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ブックマーク / www.cinra.net (598)

  • 『海が走るエンドロール』が心を打つ理由。作者たらちねジョンが語る作品の誕生秘話 | CINRA

    夫と死別し、65歳を過ぎたある女性が、美大生との出会いから「ほんとうの自分」に気づき、映画制作をはじめる――。漫画『海が走るエンドロール』は、連載開始から瞬く間に話題をさらい、いまもっとも注目される作品となった。 高齢になってから映画制作をはじめる主人公・うみ子の姿に、「シニアになってからの学びなおし」「何歳になっても挑戦していい」といったメッセージを読み取る人も多いだろう。しかし、作者・たらちねジョンは「私自身がそういう想いで作品を書いたり、メッセージを発信したりしたことはないんです」と語る。 キャラクターの一人ひとりが、「現実世界にこうして生きている人がいるかもしれない」と思わせるようなリアリティーをもって描かれる同作。そこにはどんな意図が隠されているのだろうか。そして、7月14日に発売された第3巻に込めた想いとは。たらちねジョンに直接、話を聞いた。 ―『海が走るエンドロール』3巻発売

    『海が走るエンドロール』が心を打つ理由。作者たらちねジョンが語る作品の誕生秘話 | CINRA
  • 友沢こたおが感じる、不条理な社会。「自分、生きてるわ」と気づくためのアートの役割とは | CINRA

    個展を開けば作品が即日完売し、いま大注目の若手画家といえる、友沢こたお。スライム状の物質を用いた独特な人物画は、まるで世相を反映したかのような息苦しさを感じさせる一方で、不思議な可愛さも漂う。その作風がアート界隈のみならず、多くの人を惹きつけているが、注目度が高まっている現状を人はどう受け止めているのだろうか。 今回は、2022年3月に東京藝術大学を卒業後、藝大の大学院に進学したばかりの彼女にインタビューを実施。2022年7月3日から26日まで開催される個展『Monochrome』の制作の裏側をはじめ、他者の評価との向き合い方、現代の「生きづらさ」と作品の影響、不条理な世界におけるアートの役割、理想の変態像……など、たっぷりと話をうかがった。

    友沢こたおが感じる、不条理な社会。「自分、生きてるわ」と気づくためのアートの役割とは | CINRA
  • 「終わらない苦しみもある」。宇佐見りんが語る、『くるまの娘』で描いた「家族のかたち」 | CINRA

    「家族」というつながりは独特な関係性だ。自らの意志に関係なく、否が応でも暮らしや考え方に影響を与えてくる。それなのに「家族」は簡単にやめることができない。喜びや幸せだった記憶と、苦しみや悲しみの歴史をごちゃ混ぜにしたまま続いていってしまうのが家族である。 父、母、子どもの3人という一見ステレオタイプな構成の家族にも、外からは見えない多面的な苦しさやその家庭固有の問題が存在する。そんな現実を見出し、描き出したのが、小説『くるまの娘』だ。 物語の主人公は17歳の女性、かんこ。真面目なのにときどき家族に暴力を振るったり暴言を吐いたりしてしまう父、脳梗塞で倒れてから感情のコントロールが利かなくなった母との3人暮らしだ。兄と弟は、そんな家庭に嫌気がさし、気がついたら家から出ていっていた。そんな家族が父方の祖母の死をきっかけに久しぶりに集まる。父の実家への長い道中、車中泊で旅をするのだが……。 作者は

    「終わらない苦しみもある」。宇佐見りんが語る、『くるまの娘』で描いた「家族のかたち」 | CINRA
  • 『マイスモールランド』が映す、日本の難民問題と人々の「無関心」。川和田恵真監督に聞く | CINRA

    在日クルド人の高校生の成長を描いた映画『マイスモールランド』が5月6日(金)、全国で公開された。監督を務めた川和田恵真は、是枝裕和監督や西川美和監督らが所属する映像制作者集団の「分福」に所属する気鋭の新人監督で、今回が初の商業映画デビュー作となる。 作は、約2,000人のクルド人が住む埼玉県川口市を舞台に、日に逃れてきた難民たちが直面する現実をありありと映し出した作品だ。フィクションだが取材期間は2年近くにおよび、難民申請が認められず、入管施設に収容されたクルド人当事者との面会も重ねたという。 作を制作するにあたり、川和田は日の難民問題にどう向き合ってきたのか。 川和田恵真(かわわだ えま)監督 1991年10月15日生まれ、千葉県出身。イギリス人の父親と日人の母親を持つ。早稲田大学在学中に制作した映画『circle』が、東京学生映画祭で準グランプリを受賞。2014年に「分福」に

    『マイスモールランド』が映す、日本の難民問題と人々の「無関心」。川和田恵真監督に聞く | CINRA
  • カンヌ特別表彰、『PLAN 75』が描く「不寛容な社会」とは。早川千絵監督が語る自己責任論への憤り | CINRA

    今年の『カンヌ国際映画祭』「ある視点」部門に出品され、カメラドール スペシャル・メンションを授与された映画『PLAN 75』。舞台は、75歳以上の人に自らの生死を選択できる権利を与える制度「プラン 75」が施行された、近い将来の日。経済的合理性を優先し、人の痛みへの想像力を欠く社会──その様子が、決して遠い未来の話に思えないのが苦しいばかりだ。 2000年代半ば、ニューヨークから10年ぶりに帰国した早川千絵監督は、日で「自己責任」という考えが広まっていたことに憤りと違和感を覚え、作を企画したという。「人の命を生産性で語り、社会の役に立たない人間は生きている価値がないとする考え方は、すでに社会に蔓延しているのではないか」と監督は危機感を示す。 社会的弱者を叩き、自己責任で片づけられてしまう風潮にいつの間にか巻き込まれてしまってはいないか。映画、そしてこのインタビューを通じて、もう一度社

    カンヌ特別表彰、『PLAN 75』が描く「不寛容な社会」とは。早川千絵監督が語る自己責任論への憤り | CINRA
  • 坂本慎太郎にとっての「ポップ」とは? ゆらゆら帝国から変わらず追求する理想の楽曲像を語る | CINRA

    いま「笑顔で最高って言えるか?」と問われたとして、「できない」と答えるほかないのは変わらないとしても、その理由は15年前とはまったく違うことであろう。疫病に戦争、出口の見えない国内経済の低迷……気が滅入るようなことを書いていると聞こえてきた。「まだ平気?」って。 坂慎太郎の6年ぶりの新作『物語のように (Like A Fable)』を聴いていると、この世界から失われた当になんでもない気の抜けた一日にトリップさせられるような感覚がある。たとえば表題曲では、旅や恋、生きていることを感じて脳内麻薬が出るような体験がもたらすドキドキが歌われ、音楽を聴いて心が浮き立つことそのものが表現されているように感じられる。もちろん、作で歌われるのはただそれだけではないが。 私たちの生きる重く沈んだハードな世界で歌われるだけの必然性があり、そして一瞬でも楽しくなれるような、そんなギリギリのバランスのままポ

    坂本慎太郎にとっての「ポップ」とは? ゆらゆら帝国から変わらず追求する理想の楽曲像を語る | CINRA
  • Sexy Zoneはどこへ向かおうとしている? シティポップを参照した『ザ・ハイライト』から読み解く現在地 | CINRA

    Sexy Zoneはどこへ向かおうとしている? シティポップを参照した『ザ・ハイライト』から読み解く現在地 2021年3月に発売されたベストアルバム『SZ10TH』以来、約2年4か月ぶりとなるSexy Zoneのアルバム『ザ・ハイライト』が2022年6月1日にリリースされる。 デビュー10周年を機にレーベルを移籍して以来、初のオリジナルアルバムとなる今作には、JQ(Nulbarich)、岡崎体育、STUTS、butaji、iriといった個性豊かな顔ぶれが楽曲提供アーティストとして名を連ねる。 デビュー当時、平均年齢14.4歳という歴代最年少で活動をスタートしたSexy Zone。11年目の彼らは現在、何を見据え、どこに向かおうとしているのか? アルバムのテーマやタイトル決定、提供アーティストの人選などにもメンバーみずからが携わったという渾身の一枚を、音楽面から紐解く。 Sexy Zone

    Sexy Zoneはどこへ向かおうとしている? シティポップを参照した『ザ・ハイライト』から読み解く現在地 | CINRA
  • コミュニティーはつくり直せない。東京オリンピックが壊した団地アパートから見る「真の豊かさ」とは | CINRA

    「2020年東京オリンピック・パラリンピックの思い出はなんですか?」と聞かれたら、あなたは何と答えるだろう。 かつて国立競技場の隣には、1964年の東京オリンピック開発の一環で建設された都営霞ヶ丘アパートが存在した。住民の平均年齢が65歳以上の高齢者団地だったが、2020年東京オリンピックの開催に伴う再開発によって、2016年から2017年にかけて取り壊された。 『東京ドキュメンタリー映画祭2020』特別賞を受賞した映画監督・青山真也の『東京オリンピック2017 都営霞ヶ丘アパート』は、アパートから強制退去させられた住民の2014年から2017年にかけての記録をとおして「五輪ファースト」の陰で繰り返される排除の歴史を映し出したドキュメンタリーだ。有志による東京都、五輪担当大臣への要望書提出や記者会見の様子を織り交ぜながら、住民が退去の日を迎えるまでの生活を切り取っている。大友良英が手掛けた

    コミュニティーはつくり直せない。東京オリンピックが壊した団地アパートから見る「真の豊かさ」とは | CINRA
    akihiko810
    akihiko810 2022/05/31
    映画監督・青山真也の『東京オリンピック2017 都営霞ヶ丘アパート』
  • 柴田聡子『ぼちぼち銀河』合評 ひとりぼっちの「島」を飛び出し10年、バンドを引き連れ「銀河」へ | CINRA

    デビューアルバム『しばたさとこ島』のリリースから10年、柴田聡子はふと自分の口から出た「あ〜、もう、ぼちぼち銀河だわ〜」という言葉にはっとした。「ぼちぼち銀河」とは一体何なのか? そのことに向きあい探求しながらつくり上げた6枚目のアルバム『ぼちぼち銀河』が、5月25日にリリースされた。 そんな新作『ぼちぼち銀河』評、そして柴田聡子の10年について、柴田を長らく追い続けてきたライターの村尾泰郎と、ココナッツディスク吉祥寺の矢島和義が綴る。 柴田聡子(しばた さとこ) シンガーソングライター / 詩人。北海道札幌市出身。1986年札幌市生まれ。武蔵野美術大学卒業、東京藝術大学大学院修了。2010年、大学時代の恩師の一言をきっかけに活動を始める。2012年、三沢洋紀プロデュース多重録音による1stアルバム『しばたさとこ島』でアルバムデビュー。文芸誌や新聞への詩作の寄稿や『文學界』でのエッセイ連載

    柴田聡子『ぼちぼち銀河』合評 ひとりぼっちの「島」を飛び出し10年、バンドを引き連れ「銀河」へ | CINRA
  • 脚本家・野木亜紀子は600年前の「失われた物語」に何を見出したのか? 映画『犬王』を語る | CINRA

    忘れられた人々の「声」を拾い集め、それを「物語」として大衆の前で「演じる」こと。アニメ界の鬼才・湯浅政明監督の新作映画『犬王』は、室町時代に活躍した異形の能楽師・犬王(アヴちゃん(女王蜂))と、盲目の琵琶法師・友魚(森山未來)の運命的な出会いを描いた、スペクタクルな音楽活劇となっている。 古川日出男の小説『平家物語 犬王の巻』を原作に、その脚を野木亜紀子が担当していることも大きな注目を集めている作。野木亜紀子といえば、『アンナチュラル』、『MIU404』といったテレビドラマのオリジナル作品、さらには映画『罪の声』の脚などで、「声なき者たちの物語」あるいは「忘れ去られた人々の声」を拾い上げてきた人気脚家だ。 作も、「奪われて失われた」者たちを描く。異形の子として生まれて蔑まれた犬王と、幼い頃に父と自らの視力を失った友魚。二人はバディとなって埋もれた平家の物語を大衆に語ることで室町時

    脚本家・野木亜紀子は600年前の「失われた物語」に何を見出したのか? 映画『犬王』を語る | CINRA
  • 「女性描写」から紐解くMCUと『ドクター・ストレンジ/MoM』。ワンダを中心に渦巻く賞賛と非難 | CINRA

    レビューサイトやSNSを通じ、『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』のレビューにざっと目を通してみると、その話題の中心にいるのは圧倒的にワンダ・マキシモフ=スカーレット・ウィッチである。 ドクター・ストレンジによる型破りの魔法バトル、そのさらなる成長と、新たなるヒーロー、アメリカ・チャベスとともに駆け抜けるギミックたっぷりのマルチバースの風景など、見どころはたっぷりだったが、それでもこの映画の真の主役はスカーレット・ウィッチであるということでおおかたの観客の意見は一致しているように見える。 話題作なら当然だが、作にも賛否両論がある。その賛否両論の渦のなかで、圧倒的に俎上に上がっているのも、スカーレット・ウィッチだ。 映画内での彼女の描写をめぐるさまざまな反応を見るに、大まかには以下の2つに分けられるように思う。 パワフルなスカーレット・ウィッチの破壊行為を見るのが「快感

    「女性描写」から紐解くMCUと『ドクター・ストレンジ/MoM』。ワンダを中心に渦巻く賞賛と非難 | CINRA
  • アニメ制作での奮闘を描く映画『ハケンアニメ!』 声優・高野麻里佳が語る協働の苦労と喜びとは | CINRA

    アニメ、映画、ドラマ……見る人の心をゆさぶるものづくりの現場では、「良い作品」をつくるために多くのプロフェッショナルが集まってチームを組み、協力しあいながら一つの作品をつくりあげていく。 2022年5月20日に公開される映画『ハケンアニメ!』は、アニメ業界を舞台にものづくりの苦労や魅力を描いた作品だ。原作は直木賞作家・辻村深月の長編小説。「最も成功したアニメ」の称号・ハケン(覇権)を取るため奮闘するクリエイターたちの熱い想いが描かれている。 映画のなかで、吉岡里帆が演じる主人公の新人監督・斎藤瞳は、クリエイターとしてのこだわりの強さから関係者としばしば衝突してしまう。なかでも高野麻里佳が演じる群野葵と、アフレコの演出に対してコミュニケーションに行き詰まってしまう場面は印象的だ。 「良い作品をつくりたい」という想いは一緒でも、その想いやこだわりが強いほど、衝突してしまうことも避けられない。今

    アニメ制作での奮闘を描く映画『ハケンアニメ!』 声優・高野麻里佳が語る協働の苦労と喜びとは | CINRA
  • 女性とヒップホップをめぐる現状は? 語り直される女性ラッパーの功績、男性中心主義の見直しも | CINRA

    (メイン画像:ミッシー・エリオットとカーディ・B / Photo by Johnny Nunez(Getty Images)) 「私は聞かれたくない秘密を持つフェミニストです」という告白からはじまる「British GQ」に掲載されたコラムには、「私は未だに女性蔑視的なラップミュージックを聴き、そして図らずも楽しんでいるのです」という文章が存在する(*1)。 筆者のオリーブ・ポメッツィーは、「Can I be a feminist and listen to hip hop?(フェミニストでありながら、ヒップホップを聴いてもいいのか?)」と題したそのコラムのなかで、ヒップホップを愛する女性であることの葛藤を綴っている。一方、記事で批判対象となっているカニエ・ウェストは、かつて、「ミソジニックでもしょうがないと正当化するわけじゃないが」と言い添え、ためらいを浮かばせつつも「間違いなく、一般的

    女性とヒップホップをめぐる現状は? 語り直される女性ラッパーの功績、男性中心主義の見直しも | CINRA
  • 初ポルノを撮ったみうらじゅん&安齋肇が、憧れの「変態」を語る | CINRA

    みうらじゅんと安齋肇という気心知れたゴールデンコンビが、この2016年に懐かしい響きすら感じる「ポルノ映画」を制作した。タイトルはそのものずばり『変態だ』。主演にミュージシャンの前野健太を迎え、仲のいい二人が原作と監督を分担して制作したという気の咆哮。内容を想像するに完全なエロ映画だと思いきや、その全貌はどうやら少し様⼦が違うようだ。 この映画は、我々の誰にも言えない恥ずかしい過去や日常生活の裏に隠し持っている朧げな能、忘れてしまいたいがまだ整理できずにいる感覚の蓋をこじ開けるかもしれない。各所で話題の『変態だ』に秘められた意を、常識の範囲外を選んで突き進む二人に尋ねた。 意味が分からないほうが、映画来の持っている力が出るんじゃないかと思ったんです。(安齋) ―お二人が映画『変態だ』に込めた想いというのは一体どんなものだったのか、というところからお話を伺っていきたいと思います。 安

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  • 『作りたい女と食べたい女』が解く呪い。「女と料理」、レズビアン・アイデンティティー | CINRA

    『このマンガがすごい!2022』(宝島社)オンナ編の第2位に選ばれ、まだ2巻までしか発売されていないなかでシリーズ累計20万部を突破した話題のマンガ『作りたい女とべたい女』。「シスターフッド×ごはん×ガールズラブ」というテーマで、日常に生きる女性たちの生きづらさや違和感と丁寧に向き合った作は、女性を中心に多くの読者の共感を集めている。 なぜ『作りたい女とべたい女』は、これほどまでに話題となったのか? アナーカ・フェミニスト、ライターの高島鈴が考察する。 女子校にいたころ、小さな弁当箱で昼をとる同級生に向かって、別の同級生が「女みてえな量ってんじゃねえよ!」と笑いながら声をかけていたことがあった。そのときは私も何も考えずに、すごいことを言うな、と笑っていた気がするけれど、あれは明らかに内面化されたミソジニーだった。 単純に少だったのか、それともダイエットを意識していたのかわからな

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  • なぜヒップホップは先端技術に接近し、そしてどこへ向かう? スヌープ・ドッグとNFTの例から考える | CINRA

    「いまアーティストが得ているのは、音楽業界全体が稼ぐ金のうちたった12%だ。いまこそ、この抑圧的なシステムから音楽を解放するときだ」 カニエ・ウェストは最新作『Donda 2』を専用機器「ステム・プレイヤー」限定で発売した際、Instagramでこのように投稿していた(現在は削除)。大手プラットフォームのアーティストへの還元率の低さはたびたび指摘されることではあるが、カニエ・ウェストとは異なるかたちで、この問題に対して行動を起こした人物がいる。スヌープ・ドッグだ。 スヌープ・ドッグは先日、自らの作品をNFTでリリース。さらにメタバースを通じてアーティストをリリースする意欲も示している。 音楽活動に対する主体性の高さ、あるいは音楽産業のシステムに対する問題意識の表れか、ビジネスマンとしての嗅覚からか。とはいっても、これらのアーティストの動きは少々突飛にも見える。 一方で、そもそもヒップホップ

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  • フッドと「働く場所」から読み解く、カニエ・ウェストのキャリア。Netflix3部作レビュー | CINRA

    悪名高いスーパースター、カニエ・ウェストを追ったNetflixドキュメンタリー『jeen-yuhs カニエ・ウェスト3部作』が話題を集めている。 代表曲“Through The Wire”のミュージックビデオを制作したCoodie & Chikeが手がけた同番組は、同郷シカゴでスタンダップコメディアンとして活動していたクーディー・シモンズがカニエに無名時代から密着したもの。 困難に見舞われつつも自分を信じて夢に向かうカニエ・ウェストと後押しする母ドンダ、そしてブレイク後に起こったカニエの変化などを映している。 トランプ支持の表明や、性的虐待が告発されたマリリン・マンソンと同性愛蔑視発言で非難を浴びたDaBabyを同じ曲で共にフィーチャーするなど、近年のカニエの言動を支持できない人も多いだろう(私自身もそうだ)。しかし、古くからの友人の視点で赤裸々に映したこのドキュメンタリーは一見の価値があ

    フッドと「働く場所」から読み解く、カニエ・ウェストのキャリア。Netflix3部作レビュー | CINRA
  • 「戦争反対」と叫ぶのは無意味か?『No War 0305』でGEZANらと1万人のデモが暴力と冷笑に抗議 | CINRA

    「ほしいのは熱狂ではなくそれぞれの実感でたどり着いたNO WAR。そして言葉にすることには確かに意味があると認め合いたい」 - GEZANのマヒトゥ・ザ・ピーポーによる『No War 0305』ステートメントより

    「戦争反対」と叫ぶのは無意味か?『No War 0305』でGEZANらと1万人のデモが暴力と冷笑に抗議 | CINRA
  • 過酷な社会を「生き抜いてほしい」というラッパーの祈り。dodoの「ダメでも続ける」人生の哲学 | CINRA

    変わっていく時代、変わっていく自分。あるいは、そう簡単に変わらない社会と人間。私たちは幸福なのだろうか、不幸なのだろうか。きっと、どちらでもあるのだろう。ラッパー、dodoはリアルであるがゆえに、自分が立つ場所の複雑さや曖昧さを隠さない。そして、その複雑に入り組んだ場所から彼は言うのである、「生き抜く。そして、それを繰り返す」と。 1月29日、現在建て替え工事中のGinza Sony Parkにて開催されている『Park Live』の一環として生配信ライブをおこなったdodo。 ライブのセットリストは新作アルバム『again』収録曲がメインに据えられており、dodo自らが「日特化型サバイブ民謡」と銘打つその楽曲群は、いまこの時代の日を生きる人々の混乱や疲弊に寄り添い、ときに鼓舞するように響いていた。 この一見ラッパー然としていないラッパーは、しかし「リアルである」という点においてラップ

    過酷な社会を「生き抜いてほしい」というラッパーの祈り。dodoの「ダメでも続ける」人生の哲学 | CINRA
  • 働くの向いてないし、作家で頑張る! / 美術のトラちゃん | CINRA

    世の中には、さまざまなコンセプトの美術作品が存在します。理解できないものもあるけれど、少しでもヒントを得られれば、美術を楽しむスタートラインには立てるはず。トラの親子とともに、美術の見方や面白さを学んでいきましょう。いまでは芸術家のトラちゃんの父さんですが、過去には就職活動をしたこともありました。しかし世間の風は厳しく、芸術の道を選びます。ときには、売れている作家のパーティーにゲリラ的に突入したことも。ゲリラつながりで、芸術界の性差別と戦う「ゲリラ・ガールズ」も紹介します。

    働くの向いてないし、作家で頑張る! / 美術のトラちゃん | CINRA