豊臣秀吉、徳川家康、坂本龍馬……蓄えたカネを力に、彼ら歴史上の英雄と渡り合った男たちがいた。大河ドラマ『どうする家康』にて、中村勘九郎が演じている茶屋四郎次郎もその一人だ。 「本能寺の変」で織田信長が倒れた時、家康は少人数で堺見物の真っ最中。絶体絶命の家康が伊賀を越えて領地・岡崎まで脱出する間、土民に襲われないよう、四郎次郎が小判をばらまきながら護衛したと伝わっている。 しかし、徳川家という権力者と近すぎたことがあだとなった。茶屋家の子孫たちは、明治維新後、苦労を重ねたという。 前編記事『徳川家康の大ピンチを救った「大金持ち」、その一族がたどった「意外なその後」』に引き続き、『週刊現代プレミアム ニッポンの億万長者に会いに行く』より歴史に名を残した「大金持ち」たちの子孫を訪ねてみよう。 明治維新で一変 名古屋在住の茶屋四郎次郎17代目子孫・中島恒雄氏はこう語る。 「茶屋は本家の他に、清延の