝をこう呼んだことにちなんでいる。

    agrisearch
    agrisearch 2014/10/10
    ニッカウヰスキー創業80周年
  • ササニシキはなぜ消えたのか? 米離れの時代でも味をめぐる品種競争は激化 | JBpress (ジェイビープレス)

    炊きたての白く輝くごはんを口にするときこそ、日人が幸せを感じる瞬間だ。店頭には多種類の米が並ぶが、「コシヒカリ」や「ひとめぼれ」などのブランドにこだわる人も多い。どのような違いがあるのだろうか。 今年の新米は価格安 新米の季節がやってきた。米穀店やスーパーの店頭に掲げられた「新米入荷」の張り紙に心躍らす人もいることだろう。今年は、西日の天候不順にもかかわらず、出来高は上々。価格は近年にない低水準で、どの銘柄も安くなると予想されている。 だが、価格安の理由は、単なる今年の出来高の良さからくるのではない。日人の米の消費が年々減り続けているのだ。2011年の震災後の米価高騰が消費の低迷にさらに追い打ちをかけた。一方、2013年は豊作だったおかげで2014年は米の供給が過剰気味だとJAなどは分析している。 白米を主に味噌汁や漬物を組み合わせた日人の生活は、古くから続いていると思っている

    agrisearch
    agrisearch 2014/10/10
    「ササニシキのほど良い粘りは寿司のしゃりに適していると、寿司屋から根強い人気がある。ササニシキ誕生の地である宮城県古川町ではササニシキに人気を復活させようと生産の拡大を図っている。」
  • 海を渡るおじいさんのトラクター 日本の農機具は古くても世界で引っ張りだこ | JBpress (ジェイビープレス)

    「クールジャパン」の代表といえばマンガやアニメだが、その人気に負けず劣らず海外で引っ張りだこの日製品がある。農機具だ。水田や畑で使われるトラクター、田植え機、コンバインといった機械である。 鳥取自動車道・鳥取南インターを降りてすぐ、田園が広がる地域の一角に、金型工場を改装した大きな倉庫が建っている。近づくと、倉庫の周りに古い農機具がずらりと並んでいるのが目に入る。どれも相当年季の入ったものばかりだ。多くは泥にまみれており、ボディーがへこんでいたりライトが割れていたりするトラクターもある。 これらは解体されるのを待っているわけではない。ここでトラックに載せられ港に運ばれて、海外に輸出されていくのだ。これだけ古いと引き取り手がいないのではないかと思ってしまうが、日製の農機具は海外で人気が高く、ちょっとぐらいへこんでいようが錆びていようが各国の農機具店が喜んで買い取るのだという。

    海を渡るおじいさんのトラクター 日本の農機具は古くても世界で引っ張りだこ | JBpress (ジェイビープレス)
    agrisearch
    agrisearch 2014/09/16
    「農機具買取ドットコム」
  • 「縁」とは働きかけて築くもの、ノーベル賞学者と加茂水族館の深いつながり ぼろぼろの弱小水族館になぜ目をかけてくれたのか | JBpress (ジェイビープレス)

    来る10月14日、山形県の鶴岡市立加茂水族館に、ノーベル賞受賞者の下村脩博士(ボストン大学名誉教授)が米国から来訪する。 加茂水族館は世界一のクラゲ水族館である。「クラゲの展示数が世界最多」としてギネスに登録され、現在、約50種類のクラゲを飼育、展示している。かつては来館者の減少に歯止めがかからず、休館寸前に追い込まれた。だが、水槽の中でたまたま小さなクラゲの卵を見つけたことをきっかけにクラゲの展示に特化。その作戦が見事に功を奏し、奇跡的な復活を遂げた(その復活の軌跡については、拙著『「小さな神様」をつかまえろ!』をお読みいただきたい)。 この6月には、延べ床面積が従来の2倍以上となる新しい建物でリニューアルオープンした。直径5メートルの巨大なクラゲ水槽を擁する新水族館は多くのマスコミに取り上げられ、またこの夏にJR東日が「山形デスティネーションキャンペーン」を展開したこともあり、全国か

    「縁」とは働きかけて築くもの、ノーベル賞学者と加茂水族館の深いつながり ぼろぼろの弱小水族館になぜ目をかけてくれたのか | JBpress (ジェイビープレス)
    agrisearch
    agrisearch 2014/09/16
    下村脩博士と村上龍男館長の共著『クラゲ 世にも美しい浮遊生活 発光や若返りの不思議』
  • 抗うつ剤に頼る米国、いまや服用者が3000万人 「明るくなければ米国人ではない」。40~50代の女性は4人に1人が使用 | JBpress (ジェイビープレス)

    3000万という数字は米国の人口(約3億1500万)を考慮すると、およそ10人に1人で、そこまでうつ病患者が多いのかと疑念を持たざるを得ない。 米国で最も人気のある薬、「プロザック」 米国で最も読まれている健康雑誌「プリベンション(予防)」(月刊280万部)やニューヨーク・タイムズ紙も最近、3000万人という数字を使っている。服用者すべてがうつ病なのかと言うと、実はそうではない。カラクリは後述する。 今回はまず、筆者の個人的な話から始めさせていただく。私は1982年から2007年まで米国の首都ワシントンに居住し、20年前に最初の(米国人)と出会った。つき合い始めてすぐに彼女が言った。 「私はバイポラー2だから、気をつけた方がいい」 バイポラー2というのは双極性障害(双極II型)のことで、以前は「躁うつ病」と呼ばれていた病気である。 私はバイポラー2と聞いてもピンとこなかった。躁うつ病であ

    抗うつ剤に頼る米国、いまや服用者が3000万人 「明るくなければ米国人ではない」。40~50代の女性は4人に1人が使用 | JBpress (ジェイビープレス)
    agrisearch
    agrisearch 2014/09/16
    「プロザック」
  • オランダの農業:干拓地の超スマートアグリ:JBpress(日本ビジネスプレス)

    (英エコノミスト誌 2014年8月23日号) オランダの農家は、人も羨むような生産性にサステナビリティー(持続可能性)まで加えている。 オランダ南部のリンブルフ州にあるヘーベ・ローサ農場の入り口には、無人の機械が前を横切ることがあると忠告する標識がある。この農場はロボットによって運営されている。ロボットは180頭の牛に餌をやり、牛の健康状態を監視し、牛舎を掃除し、牛の好きな時にいつでも搾乳を行う。農場を経営するフォンス・カーステン氏は、電話に気をつけていればいい。牛に人間の世話が必要な時は、アプリが知らせてくれるのだ。 農場を相続した後、カーステン氏は2008年に一連の機械に50万ユーロ(73万ドル)投資し、そのおかげで畜牛の頭数を2倍に増やし、牛1頭当たりの搾乳量を10~15%増やすと同時に、飼料の無駄を減らすことができた。カーステン氏と彼のロボットのようなハイテク農家はオランダと世界の

    オランダの農業:干拓地の超スマートアグリ:JBpress(日本ビジネスプレス)
    agrisearch
    agrisearch 2014/09/01
    「オランダの研究所で開発された最新装置は、上空に設置されたカメラを駆使してどのトマトの苗に農薬が必要かを判断することで、農薬の使用量を少なくとも85%削減している。」
  • 健常者に勝った義足の陸上選手が巻き起こした議論 最先端技術による身体能力向上はどこまで行くのか | JBpress (ジェイビープレス)

    7月26日、南ドイツのウルムという町でドイツ陸上選手権が行われた。そこで、走り幅跳びの1位に躍り出たのが、マルクス・レーム(Markus Rehm)、25歳。右足が義足の身体障害者だった。つまり、身障者の選手が通常の試合に参加し、健常者である他の選手を尻目にドイツ選手権1位を物にしたのである。 ところが、その直後、いろいろな問題が勃発した。このドイツ選手権は、8月12日からチューリヒで開かれるヨーロッパ選手権の選考会でもあった。普通なら、ドイツ大会の上位入賞者がヨーロッパ大会に送り込まれる。ところが、1位を取ったレーム選手は、ヨーロッパ選手権には進めないことになった。 何故か? 彼の義足が跳躍力を大幅に上げているという疑念が持ち上がり、ドイツ陸上競技連盟が、レーム選手の派遣を認めなかったのである。 自己最高記録を次々と塗り替えた義足の選手

    健常者に勝った義足の陸上選手が巻き起こした議論 最先端技術による身体能力向上はどこまで行くのか | JBpress (ジェイビープレス)
  • 「山田錦」が足りない!増産の要望に応えられない酒米産地の事情 その農業改革案では甘すぎます(その15) | JBpress (ジェイビープレス)

    5月11日、筆者は京都で開かれた旭酒造の消費者との交流イベント「京都獺祭の会」に参加していました。参加資格は、山田錦生産者団体の末席幹部として、です(「末席」は謙遜して言っているのではなく、当に末席です)。 供給不足に陥ることが確実の酒米 イベント開始前に会場前でうろうろしていると、日振る舞われるであろう、氷で冷やされた獺祭の全製品が並べてありました。最初に置いてあったのは同社のプライドを懸けた逸品である「獺祭 その先へ」、そして精米歩合と絞り方法によって区別された各種獺祭と続き、最後の製品の次には獺祭の原料である酒米「山田錦」の穀粒が展示してあります。 山田錦は、主に兵庫県の三木市や加東市などで生産されています。「この山田錦の産地はどこだろう?」と思いながら山田錦の穀粒をじっと見ていると、傍らで展示物の番をしているかのように立っていた、はっぴ姿の方に声をかけられました。顔を上げると、

    「山田錦」が足りない!増産の要望に応えられない酒米産地の事情 その農業改革案では甘すぎます(その15) | JBpress (ジェイビープレス)
    agrisearch
    agrisearch 2014/08/11
    「政府は今年から需要に対応するために山田錦生産に限って事実上減反枠を外し、需要家である酒造メーカーが欲しい分契約できれば、それだけ増産することが可能になりました。」
  • 行政が就農支援したくなるのはどんな人か その農業改革案では甘すぎます(その14) | JBpress (ジェイビープレス)

    2009年、農業界は農業ブームに沸いた年でした。このブームは、同年初めに発行された雑誌「BRUTUS(ブルータス)」(マガジンハウス)の特集「みんなで農業」から始まったとされています。筆者の書いた新規就農関連が3月に過去最高の増刷部数を記録した上に、執筆依頼や取材も毎週のように舞い込んできた記憶があります。 ただ、この時のブームは私自身、そして多くの人が考えていたほど大きなムーブメントにはならなかったように見えました。 3月の自著の大増刷の知らせを受けて、これくらいの部数が毎月売れたら、フェラーリやランボルギーニとまでは言いませんが、ポルシェや日産GT-Rくらいは買えるかもしれないと期待していたのです。しかし、捕らぬ狸の皮算用で終わってしまいました。この分野で10万部売ったがあるなんて話も聞きませんし、実際のブームは3カ月くらいだったのではないでしょうか? その年の年末には、筆者の個人

    行政が就農支援したくなるのはどんな人か その農業改革案では甘すぎます(その14) | JBpress (ジェイビープレス)