農業の再生に太陽光発電が役立つのではないか。営農を続けながら、同じ土地で太陽光発電システムを組み上げる。そして、植物に必要な日照を確保しながら、発電する。 このような取り組みを「ソーラーシェアリング」と呼ぶ。日照を植物と太陽電池でシェア(共有)するということだ。諸外国ではソーラーシェアリングが広がっており、国内でも有志の「実験」によって、無事、作物の収穫に至ることが分かっている(図1)。国内ではソーラーシェアリングの取り組みがようやく動き始めた。 これまでソーラーシェアリングが普及しなかった理由の1つは、法的なものだ。農地は特別な土地だと位置付けられており、農地法第一条にも「農地を農地以外のものにすることを規制する」という原則が記されている。農地法には農地を他の用途に一時転用する場合、農業委員会の許可が必要ともある。 2013年3月には農林水産省が通達を発表。「支柱を立てて営農を継続する太
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