日本発のシングルボードパソコン「IchigoJam(イチゴジャム)」をご存じだろうか。子どもにプログラミングを教えたり、公共バスの位置や乗客数をリアルタイムで表示したりするツールとして用途が広がっている。 IchigoJamは2014年にjig.jpの福野泰介社長が開発した。jig.jpはガラケー向けブラウザーの開発を手掛けていたが、福野氏が米グーグルや米アップルのようにハードウエアを作ろうと、英国発のRaspberry Pi(ラズベリーパイ)と同じくプログラミング教育用として開発した。 IchigoJamはARMの32ビットCPUを搭載し、メモリーはわずか4Kバイト。標準機種である「IchigoJam T」の組み立てキットの価格は税別1500円。IchigoJamはいまやRaspberry Piと同様に、IoT(インターネット・オブ・シングス)のデバイスとして使われ始めた。
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