2024年08月01日18:35 河東碧梧桐『碧梧桐俳句集』(岩波書店) カテゴリ詩歌 mixiチェック 概要 河東碧梧桐は「赤い椿白い椿と落ちにけり」の句が知られている。しかし、字余り、季語が二つなどの基本からは逸脱しているもののまだ、彼の句としては大人しい。自由律、口語、そして親字とは関係なくルビを振るようになる。このルビ俳句を巡っては、俳句に保守的な高浜虚子と対立した。今見ても斬新な碧梧桐の俳句、二千句を収録。 はじめに エズラ・パウンドなどが俳句に影響を受けて詩を作ったと知る前から当前ながら中高生の時に国語の授業で俳句に触れていました。不思議と種田山頭火の「分け入っても分け入っても青い山」、尾崎放哉の「咳をしても一人」など自由律俳句が好きでした。しかし、「赤い椿白い椿と落ちにけり」は知っていたにせよ、河東碧梧桐が自由躍俳句を詠んでいたとは知りませんでした。 正岡子規の俳句「碧梧桐の