今回のお題は「野性の証明」(1978)ということですが。 押井:「野性の証明」という映画を代表として、「角川映画」について話そうと思ってるんだけど。角川映画って時代の幅が14、15年ぐらいあったんじゃなかったっけ。 1976年の「犬神家の一族」から始まって、角川春樹さんが薬物所持で捕まって角川書店を離れたのが1993年なので、17年ですかね。 押井:「人間の証明」は何年? (調べて)1977年ですね。その辺は1年に1本ずつ公開されていて、「犬神家の一族」「人間の証明」「野性の証明」の順です。 押井:初めのうちは大作だったよね。最後の方は相当勢いはなくなってたけど、作品は何があったっけ? 1993年の「REX 恐竜物語」が最後のようです。 押井:ああ。最後の方の大作って何かある? 「天と地と」(1990)ですかね。 押井:あれはもう断末魔に近かったよね。完全に底が抜けてたから。「REX」はそ