ブックマーク / lessor.hatenablog.com (11)

  • 「障害者」のリアリティをもって抗いたい - 泣きやむまで 泣くといい

    相模原の入所施設で凄惨な事件が起きた。障害者支援をしてきた者(かつ事業所の経営者)として、考えさせられることが多すぎて、2日のあいだ(職場の中でさえも)コメントできずにいた。 今回、亡くなられた方たちは性別と年齢のみが報じられている。このことについて、朝日新聞のヨーロッパ特派員によるツイートが強く批判されているのを見て、自分たちにとっての課題を少し記しておきたい、と思った*1。 神奈川県警「現場が障害者の入所する施設で、氏名の非公表を求める遺族からの強い要望があった」→匿名発表だと、被害者の人となりや人生を関係者に取材して事件の重さを伝えようという記者の試みが難しくなります。 https://twitter.com/shiho_watanabe/status/758178708859527168 これまで犯罪被害者の遺族に対する執拗な取材が、悲しみに暮れる人々に追い討ちをかけたり、誰のため

    「障害者」のリアリティをもって抗いたい - 泣きやむまで 泣くといい
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    agrisearch 2016/07/28
    「報道は「悲劇」を伝えるのを得意としても、障害をもちながら穏やかに進んでいく当たり前の日常はなかなか伝えてくれない(そもそもそこにはニュース性がない)」
  • 差別を生むから「障害」を「症」に、ではない - 泣きやむまで 泣くといい

    「障害」を「症」に 精神疾患の新名称公表(産経新聞) http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140528-00000557-san-hlth この記事は、精神神経学会の発表内容をだいぶ略していて、誤解を招く。以下に日語訳の全文と検討経緯の説明がある。 DSM-5病名・用語翻訳ガイドライン https://www.jspn.or.jp/activity/opinion/dsm-5/index.html#maintitle 説明には、こうある。 病名・用語を決める際の連絡会の基方針を以下に列挙する. 1.患者中心の医療が行われる中で,病名・用語はよりわかりやすいもの,患者の 理解と納得が得られやすいものであること, 2.差別意識や不快感を生まない名称であること, 3.国民の病気への認知度を高めやすいものであること, 4.直訳が相応しくない場合には意訳を考え

    差別を生むから「障害」を「症」に、ではない - 泣きやむまで 泣くといい
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    agrisearch 2014/05/29
    「ちょっと前まで「広汎性発達障害」「アスペルガー症候群」だった子も「自閉スペクトラム症」になるわけだが、どちらが親や本人にとって受け止められやすいのかは、予測がつかない。」
  • 生きづらさを「程度の問題」として捉えること - 泣きやむまで 泣くといい

    別のについて何か書こうと思っていたのだけれど、さっき風呂の中で一気に読んだコミックエッセイに考えさせられたので、そちらを。良いマンガだった。 今日もかるく絶望しています。 落ち込みがちガールの日常コミックエッセイ (メディアファクトリーのコミックエッセイ) 作者: 伊東素晴出版社/メーカー: KADOKAWA/メディアファクトリー発売日: 2014/01/17メディア: 単行この商品を含むブログ (5件) を見る 書店で表紙や帯などを目にした限り、ああ社会の中で生きていくのが苦手なタイプの人の話なのだろう、と思ったのだ。個人的に心をつかまれたのは帯に描かれた「疑心暗鬼がデフォルトです」というコマだった。「この人どうしてこんなに楽しそうに喋ってくれてるんだろう……内心私と話しててもつまんないって思ってたらどうしよう」。 「相手から自分はどう思われているか」について深く考えすぎる。それも悪

    生きづらさを「程度の問題」として捉えること - 泣きやむまで 泣くといい
  • ある障害福祉制度をめぐる「政治」が問いかけるもの - 泣きやむまで 泣くといい

    なんとかこの状況を世間にもわかりやすく伝えようと試みてみたい。以下で説明するのは、とある障害福祉制度をめぐる「政治」であるが、もう少し広い意味での「政治」や「運動」を考えるにあたっても、なかなか象徴的だと思う。 つい数日前にリンク先にあるような検討会が開催された。 障害者の地域生活の推進に関する検討会(第2回) http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/0000014624.html 行政がさまざまな「検討会」の場を設けて、そこに関係者を呼んでヒアリングをすることはまあよくある。障害者福祉業界でも同じである。ただ、この数年は少し事情が異なっていた。政権が2度も変わったためである。 もともと障害者福祉の中で「政治」と結びついていたのは主に「入所施設」であり、「地域の中で障害者が暮らし続けるための支援(「地域生活支援」と呼ぶ)」に対して「政治」は熱心でなかった。 古くか

    ある障害福祉制度をめぐる「政治」が問いかけるもの - 泣きやむまで 泣くといい
  • 「個別判断」はこれまでだってされてきた、が - 泣きやむまで 泣くといい

    非関係者にはわかりにくい記事だと思ったので、解説。 障害児の就学先、個別判断に=教育ニーズなど考慮−文科省 http://www.jiji.com/jc/zc?k=201308%2F2013082100800&g=soc 「教育委員会(就学指導委員会)として、この子は支援学校に行くべきだと思うけれど、保護者の希望に応じて特別に普通学校に通うことを認めよう」という制度が存在しており、それを「認定就学」と呼ぶ。その「認定就学」の制度を改め、「どの学校に行くのがよいかを保護者と教育委員会(就学指導委員会)で個別に判断した」という形にしよう、ということになった。9月1日から開始。 「個別に判断」ってどういう意味?と聞かれれば、「これまでも個別に判断はしていた」が答え。これまで「集合的に判断していた」わけではない(できるはずがない)し、どこに就学するのが望ましいかを協議検討する方法自体には変化がない

    「個別判断」はこれまでだってされてきた、が - 泣きやむまで 泣くといい
    agrisearch
    agrisearch 2013/09/30
    「ただ「認定就学」のラベルを盾にされて悔しい思いをする親子は減るかもしれない。」
  • 見た目で「知的障害」と判断される、ということ - 泣きやむまで 泣くといい

    ガイドヘルプで知的障害の彼と、都会へ。 彼はそのいでたちから、なんとなく「違い」を感じさせる雰囲気をもっている。年齢相応の恰好だとか季節感だとかを意識するのは難しい、というか、彼のスタイルのようなものがある。裸の大将まではいかないが、今日は少し寒そうにも見えた。 店で買い物をするときがある。レジに行って、お札を1枚出せれば、たいていの買い物はうまくいくものだ。しかし、店員がいろいろ彼に話しかけることがある。だいたいポイントカードがどうのこうのという問いかけである。彼はうまく言葉で返せないが、なんとなく拒否を表すジェスチャーを身に着けてきた。店員はその雰囲気から察したのか、それ以上ごちゃごちゃとしたやりとりはせずに、淡々と品物を袋に詰めて彼に渡す。「たぶん知的障害の人だろう」という予測が瞬時になされて、その結果として円滑なコミュニケーションにつながっているとも言える(数メートル離れて立ってい

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  • 泣きやむまで 泣くといい

    今回はツイートの列挙でご容赦ください……。 ほぼ更新停止しているブログに掲載を続けてきた、選挙前の「公約比較(障害者分野)」。今回はまとめる余裕がなさそうです。ただ、ひととおりの確認作業はしました。結論から言うと、どの党も「昨年度の衆院選時の公約とほぼ変わりなし」です。 — lessor (@lessor_tw) 2022年7月8日 そんなわけで、前回のまとめ記事を読んでもらうことでも事足りてしまいそうですが、ほんの少しだけツイートで付け加えます。https://t.co/Tde0buKfaI — lessor (@lessor_tw) 2022年7月8日 自民党は政策集の概要版で農福連携について「農業者が障害者を受け入れる際に必要となる安全設備等の整備」が足されていました。あとはバリアフリー・ユニバーサルデザイン・ICT活用などが目立っています。 — lessor (@lessor_tw

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    agrisearch 2013/08/05
    「実践は主に知的障害・発達障害児支援」
  • 「差別」と「いじめ」が重なるマンガだった - 泣きやむまで 泣くといい

    あるマンガがなんだか話題になっていたので、週刊少年マガジンを買った。マンガ雑誌を買ったのは、たぶん15年ぶりぐらいだ。全部で480ページぐらいあるのに260円という価格に少し驚くぐらいのごぶさた。 今週のマガジンの読み切り『聲の形』がとにかくすごい作品だった http://blog.livedoor.jp/goldennews/archives/51766845.html 4月、小学校にひとりの女の子(西宮硝子)が転入してくる。担任の教師から自己紹介を促された彼女は、無言のまま一冊のノートを取り出して、クラスメイトたちに見えるようにページをめくっていく。ノートにはこう書かれている。 「はじめまして。西宮硝子といいます。」 「わたしは皆さんとこのノートを通して仲良くなりたいと思っています。」 「どうかわたしと話すときはこのノートにおねがいします。」 「耳が聞こえません。」 西宮は、困ったこと

    「差別」と「いじめ」が重なるマンガだった - 泣きやむまで 泣くといい
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    agrisearch 2013/03/28
    『聲の形』
  • 「愛されないから愛せない」と悩む母たちへのマンガ - 泣きやむまで 泣くといい

    やや刺激の強いタイトルのマンガがfacebookで紹介されてきて、amazonを見に行ったらレビューが星5つと星1つにまっぷたつ。自分の目で確かめてみようと思った。 母親やめてもいいですか 作者: 山口かこ,にしかわたく出版社/メーカー: かもがわ出版発売日: 2013/03/01メディア: 単行(ソフトカバー)この商品を含むブログ (6件) を見る いわゆる「コミックエッセイ」である(定義はよくわからないが)。発達障害をもつ子どもの母親自身が描いたマンガやはこれまでにもたくさんあり、その多くは子育て中の保護者(特に母親)が知識を得たり、共感を覚えたりするような内容を目指していたと思う。マンガにすることでが苦手な人も手にとりやすくなる。 「こういうことって、あるある」「自分だけじゃないんだ」という共感は、親にとって単なる気休めではない。私的な体験と思われていた苦労が、「みんな」にとっ

    「愛されないから愛せない」と悩む母たちへのマンガ - 泣きやむまで 泣くといい
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    agrisearch 2013/03/28
    「母親やめてもいいですか」/「しかし、「子どもが私に対して愛着を示してくれない」「私も子どもをかわいいと思えない」という苦悩に対して、応えようとしたマンガを自分はあまり知らない。」
  • 圧巻の「障害児の親」研究が出た - 泣きやむまで 泣くといい

    自分は「実証研究」と呼ばれるものがあまり好きではない。対人援助分野に関して言えば、多くが「およそ現場でわかっている」ことを再確認するか、現場の感覚であれば当然のごとく「変数」としてリサーチデザインに組み込まれるべきものが抜け落ちているのを見てがっかりするかのいずれかに終わることが多いからである。 しかし、このは違った。ものすごいである。 障害のある乳幼児と母親たち―その変容プロセス 作者: 一瀬早百合出版社/メーカー: 生活書院発売日: 2012/06メディア: 単行購入: 56人 クリック: 3,846回この商品を含むブログ (7件) を見る 単純に言ってしまえば、既存の障害受容研究の「大ざっぱさ」をばんばん指摘して、ツッコミを入れ難いぐらいに研究対象の絞り込みと重層的な調査分析をして、障害児の母親の変容プロセスを追ったものである。障害児の親に関する実証研究で、これだけ方法論的に洗

    圧巻の「障害児の親」研究が出た - 泣きやむまで 泣くといい
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    agrisearch 2012/09/19
    「障害のある乳幼児と母親たち―その変容プロセス」
  • あなたの子に「療育」が必要になったとして - 泣きやむまで 泣くといい

    あなたに幼稚園に通っている子どもがいるとしよう。その子が成長するにつれて、少しずつ発達に気がかりな点が見え始める、なんてことがあるかもしれない。他の子どもと比べてやけに言葉が少ないとか、お友達の気持ちがわからずにケンカばかりしているとか、そんな状況を想像してもらえればよい。 「障害」という言葉が頭をよぎりつつ、それを認めたくないという思いと子どもの幸せを願う気持ちが交錯して、いったい自分は何をどうすればよいのだろうかと悩むかもしれない。そんなときに、自治体による乳幼児健診などを通じて関わりのある保健師などから「療育」というものを勧められることがあるだろう。 なんだかすごい字面であるが、最近では「発達支援」なんて呼ばれることもある。その子どもの発達上の強みを活かせる方法や弱みをカバーする方法を考えていこう、とするものとしてひとまずは思ってもらえればいい。「療育機関」などと呼ばれる場所に通って

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