220TB分のデータをカセットテープに保存する、IBMの新技術2015.04.29 10:008,280 scheme_a カセットテープ、まだまだ健在です! CDの登場と共に、カセットテープは絶滅したと思われていました。しかし驚くなかれ、磁気テープは未だに格安のデータストレージとして活用されているのです。 しかもIBMは、カートリッジ一つになんと220TBものデータを押し込む方法を発見したのです。ハードドライブの競争に思わぬダークホースといったところでしょうか。 富士フィルムの科学者達と共同で開発にあたったIBMの研究者達は、1インチ四方の磁気テープに1,230億ビットの無圧縮データを収納することに成功しました。これはおよそ15GB分のデータになります。より小さなmicroSDカードが200GBの容量を持つ事を考えるとそこまで大きな成果ではないように見えますが、磁気テープはmicroSD
By Bill Dickinson オンラインストレージサービスBackblazeが、自社のサービスに使用してきた200種類、合計約3万5000台の運用データから算出した、「HDDの信頼性データ」の2014年9月最新版を発表しました。以前からメーカーやモデルによって壊れやすさの偏りは明らかでしたが、その傾向はあまり改善されていないようです。 Backblaze Blog » Hard Drive Reliability Update – Sep 2014 https://www.backblaze.com/blog/hard-drive-reliability-update-september-2014/ どこのメーカーのHDDが信頼性が高いのかが一発で分かるグラフがこれ。灰色の棒グラフは2013年通年での故障・エラー発生率、色の付いた棒グラフは2014年6月までに生じたエラー発生率を示し
ソニーは4月30日、世界最高の面記録密度となる次世代磁気テープ技術の開発に成功したと発表した。データカートリッジ1巻あたり185Tバイト以上と、現在最高のLTO6(2.5Tバイト)と比べ約74倍の大容量データの記録が可能になる。 現在のテープストレージメディアは、磁性粉をフィルム上に塗布するタイプが主流で、高密度化のためには磁性粉をより細かくする技術の確立が課題だった。 同社は、より細かい結晶粒子を形成できる真空薄膜形成技術を開発。今回導入したスパッタ法では、厚さ5μメートル以下の樹脂フィルム上に、粒子の配列が整った状態で多層に膜を形成する。 磁性粒子の大きさのばらつきが高密度化の課題と定め、なめらかな膜を生成することで表面の荒れや結晶の乱れを抑え、均一な結晶成長を可能に。従来数十ナノメートルだった磁性粒子サイズを平均7.7ナノメートルまで細かくすることに成功し、面記録密度は148Gビット
データ保存手段として、既に過去の遺物と思われていた「磁気テープ」の生産量が急回復している。ここ数年で急速に大容量化し、主に海外で需要が伸びているためだ。復権の背景には日本のメーカーによる技術革新があった。クラウドやビッグデータでも活用が進む磁気テープの最新動向を解説する。 (中田 敦) 本記事は日経コンピュータ7月25日号からの抜粋です。そのため図や表が一部割愛されていることをあらかじめご了承ください。本「特集」の全文は、日経BPストアの【無料】特別編集版(電子版)で、PCやスマートフォンにて、7月31日よりお読みいただけます。なお本号のご購入はバックナンバーをご利用ください。 磁気テープは、過去の遺物─―。 データのバックアップやアーカイブ(長期保存)の有力手段である磁気テープのことを、そう思っている読者は少なくないだろう。 実際、日本国内におけるテープストレージ(テープドライブやカート
IBM Researchは、原子だけで撮影した「世界最小」の映画を2013年5月1日から公開している。『A Boy and His Atom(少年と彼の原子)』と題されたこの作品、実は何千個という量の原子を配置し、約250フレームのコマ撮りで撮影している。 IBMはなぜ原子を意図どおりに配置すること、移動させることに注力した研究に投資しているのか。その理由は、我々人類が扱うデータ量が将来的に膨大な量になることを予見したものだった。 「データの生成ならびにデータの消費が継続的に増加するのに従い、データ記録は原子のレベルまで小さくなるでしょう。新しいコンピュータアーキテクチャや、データを記録する別の方法を考え出すのに採った方法をこの映画の製作に適用しました」(IBM Research 主任研究員Andreas Heinrich氏) 原子の操作には「走査型トンネル顕微鏡(STM)」という、IBM
Fusion-io、1GBあたり4ドル以下のデータセンター向けフラッシュストレージ「ioScale」発表。「オールフラッシュデータセンター」を推進 サーバ向けフラッシュストレージベンダのFusion-ioは、データセンターでフラッシュストレージの大規模展開を想定した製品「ioScale」を発表しました。最大の特徴は価格で、最低発注数100ユニットで価格が1ギガバイトあたり3.89ドルから、ボリュームが増えればディスカウントありという、データセンター向けフラッシュストレージとして低価格を実現しています。 ioScaleは、PCIeカードにフラッシュメモリを高密度に搭載するという製品構成は変わらず、最大で1ユニットあたり3.2テラバイトまで搭載可能。 オールフラッシュデータセンターを推進 既存の製品と同様にAdaptive Flashbackと呼ばれる独自の技術でフラッシュメモリのエラーに対す
IBMの基礎研究所であるIBM Researchの研究グループは、わずか12個の磁性原子に1ビットの情報を記録できる技術を開発した。現在のハードディスク装置(HDD)では1ビットの記録に約100万個の原子を必要とする計算になり、同研究グループの成果はその所要数を飛躍的に削減したことになる。2012年1月12日(米国時間)にIBMが発表した。 半導体の世界ではこれまで、シリコン材料を利用したトランジスタの微細化を進めることで、コストの削減や集積密度の向上、効率の改善などを達成してきた。しかしそのような微細化は物理的な限界が見え始めており、従来のアプローチで微細化を継続していくことはやがて不可能になるだろう。コンピューティング技術の革新を今まで通りのスピードで進めていくには、従来とは別のアプローチが求められる。 そこでIBM Researchの研究チームは、データ保存の最小単位である原子に着目
現代のコンピュータにおいて、メモリとストレージはプロセッサと並ぶもっとも基本的な構成要素です。高速なアクセスを担当するのがメモリ、データの永続性を保証するのがストレージです。 Fusion-ioは、ストレージ性能に換算すると10億IOPSという超高性能を実現するAuto Commit Memory(ACM)を発表。ACMとは、永続性を備えた新しいタイプのメモリだと説明しています。 ACM is a new memory type that uses the underlying flash to present a persistent memory directly to applications. ACMはフラッシュを基盤に用いた新しいタイプのメモリであり、アプリケーションに対して永続性を備えたメモリを直接提供する。 Fusion-ioは、PCIeスロットに接続する高速なサーバ内蔵型フ
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