スマートフォンOSのAndroid、グーグル検索、ニコニコ動画、東京証券取引所の取引システムなど、世界中のありとあらゆるITシステムに活用されているLinux。そんなLinuxを「最も売った日本人」と言って過言でないのが、日本ヒューレット・パッカード(日本HP)伝説の社員・赤井誠氏である。 ひとりの技術オタクが「伝説の社員」になるまで 「今すぐ社長室まで来てくれますか?」 メールの発信者は、ぼくが勤めていた日本ヒューレット・パッカードで社長していた樋口泰行さん。言わずと知れた現・日本マイクロソフトの社長だ。 「来期からスタートするLinux事業の全社プロジェクトですが、リーダーをやってもらえませんか?」 社長室で待っていた樋口さんは、いきなりこう言った。 35歳だったぼくは、迷わずそのオファーを断った。 新卒でHPに入社して以来、理系出身でエンジニア上がりだったぼくは、リーダーとしての経験
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