※K.Kが10日間ほど不在になるので、しばらくは私が連続して文章を書きます。 第138回芥川賞を受賞した、川上未映子氏の『乳と卵』を読んだ。 受賞を報じた全国紙での彼女のコメントを読み、「これはとんでもない人が出てきたな」と思った。しかし週刊誌のグラビアを飾った彼女の挑発的なスタイルと目つき(ただしそこには淡々とした理性としたたかなエネルギーの炎がちらちらと見えたが)に、「こんなに自分にプレッシャーかけて大丈夫なんだろうか、次回作はどうするのだろう。」とも思った。 昨日発売された文藝春秋3月号を開き、疲れていたのでとりあえず冒頭を読んだら休もう、とページを繰った。 しかし、疲れているのにも関わらず手も目も頭も止まらなかった。うんうん唸りながら進んだ。すごい、どうしようか、なんという力、等と一人で呟いていた。 ちょっと読んだら続きは後にしよう、とベッドの上であぐらをかいていた。しかしこれは止