農家を稼げる職業にするべく、DeNAを退職し、25歳で起業した秋元里奈さん。最初の1年は、農家を訪ねてもなかなか話を聞いてもらえず門前払いの日々。仲間集めにも苦戦し、向かい風や批判を1人で抱えた時期があった。それでも、農業に生きると覚悟を決め、前に進んできた彼女。まっすぐな生き方がそこにはあった。 真冬に彼女はTシャツで現れた|『食べチョク』秋元里奈 取材日は、12月某日。天気予報で「大寒波到来」と言われる日、彼女はTシャツを着て現れた。話を聞けば、365日、休みの日でさえも、自社で制作したオリジナルTシャツを着ているという。 「自社Tシャツつくりすぎちゃったのをきっかけに、もったいないからTシャツを着始めたんです。そしたら、良いことしかなくて。電車で、私の後ろにいるカップルが『食べチョクってなんだろうね』とスマホでサービスを調べ始めたり。飲食店の店員さんから『何のサービスですか?』と声を