ブックマーク / wedge.ismedia.jp (275)

  • マクドナルドの失敗が告げる「戦後モデル」の終わり(後篇)

    *前篇はこちら 久松:最初の小売りの話にも関わってきますけど、イオンみたいにPBに埋め尽くされた店に働き甲斐がないことくらい、経営側もわかることですよね? 現状の資産をいつぶしているだけの、短期的な方法であることはわかっているはずなのに、なんで舵を切れないんですか? 小川:イオンがダメになった理由の一つはマクドナルドと同じで、不動産モデルだったことです。マクドナルドの場合は2000年まではアメリカとは違って約80%は直営店だったのが、店舗数拡大ともにフランチャイズ店を増やしていきました。社が不動産と設備に投資して、フランチャイジーに貸してリース料を取る形式です。 イオンももともとはマックスバリュのようなオリジナルの品スーパーを主体にしていたのに、規模の大きい不動産開発をしてショッピングセンターを作って、専門店を誘致する方法にシフトしていきました。 店作りに人とお金を投じるよりも、家賃

    マクドナルドの失敗が告げる「戦後モデル」の終わり(後篇)
  • マクドナルドの失敗が告げる「戦後モデル」の終わり(前篇)

    マクドナルドの失敗が告げる 「戦後モデル」の終わり(前篇) なぜ「小さくて強い農家」が若者を惹きつけるのか 小川孔輔×久松達央 「小商い」を、強くて持続的なビジネスにするために必要なものとは何か――。 フードサービス界の巨人、日マクドナルドが負のスパイラルに落ち込んでいくのと時を同じくするように刊行された著書『マクドナルド 失敗の質 賞味期限切れのビジネスモデル』(東洋経済新報社)が話題の経営学者と、「小さくて強い農家」であるためのノウハウを著書『小さくて強い農業をつくる』(晶文社)で惜しみなく公開した農園主の対話は、日の高度成長を支えた理論の限界を指し示すものになった。 小売が輝きを失った時代 久松:小川先生がいきなりうちの農園に来てくださったのは、『キレイゴトぬきの農業論』(新潮新書)を出した後でしたよね。 小川:農業関係で面白いがあると僕に教えてくれる方がいて、その人に薦めら

    マクドナルドの失敗が告げる「戦後モデル」の終わり(前篇)
  • 絶滅危惧のクロマグロ 産卵場の漁獲規制を急げ

    6月からクロマグロが日海沖で産卵を始める。日では例年産卵のために集まってくるクロマグロを巻き網で一網打尽にし、昨年ついに絶滅危惧種の指定を受けた。残された時間は少ない。今年は漁獲規制によって資源を回復させるラストチャンスといえる─。 太平洋クロマグロ(以下クロマグロ)が激減し、漁業消滅の危機を迎えている。例年6月から8月にかけて、産卵のために日海沖へ集まるクロマグロを巻き網船団が集中的に漁獲するが、「今年も例年通り行われたら、日海のクロマグロはいなくなる」という声が漁業者からあがっている。 絶滅を危惧するのは漁業者だけでない。2014年11月に国際自然保護連合(IUCN)が、クロマグロを絶滅危惧種に指定した。クロマグロの非持続的な漁獲・消費に対して、国際社会からイエローカードが突きつけられたのだ。IUCNはプレスリリースで、クロマグロ減少の背景には、アジアの品需要の高まりがあると

    絶滅危惧のクロマグロ 産卵場の漁獲規制を急げ
  • JAトップ・萬歳会長 突然の辞任劇の真相

    パトロンに引導を渡された雇われマダム――。JA全中・萬歳章会長の辞任劇をこう例えてみる。 全中のパトロンは、農林中央金庫、JA全農、JA共済連など連合会と全国に694ある農協などだ。全中の活動資金を提供しているからそう呼んだ。その関係から全中会長は雇われマダムになる。 今回の人事劇、パトロンの横暴ぶりに愛想を尽かした雇われマダムが、逃げ出したという例えはどうだろうか。そのパトロンは、農協界屈指の抵抗勢力、JA全農。成清一臣理事長の、この一言が原因だった。 「近々に株式会社化を検討することはしない」(4月8日付け産経新聞) 成清理事長は、全農事務方のトップ。中野吉實会長との関係は、霞ヶ関なら会長が大臣で理事長は官僚トップの次官ということになる。中野会長は、農家出身でJA佐賀中央会の会長から選ばれたという経歴が示すように、経営者というよりも政治活動に熱心な地ボス的農協マン。その実力のほどは、1

    JAトップ・萬歳会長 突然の辞任劇の真相
  • 環境問題と権力 理屈で人は動かない

    里山と権力 久松:最近「里山」が賞賛されているじゃないですか。共有地としての雑木林を管理すると、そこからエネルギーも得られるし、落ち葉で堆肥も作れる。すごく美しいシステムに聞こえるんだけど、すごく力関係が生まれやすいシステムでもある。長塚節の『土』(新潮文庫)を読んでも、当時の学究心の高い「篤農」といわれた人とそうではない「駄農」と呼ばれた人の違いって、いち早く山に入って権利を握ったかどうかの違いのように思えるんです。手放しの里山礼賛は「人間」を見ていない気がします。農耕がタテ社会とつながりやすいということを見ても、どういう経済環境に置かれたかで学ぶ意欲も行動も決まることがよくわかる。 丸山:そこは難しいところで、篤農家の「権力」は必ずしも属人的ではないんですよね。あくまでも権利は「イエ」に属し、長子相続が基で、ダメなら婿養子を取る。そこでは婿養子を決める人、会社でいえば専務取締役に当た

    環境問題と権力 理屈で人は動かない
    agrisearch
    agrisearch 2015/04/13
    「太陽光もバイオマスも、持続性とは無関係に固定価格買取制度で20年間はとにかく稼いで、あとのことは考えないのが経営的にもっとも合理的になってしまったのが悔やまれますね。」
  • 高品質の日本の農産物が海外で売れない理由

    「日の農産物は品質が良いから海外で売れる」と思う読者は多いはずだが、現実は違う。 政府は農産物輸出を農政の重要テーマに掲げるが、農水省のやり方は現地で失笑を買っている。 一方、日よりも小さな面積のオランダが農産物輸出で世界第2位になれたのはなぜか。 11月初旬、オランダの経済・農業・イノベーション省の招待で同国を訪ねた。筆者はここで、世界から取り残されている日農業の現実を痛感することになった。 高級品でも売れない理由 我が国の農業界は、数十年間、世界で最も豊かで大きなマーケットの中にあった。それに安住した結果、日の農業はおよそ先進国とは思えない“精神の鎖国”のままである。世界と比較しても技術水準が高く、海外マーケットでも十分にビジネスチャンスがあると思える花や野菜、果実なども、輸入品に「怯える」だけで、海外マーケット開拓への熱意が感じられない。 ◎農産物輸出ランキング 日は・・・

    高品質の日本の農産物が海外で売れない理由
    agrisearch
    agrisearch 2015/04/10
    2012/1/18 昆吉則氏、興里農場の中村泰明氏の紹介も
  • 「意識の低い環境先進国」になろう

    「放射能は基準値以内でいいのかよ」 丸山:久松さんとの付き合いはそれなりに長いんだけど、野菜を頼むようになったのは震災後からなんですよね。 久松:頼むも何も、注文のメールが「野菜ください。放射能入りの」だったじゃないですか(笑)。 丸山:「放射能入り野菜セットのご注文をありがとうございます」って返信を見て、ああ、元気なんだなって安心した(笑)。 久松:困っているだろうと思ってくれたんですよね。実際に茨城県の農業は大打撃を受けて、ウチも個人購入者がどんどん離れていって困っていたし、不安でしたね。 うちの女房は僕のすることにほとんど関心を示さないんですけど、震災直後はすごく怒っていました。一山超えた八郷町は有機農業のメッカなんですけど、震災後に離れてしまった農家もたくさんいたんですよ。「みんなの料を守るんだ」と高邁な思想を語っていた人たちから抜けていった。八郷町に残った友だちの農家は何も言わ

    「意識の低い環境先進国」になろう
    agrisearch
    agrisearch 2015/04/10
    「そういう無責任なモチベーションの集積の副作用として、環境問題が解決されてしまうのが理想なんですよね。目先の利害関心に沿って行動して、それが長期的な環境保全と整合する。」
  • あらゆる農業はいつか植物工場にたどり着く?

    真の「環境負荷」とは? 丸山:ただ、有機農業と慣行農業を栽培法として連続的にとらえられるかというと、ある種の断絶はあると思います 久松:どういう意味での断絶ですか? 丸山:論理としての断絶もあるでしょうし、土壌の生態系で見ても、環境保全的機能としても断絶はあるでしょうね。どれくらい近代技術に依存していて、人間が現場で考えて手立てを打つことができるか、とか、技術の成り立ちから別のものという部分が少なからずあると思います。 久松:農業者の人為の及ぶところで改善できるかどうか、ということですよね。その意味で、先生がおっしゃるように「現場」を持っているかどうかはやっぱり重要ですよね。実際に「野菜がちゃんと育っている」状況がある限りは、断絶があっても矛盾が共存していても構わない、というのが僕の考えで、に書いていることでも矛盾だらけでいくらでも突っ込みどころはあると思います。あんまり突っ込まれないん

    あらゆる農業はいつか植物工場にたどり着く?
    agrisearch
    agrisearch 2015/04/09
    「ハイコンテクストのものって、「これは××である」と簡単に定義できたら負けなんだと思います。…価格競争しないモデルがもっとも強くなるのは、そんな状況なんです。」
  • 「エコな農家」か「農家のエゴ」か 有機は環境にいい? 悪い?

    「エコな農家」か「農家のエゴ」か 有機は環境にいい? 悪い? 農業と環境の微妙な関係を考えよう(1)久松達央×丸山康司(全5回) エコに目覚めて一流企業を飛び出した「センスもガッツもない農家」が、悪戦苦闘の末に培ったノウハウや思考法だけでなく、ダメな農家時代の苦い記憶までさらけ出した一冊、『小さくて強い農業をつくる』が好評の久松農園代表、久松達央さん。 〈エコ〉と〈エゴ〉のあいだで揺れ続け、ときに引き裂かれときに暴走する社会を正面から見つめ、個人の損得や勝手な逸脱までも環境持続性に組み込むことを構想する、環境社会学者の丸山康司さん。 旧知の二人だから話せる、ほかでは言いにくい「農業とエコ」の関係を、思いのままに語ってもらった。 「この人の話は割り引いて聞くように」 丸山:知人の開いたバーベキューで初めて久松さんと会って、意気投合したんですよね。その頃、有機農業が打ち出す健康的なイメージとか

    「エコな農家」か「農家のエゴ」か 有機は環境にいい? 悪い?
    agrisearch
    agrisearch 2015/04/08
    「久松さんにとっての迷いやモヤモヤがロジックではないかたちで表現されるんだと思うけど、でもそこに立ち止まらずに、泣きながら言語化していく。」
  • 漁業者も加工業者も消費者も損をする 魚を小さいまま漁獲する日本

    「海からの贈り物、大切に消費者へ」――。銚子の漁港のセリ場に貼ってある横断幕。3月14日、3月に入って初めてサバのまとまった水揚げがありました。数量約5,000トンの大漁です。2月26日に約500トン水揚げされて以来約2週間ぶりの水揚げでした。2月の水揚げのデータがキロ50円前後と非常に安い浜値(水揚げ地で取引される値段)であったことから、用に向かない赤ちゃんサバが主体ということは容易に想像がついてしまいます。 写真は3月14日に水揚げされた130g未満のサバですが、どれもこれもそろったように同じような200gに満たない大きさでした。実質的に用の水揚げではないのでセリ場も活気無し。これらの大量に水揚げされたサバは、一般の売り場に並ぶことはなく、ハマチやマグロ等の養殖用の餌用主体として凍結されます。 水揚げされる小型のサバは、消費者ではなく養殖の餌用に主に冷凍されます。水揚げされていたサ

    漁業者も加工業者も消費者も損をする 魚を小さいまま漁獲する日本
  • 「農協栄えて農業衰退」からの脱却を 農協改革をこれで終わらせてはならない

    TPP交渉の合意が近づいている。最後の焦点の一つが米であるが、政府は高関税を維持するために、輸入特別枠を検討している。聖域化している高関税の背景には農協が存在する。 *この記事は、Wedge4月号の特集「滅びゆく農協」の第4章を掲載したものです。 TPP交渉の合意が近づいている。自由貿易推進の共和党が多数を占めている連邦議会は、通商交渉権限を政府に譲る貿易促進権限法を、春にも可決しそうである。アメリカ政府としては、いつでも交渉を妥結し、合意文書に署名できる用意が整う。 日アメリカの農産物をめぐる協議も、合意に近づいている。日は、牛肉や豚肉の関税を大幅に削減することに合意した。関税撤廃を強く迫っていたアメリカの豚肉団体が、これを評価したことで、ワシントンでは、日米の交渉はまとまるという見通しになっている。 米について、日は、関税を維持する代わりに、ミニマム・アクセスといわれる毎年77

    「農協栄えて農業衰退」からの脱却を 農協改革をこれで終わらせてはならない
    agrisearch
    agrisearch 2015/03/28
    山下一仁氏
  • 米価下落の衝撃 安易な輸出に走るな

    2014年の新米価格にコメ産地では衝撃が走りました。JAから生産者への支払い価格が玄米60キロあたり8000円台を付けた地域が多数出たからです。魚沼産コシヒカリも過去最低の価格となり、2009年秋の低価格米ショックの再現となりました。 このような年はコメを早く販売してしまわないと、価格が下がってからの販売では経営に大きな痛手を受けることになります。少しでも早く少しでも高く販売しようとする、生産者の心理につけ込む詐欺が横行するのも、このような年です。 この状況で一部の評論家が「価格下落は輸出には好材料」と歓迎の声を上げていますが、事はそう単純ではありません。このところ「アジアの富裕層を狙え」というかけ声のもと、台湾、シンガポール、香港市場の開拓が叫ばれていますが、これらの市場は既に「日の高級米」で飽和状態にあります。皆が「右へ倣え」をした結果です。 国内で余った安いコメを輸出しようとするの

    米価下落の衝撃 安易な輸出に走るな
    agrisearch
    agrisearch 2015/03/03
    2014/11/24 「価格が下がったから輸出するのではなく、世界の良質米市場を開拓して将来の安定輸出につなげるチャンスをつかむために、今のコメを使うべきです。」
  • カレーに合う「華麗舞」 コメ消費低迷を打開する?

    agrisearch
    agrisearch 2015/03/03
    2014/10/14 農研機構中央農研北陸研究センターで開発されたカレー用米「華麗舞(かれいまい)」/「ゴーゴーカレー」社長にインタビュー
  • 「幻覚」をとおして見る脳がつくりだす知覚世界の不思議

    目もくらむほどの明るい閃光が突然、視野の隅に現れた。それは生きているかのようにうごめき、広がって、大きな弧を描きつつ移動する。きらきら、ぎざぎざした歯車のような光の束が、みるみるうちに視界を覆った。 何が起きているのか? 目に異常が起きたのか? それとも、頭がおかしくなったのだろうか。全身の細胞が警報を発し、拍動が大きくなる。 足下を気づかいながら洗面所に行き、おそるおそる鏡をのぞく。眼球に異常はないようだ。しばらくして閃光が通過すると、空虚な闇が残り、そこだけ何も見えない。落ち着かなくては。考えをめぐらすうち、もしや、これがあの閃輝暗点か、と気がついた。 閃輝暗点とは、片頭痛発作の前兆のひとつである。片頭痛の前に起こる視覚障害としてありふれたものだと、頭痛の専門医に聞いたことがあった。自分も頭痛持ちではあるが、はっきりとした前兆は初めてだ。原因がわかると、パニックはすうっとおさまった。

    「幻覚」をとおして見る脳がつくりだす知覚世界の不思議
  • カリフォルニア有機米事情

    全米あるいは世界的に拡大が続いている有機栽培(無農薬栽培)農産物販売店を訪問しました。ロサンゼルス郊外の大型店舗で、店の棚にはUSDA(アメリカ合衆国農務省)認証の有機農産物のマークがついた、野菜・果物、そしてコメをはじめとした穀物、その加工品であるスナック菓子、植物由来の布製品と多岐にわたる製品の数々が並んでいます。 コメも白米・玄米そして加工品の味付きチップス、スナック菓子、シロップまで大きな棚面積を占めていて、「SUSHIRICE」と表示された有機米栽培の短粒種白米もありました。品種はカリフォルニアにある育種試験場が育種した大粒の短粒種です。寿司に向いているかは、その調理法にもよりますが、短粒種には違いありません。しかし乾燥した気候で稲の病気や害虫の発生が比較的少ないカリフォルニアでも、稲と競争してはびこる水田の雑草対策には常に悩まされています。 雑草対策に気を遣って栽培を行っていて

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  • ホッケが小さくなった3つの理由

    生田よしかつ(シーフードスマート代表理事)著『あんなに大きかったホッケがなぜこんなに小さくなったのか』(角川学芸出版)、通称「あなホケ」が出版されました。かつては居酒屋さんでオーダーすると、それだけで腹一杯になるような、でっかいホッケがでてきたものです。しかしそれは、今は昔の話。現在では、かわいいサイズのホッケが出てくるのはなぜでしょうか? これには深い理由があるのです。言われてみると「あれっ?」と思う、皆さんが気づいていないことが、身近な魚にたくさん起こっています。 小さくなった理由は主に3つが考えられます。(1)乱獲で魚の大きさが小さくなってしまった。(2)買負けで大型の魚が買えなくなった。(3)単価の上昇で、価格を抑えるために小さくした。 魚が大きくなる前に獲ってしまう日 (1)乱獲で魚の大きさが小さくなってしまった 栄養分が減った影響で、魚の大きさが変わることがあります。例えば、

    ホッケが小さくなった3つの理由
    agrisearch
    agrisearch 2015/02/23
    「(1)乱獲で魚の大きさが小さくなってしまった。(2)買負けで大型の魚が買えなくなった。(3)単価の上昇で、価格を抑えるために小さくした。」
  • ウナギとクロマグロは食べない方がよい? 消費者が知るべき水産資源の現状

    間もなく土用の丑の日を迎えるが、資源量が減り続けるウナギは将来べられなくなると言われている。また、海の生き物の話題としては、昨年末には、有名ホテルのレストランがシバエビを使用していると謳っておきながら、実際にはバナメイエビを使用していたなどの商品偽装問題が世間を騒がせた。他にも、今年3月には国際司法裁判所が調査捕鯨中止の判決を下した。日の魚を守るために、我々は限りある資源とどのように向きあっていけば良いのか。『日の海から魚が消える日』(マガジンランド)を上梓した国際東アジア研究センターの小松正之客員主席研究員に話を聞いた。 ――今までにも漁業改革を訴えるを出されています。今回のでは、どんなことを意図して書かれたのですか? 小松:私は、故郷である岩手県陸前高田市広田町を含め、漁村地域の衰退が著しいのを目の当たりにし、2006年から格的に水産業の改革に乗り出しました。これまでに日

    ウナギとクロマグロは食べない方がよい? 消費者が知るべき水産資源の現状
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    agrisearch 2015/02/23
    2014/7/24
  • 売り手と造り手の二人三脚 日本酒で秋田ファンを増やす

    秋田県能代市の一軒の酒屋に、店主の話を聞くために全国から客が訪れる。そんな店主が惚れ込むのが、「NEXT FIVE」と呼ばれる5つの蔵元。日酒を通じて売り手と造り手が協力し、秋田ファンを増やしている 秋田県能代市に1軒の酒販売店がある。「天洋酒店」。かつての街道筋に面しているとはいえ、繁華街から離れ、駅からも歩けば10分はかかる。それにもかかわらず、全国から日酒好きがわざわざ訪ねてやって来る。知る人ぞ知る店なのだ。 能代大火の後に建てられたという昭和レトロな店の中は、世の酒屋とはまったく趣きが違っている。何せ酒屋に必須のビールやウイスキーといった定番商品が一切置かれていないのだ。あるのは日酒だけ。それも秋田の地酒。しかも、店主の浅野貞博さんが惚れ込んだ蔵元の酒だけしか並べない。どんなに人気がある売れ筋商品だろうが、一切置かない。 浅野さんは、客がやってくると、おもむろに冷蔵ケースから

    売り手と造り手の二人三脚 日本酒で秋田ファンを増やす
    agrisearch
    agrisearch 2015/02/04
    「天洋酒店」
  • 愛媛のご当地アイドルが目指す「カッコイイ農業」

    愛媛のご当地アイドル「愛(え)の葉(は)ガールズ」は、歌って、踊るだけではない。愛媛の農産物をアピールし、販売し、生産まで行うのだ。「カッコイイ農業」を目指す彼女たちが、日の農業にルネサンスをもたらす。 「愛媛の農業のためになれるアイドルを目指しま~す」 全国で町おこしの一環として結成された「ご当地アイドル・グループ」は数多い。だが、愛媛県の「愛(え)の葉(は)ガールズ」は一風変わっている。舞台狭しと披露する歌や踊りの合間に、アイドルらしからぬ発言が必ず挟み込まれる。「地産地消ですから、愛媛の美味しい農産物をもっともっとべて下さいね」。そんな具合に愛媛の農産物を宣伝するのである。この日も松山市内の市民ホールで行われた講演会の余興として呼ばれ、地域の農業を積極的にアピールしていた。

    愛媛のご当地アイドルが目指す「カッコイイ農業」
    agrisearch
    agrisearch 2015/02/04
    「愛(え)の葉(は)ガールズ」
  • 中華から寿司へ ウルグアイのコメ消費

    私は今ウルグアイとブラジルの国境の町で、コメ作りと精米、そしてそのコメの輸出を仕事としています。 ウルグアイのコメ料理はもちろん「長粒種を使った……」と、紹介したいところですが、ウルグアイのコメ消費は非常に少なく、統計によれば国民一人あたりの年間白米消費量は、6キロにすぎません。その代り牛肉は一人あたり60キロと世界一の年間消費量です。白米ベースで100万トン以上を毎年生産していますが、人口350万人で年間の国内消費は2万トン程度です。 スーパーでは1キロ入りの白米がたくさん売られています。ウルグアイでコメをスーパーで購入するのは、ヨーロッパからの移民を先祖に持つ人々がほとんどです。白米だけではなく玄米・香り米なども並んでおり、日のスーパーのコメ売り場とは違った雰囲気が感じられます。 その中にごくわずか短粒種白米と玄米が並んでいます。短粒種のブランド米は2つあります。1つはウルグアイで3

    中華から寿司へ ウルグアイのコメ消費