羽田空港で2011年、航空機に鳥が衝突する「バードストライク」が前年比で1・4倍の237件に急増していたことが、国土交通省のまとめでわかった。 同空港は10年10月から4本の滑走路のフル活用が始まり、本格的に24時間空港化したことが影響しているという。同省では今春から、レーダーとカメラを組み合わせた世界でも例のない「鳥検知装置」を試験的に導入したが、誤検知や見過ごしもあって、その実力は未知数のようだ。 同省のまとめでは、11年の全国のバードストライク件数は1599件。羽田空港はこのうち約15%を占める。同空港周辺では、カモメやトビ、スズメのほか、渡り鳥のコアジサシなどが確認されている。 同空港では4本目の「D滑走路」の運用を始めた10年10月以降、約30万回だった発着枠を39万回に拡大。これに伴って、09年は143件だったバードストライクの発生も、10年には171件となり、11年にはさらに