平成24年10月18日 東京大学大学院薬学系研究科 日時: 平成24年10月18日(木)14:00~15:00 場所: 薬学系研究科総合研究棟10階セミナー室 発表者: 鈴木邦道(東京大学大学院薬学系研究科 大学院生) 富田泰輔(東京大学大学院薬学系研究科 准教授) 岩坪威(東京大学大学院医学系研究科 教授) 【概要】 東京大学大学院薬学系研究科の富田泰輔准教授、鈴木邦道大学院生、松木則夫教授、福山透教授、同 大学院医学系研究科 岩坪威教授、慶應義塾大学医学部の堀内圭輔特別研究講師、京都大学再生医科学研究所の瀬原淳子教授、独キール大学のPaul Saftig教授らのグループは共同で、脳神経細胞シナプスの制御を行う新規メカニズムを発見しました。 シナプスは神経活動に応じて結合様式や形を変えることが知られています。シナプス形成の異常は自閉症などの精神性疾患の原因となることが知られており、現在、
平成24年10月9日 東京大学大学院経済学研究科 1.発表者: 澤田康幸(東京大学大学院経済学研究科教授) 上田路子(Syracuse University, Research Assistant Professor of Political Science) 松林哲也(University of North Texas, Assistant Professor of Political Science) 2.発表のポイント: ◆どのような成果を出したのか 首都圏のある鉄道会社のデータを用いた統計分析により、駅ホームにおける青色灯の設置後に鉄道自殺者数が平均して約84パーセント下落することが分かった。 ◆新規性(何が新しいのか) 自殺対策として、様々な鉄道会社が駅や踏切において青色灯の設置を進めてきたが、その科学的証拠は皆無であった。本論文は鉄道駅青色灯の自殺防止効果を初めて示した研究であ
平成24年5月8日 東京大学大学院総合文化研究科 1.発表者: 畠山哲央(東京大学大学院総合文化研究科博士課程学生) 金子邦彦(同研究科 広域科学専攻 教授/複雑系生命システム研究センター教授 センター長) 2.発表の概要: 生物がその体内に24時間程度の周期の時計を持っていることはよく知られています。これは概日リズム[注1]といわれています。生体内ではこのリズムは化学反応で作られています。化学反応は一般に温度が高くなると急激にスピードが増すので、その場合、周期はどんどん速くなるはずです。にもかかわらず生物時計の周期は温度を変えてもあまり変わりません。では生物は何か特別な仕組みを使っているのでしょうか。最近、生体内の複雑な過程を使わずに試験管内に数種のタンパク質を入れただけでも、こうした一定の周期が出ることが見出され、謎はますます深まりました。東京大学大学院総合文化研究科の畠山哲央 博士課
東京大学連携研究機構ヒューマニティーズセンター(Humanities Center: HMC)は、2017年7月1日に法学政治学研究科、人文社会系研究科、総合文化研究科、教育学研究科、情報学環、東洋文化研究所、史料編纂所、総合図書館の8部局のもと設置されました。本センターは、思想・歴史・言語・文学・教育・芸術・建築・生活等にわたる人文学及び隣接諸分野を部局横断的に結びつつ、卓越した研究者が新たな研究協創をおこなうプラットフォームとなることを目的としています。 このたび本センターがLIXIL... 続きを読む 2018年5月28日(月)にニューロインテリジェンス国際研究機構(IRCN)オープニングセレモニーが開催され、総勢150名以上の参加がありました。 IRCNは、生命科学、医学、言語学、数理科学、情報科学を融合した新学問分野「Neurointelligence」を創成し、神経回路の発達の
平成24年3月13日 東京大学大学院総合文化研究科 1. 発表者: 石井弓美子 (元・東京大学 大学院総文化研究科広域科学専攻 特任研究員 現・独立行政法人 国立環境学研究所 特別研究員) 嶋田正和 (東京大学 大学院総文化研究科広域科学専攻 教授) 2.発表のポイント: ◆どのような成果を出したのか 天敵(寄生蜂)1種と宿主2種からなる昆虫3種を用いて、学習によりスィッチング捕食をする天敵が、餌となる種(以下、餌種〈えさしゅ〉)の共存を長く持続させることを実証した。 ◆新規性(何が新しいのか) 数の多い餌種を学習して集中的に食べ、数の少ない餌種は見逃される「スイッチング捕食」は、多種の共存を維持すると予測されてきたが、明確に支持する実証研究はまだ発表されていなかった。世界初の成果である。 ◆社会的意義/将来の展望 寄生蜂は学習能力に優れ(賢い)、自然界で種の多様性を高く維持している可能性
1.発表者: 東京大学大学院総合文化研究科 広域システム科学系 博士課程3年 植松 圭吾 東京大学大学院総合文化研究科 広域システム科学系 助教 柴尾 晴信 東京大学大学院総合文化研究科 広域システム科学系 教授 嶋田 正和 2.発表概要: 私たちは昆虫において、雌の成虫が繁殖を終了した後も生存し、自らを犠牲にして他の個体を守るという現象を発見しました。今回の発見は、同じく女性が繁殖終了後も長く生存するヒトの社会の進化に新たな洞察を与える成果であり、繁殖終了後の延命をもたらすメカニズムの解明につながることが期待されます。 3.発表内容: ヒトの女性は、閉経を迎え、繁殖能力を失った後も長生きします。しかしながら、繁殖終了後も長く生存することが進化的に維持されているのは大きな謎でした。近年の研究から、閉経後の生存は自らの繁殖を犠牲にしてでも、孫の養育など血縁者の繁殖を助けること
記者会見「高速コンピュータを用いた大規模解析により、臨床血液検査に関係する46の新しい遺伝子を一度に発見」研究成果 記者会見「高速コンピュータを用いた大規模解析により、臨床血液検査に関係する46の新しい遺伝子を一度に発見」 ご説明内容の要旨: 2003年にスタートした文部科学省リーディングプロジェクト「個人の遺伝情報に応じた医療の実現プロジェクト」では、これまで約20万人の患者の方に協力いただき、患者の方の臨床情報と血液・DNAサンプルを収集してきました。これらのサンプルは東京大学医科学研究所内の「バイオバンク・ジャパン」にて保管・管理され、個別化医療の実現に向けた研究に利用されています。 これまでこれらのサンプルを用いて、薬の効果や副作用に関わる遺伝子、病気のなりやすさに関わる遺伝子、また病気の早期発見につながるマーカーなど数多くの研究成果を報告してきました。今回、東京大学と理化学研究所
記者会見「学術・大学関連予算について」の開催 【共同声明】大学の研究力と学術の未来を憂う -国力基盤衰退の轍を踏まないために-記者発表 平成21年11月24日 大学の研究力と学術の未来を憂う(共同声明) ------ 国力基盤衰退の轍を踏まないために ----- 北海道大学総長 佐伯 浩 東北大学総長 井上 明久 東京大学総長 濱田 純一 名古屋大学総長 濵口 道成 京都大学総長 松本 紘 大阪大学総長 鷲田 清一 九州大学総長 有川 節夫 早稲田大学総長 白井 克彦 慶應義塾長 清家 篤 学術は、国家としての尊厳の維持に欠くべからざるものであり、日本の国力基盤を支える科学技術の源泉です。とりわけ基礎研究の中心的担い手である大学の果たすべき役割や使命は益々重要となっています。世界的な教訓として、大学の発展が国富をもたらし、人類文明の高度化に寄与してきた
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