5月16日、東京・武蔵村山市に本店を構え、「相国最中(しょうこくもなか)」などの人気商品を抱える創業74年の和菓子メーカー、紀の国屋が廃業した。多摩地区を中心に20店舗を展開していた同社の突然の発表にSNSでは惜しむファンの声があふれている。2021年には「宝まんぢゅう」で知られる仙台の宝万頭本舗も自己破産している。 【ランキング】売れ筋アイス「トップ300商品」ランキング 2社とも、自己破産した直接のきっかけはコロナ禍と見られるが、帝国データバンクによると、紀の国屋は1993年に本店工場を移転新設した際の金融負債を抱えていた。1日2万個売り上げるとしていた相国最中など、自社製造の餡など品質への評価は高かったが、顧客層が高齢化したことや、砂糖などの原材料の価格上昇が重荷になっていたとしている。 ■和菓子への支出は減少傾向 農畜産業振興機構によると、和菓子は生産額のピークは1993年で、その
デパ地下にも街にも和菓子屋があって一個200円くらいで1つだけ買ってもいい。そしてどこで食べても大体おいしい。 和菓子を好きになると便利でいいなと思いついたのだが、一向に和菓子を好きになれない。なぜか。A店もB店もどれもうまい。差が生まれないので愛着がわかないのだ。 和菓子にどうやってハマったらいいのか、その入口を探した。
タイで仏教への冒涜と問題になっているウルトラマンブッダ。 ไพรวัลย์ วรรณบุตร via facebook <東南アジア各国では、日本のアニメやマンガと共に特撮ヒーローも高い人気を誇る。なかでもタイではウルトラマンシリーズが日本と合作で映画化されたほどの人気だが......> 仏教国タイでウルトラマン騒動が起きている。法衣の代わりにウルトラマンスーツを着用したブッダが描かれた絵が公共の場に展示されたところ、「不謹慎だ」「仏教徒を侮辱している」と非難が殺到、掲示物が撤去されるとともに作者の女子大生が仏教界の高僧に謝罪する事態に追い込まれているのだ。 一部の批判者は女子大生や作品を支持した芸術家などに対して法的手段に訴えるという強硬な動きをみせている。その一方で、仏教界からは「女子大生に仏教やブッダを侮辱する意図はなかった」として事態を沈静化しようとする動きも出ており、「微笑みの
アニメ、映画、ドラマ……見る人の心をゆさぶるものづくりの現場では、「良い作品」をつくるために多くのプロフェッショナルが集まってチームを組み、協力しあいながら一つの作品をつくりあげていく。 2022年5月20日に公開される映画『ハケンアニメ!』は、アニメ業界を舞台にものづくりの苦労や魅力を描いた作品だ。原作は直木賞作家・辻村深月の長編小説。「最も成功したアニメ」の称号・ハケン(覇権)を取るため奮闘するクリエイターたちの熱い想いが描かれている。 映画のなかで、吉岡里帆が演じる主人公の新人監督・斎藤瞳は、クリエイターとしてのこだわりの強さから関係者としばしば衝突してしまう。なかでも高野麻里佳が演じる群野葵と、アフレコの演出に対してコミュニケーションに行き詰まってしまう場面は印象的だ。 「良い作品をつくりたい」という想いは一緒でも、その想いやこだわりが強いほど、衝突してしまうことも避けられない。今
あっ、間違えました。みなさん、『ローマの休日』って見ました? 1953年にアメリカで公開され、映画史にその名を残す傑作。なんとその名作が5月13日の金曜ロードショーにて、早見沙織氏や浪川大輔氏などが参加した新たな吹き替え版として放送されたのです! 🎙アン王女(#オードリー・ヘプバーン)役は #早見沙織 さん。 『鬼滅の刃』胡蝶しのぶ役や、『SPY×FAMILY』のヨル役、『宇宙よりも遠い場所』の白石結月役、映画『聲の形』西宮硝子役等で活躍しています。 #ローマの休日 #金曜ロードショー pic.twitter.com/Tb04p2IQle — アンク@金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) May 13, 2022 ちなみに私は今作を一度も見たことがなかったので、まんまと「早見沙織」の名に釣られて今回の新吹き替え版で初めてローマの休日を見ました。「意識の低いアニオタ野郎が」と、声
「コミケ終了の危機は免れた」山田太郎議員がTPP著作権問題に対する働きかけを振り返る 第2回山田太郎のメディアフォーラム=コミケ・ビックサイト近くのホテルから生中継 #1/4 2015年12月31日にコミックマーケット(コミケ)会場である東京ビックサイト近辺で行われた、参議院議員・山田太郎氏による「第2回山田太郎のメディアフォーラム」。2015年に議論された、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)による著作権・非親告罪化の問題や表現規制について振り返ります。二次創作が守られるよう、表と裏から様々な働きかけを行ってきた山田氏。コミケ終了の危機から、同人誌などの二次創作が萎縮しないよう、法整備が行われることが決定するまでの一連の流れ解説します。その他にも、政府関係者はコミケを全く知らないという話や、安倍総理が国会で語った二次創作に関する答弁の裏側など、国会議員でしか知ることができない内部事情につ
現在、日本の映画業界で監督やプロデューサーなどがキャスティングの権限を盾にハラスメントを行っている実態が明るみになっている。その問題の背景について考えるときにヒントとなるドキュメンタリー映画『キャスティング・ディレクター ハリウッドの顔を変えた女性』が現在公開中だ。ハリウッドで長年活躍したキャスティングの先駆者、マリオン・ドハティを中心に、1950年代から90年代のアメリカの映画史がキャスティングの視点から映し出されている。 先日、ハリウッドで活躍する俳優・尾崎英二郎氏と筆者が本作に関するトークイベントを行った。尾崎氏と話すなかで、日本とアメリカでは映画のキャスティングのあり方に大きな違いがあり、それが昨今の日本の映画界におけるハラスメントにつながっていることを知った。本記事では、トークの内容に加筆・修正を加えたものを前後編でお届けする。 尾崎英二郎/俳優 1969年生まれ、神奈川県出身。
国際社会の非難を無視してウクライナに侵攻するプーチン露大統領の暴挙は、正気の沙汰とは思えない。釈然としない思いを政治学者で高千穂大教授の五野井郁夫さん(43)にぶつけると、まず冷静にプーチン氏の行動原理を見定めるよう諭された。「暴挙に見えても、彼なりの合理性で動いている」。その合理性とは何なのか。 プーチン氏を武力行使に駆り立てる思想を解き明かしたい。大学の研究室で五野井さんにそう伝えると、刺激的な言葉が返ってきた。「プーチン氏は正気を失っているとは思いません。ただ、現在は自由民主主義の価値観を共有していないことはたしかです。プーチン氏は自らがロシアの支配圏と考える国を取り戻そうとしています。その際、国際規範を理解しつつも重視していないと言えます」 初めに、近年のプーチン氏が自己正当化に利用する思想について解説してくれた。特にプーチン氏が愛読するのは、宗教哲学者のイワン・イリイン(1883
「ファイナルファンタジーXI」開発者インタビュー(後編)。松井プロデューサーと藤戸ディレクターが歩んできた20年。現在のヴァナの様子は ライター:内藤ハサミ 2022年5月16日に20周年を迎えた,MMORPG「ファイナルファンタジーXI」(以下,FFXI)。それを記念して実施した,松井聡彦プロデューサーと藤戸洋司ディレクターのインタビュー後編をお届けする。 (写真右)「ファイナルファンタジーXI」プロデューサー:松井聡彦氏 (同左)「ファイナルファンタジーXI」ディレクター:藤戸洋司氏 前編では,「FFXI」にお二人がどう関ってきたのかと,メジャーバージョンアップが終了してからの7年を振り返ってもらったが,後半では,この20年で変化したそれぞれの人生についてや,現在の,ヴァナ・ディールについてを伺った。 関連記事 「ファイナルファンタジーXI」開発者インタビュー(前編)。松井プロデューサ
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iPhoneやマッキントッシュなど、革命的な製品を次々と生み出したスティーブ・ジョブズの「美の原点」に、彼が10代の頃に親友の家で目にした日本の美術品「新版画」があったことは、去年7月のWEB特集で紹介した。 その後、ジョブズの日本での足跡をさらに取材すると、彼が焼き物に大変な興味を持ち、ギャラリーや窯元をよく訪れていたことが分かった。 ジョブズは、焼き物から何を感じ取っていたのか、どんな影響を受けていたのか。 (国際放送局WorldNews部 佐伯健太郎) 定休日の画廊のブラインドの隙間から、内部をうかがう4つの目…。 1996年4月10日、水曜日の昼下がり。 京都の昔ながらの静かなたたずまいが残る東山区の骨とう街。 たまたま2階の住まいから降りてきた店の人が外国人の男女に気付き、中に招き入れた。 すると、男性は入ってくるなり「コレとコレとアレ」と、いきなり3点の焼き物を指さした。 この
ゴールデンカムイが完結した。せっかくなので全部読んだ。主人公がやたらに「俺は不死身の杉元だ!!」と叫ぶのを読むうちに、そういえば明治時代にも不死身キャラがいたなと思い出し、少し似ているところがあるなと、軽い気持で書き出したのがこの記事なのだが、またもや18000文字くらいになってしまった。これでもかなりはしょった所があるので、詳しいことが知りたい人は、途中で紹介している私の本を読んでいただければ幸いである。 令和の不死身、明治の不死身 昔の不死身キャラたち 理屈の世界における不死身 盗作される粂平内 平内の不死身の活かしかた 明治のパワーインフレ さらなる不死身キャラの登場 創作者たちの善意は続く 令和の不死身、明治の不死身 ゴールデンカムイが面白かった。 ゴールデンカムイ 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL) 作者:野田サトル集英社Amazon 面白い作品は、多くの人から愛され
コロナ禍が完全に沈静化したわけではないが、ようやく演劇やライブ、コンサートやスポーツなどのイベントを無人とせず、観客を入れて再開できるようになった。従って、以前のような状態に戻っていくのかもしれないが、コロナ禍だからこそ、さまざまな模索がなされ、特殊な形式でイベントが開催されたことも興味深い。 例えば、最後の合唱によって、一斉に大量の飛沫が出るために、果たして年末に上演できるのかが疑問に思われていたベートーヴェンの交響曲「第九」。2020年の12月25日、筆者はみなとみらいホールにおいて、極めて異例なシフトの演奏を目撃した。 通常、ハイライトの「歓喜の歌」では、最前列に独唱の4人が並び、背後にオーケストラ、一番後ろはひな壇状に合唱隊が整列する。しかし、このときは小編成となったオーケストラの後ろにソリストを配置していた。しかも、半数に厳選された合唱隊は、ステージ上ではなく、パイプオルガン前の
(メイン画像:ミッシー・エリオットとカーディ・B / Photo by Johnny Nunez(Getty Images)) 「私は聞かれたくない秘密を持つフェミニストです」という告白からはじまる「British GQ」に掲載されたコラムには、「私は未だに女性蔑視的なラップミュージックを聴き、そして図らずも楽しんでいるのです」という文章が存在する(*1)。 筆者のオリーブ・ポメッツィーは、「Can I be a feminist and listen to hip hop?(フェミニストでありながら、ヒップホップを聴いてもいいのか?)」と題したそのコラムのなかで、ヒップホップを愛する女性であることの葛藤を綴っている。一方、記事で批判対象となっているカニエ・ウェストは、かつて、「ミソジニックでもしょうがないと正当化するわけじゃないが」と言い添え、ためらいを浮かばせつつも「間違いなく、一般的
どうも、オルソンです。 ラヴィット!それは、TBSで月〜金の朝8時から10時まで放送されている情報番組、もとい、情報番組の皮を被った激オモロ芸人お祭り番組である。当初は、情報番組の皮を被った情報番組だったがゆえに苦戦したが、徐々に大喜利番組、芸人お祭り番組へシフトしていった……………のだが、先日、そんなラヴィット!に水を差すようなネットニュースが入ってきた。 『ラヴィット』芸人の内輪ノリにドン引き 喜ぶのは"自称お笑い通"だけのプログラムか|ニフティニュース https://news.nifty.com/article/entame/showbizd/12156-1608733/ とんだ大悪口だが、すぐ下にある鼻の角栓のCMの方が強い不快感をもよおすこと以外、特に間違ったことは書いていない。というのも、現在のラヴィット!はあまりにも多くの内輪ネタが乱立しており、新規参入が困難な市場になりつ
数々の冠番組をヒットに導き、「視聴率100%男」の異名をとった萩本欽一さん。活躍の場はテレビにとどまらず、64歳で社会人野球チームの監督を務めたり、73歳で大学に入学したりと、年齢にとらわれない挑戦が注目を集めてきた。しかし昨年80歳を迎え、大きな壁にぶつかったそうで──(構成=平林理恵 撮影=洞澤佐智子) 50代で合格しても、誰も面白がらない 「おまえは才能がない。やめるなら早いほうがいいぞ」と演出家の先生から言われたのは、コメディアンの修業を始めて間もない頃です。まあ、自分でも薄々気づいていたこともあって、この言葉にすごい納得しちゃったのね。それで才能のない人間なりの闘い方を探し始めた。 大勢で同じスタートラインに立って「ヨーイドン」をすると、絶対に負けると思ったから、競争相手ができるだけ少ないところ、できれば誰もいないところへ出ていこう、と。それなら僕でも一番になれちゃうじゃない。
推し活と宗教活動は似ている。 「言われれば、たしかにそうかも」、読者のなかにはそう思った人もいるのではないだろうか? 推しに熱狂している様子が「宗教っぽい」「信者のよう」と表現される場面は確かにある。 そして、推しの魅力を他人に伝えるとなると、これがなかなか難しい。「布教したいのに、推しの良さがイマイチ伝わらない」と、もどかしさを感じている人も多いはず。 推し活と宗教活動は似ている。 それなら、宗教の布教ノウハウは、そのまま推し活の布教にも使えるのでは? そう考えた我々は、東京女子大学・東京通信大学非常勤講師で宗教学者である島田裕巳先生に取材を実施した。 東京女子大学・東京通信大学非常勤講師 宗教学者 島田裕巳先生。 「もっと推しを広めたい!」そんな人は、ぜひこの記事を最後まで読んでほしい。 好きな漫画をオススメする方法、イベントに人を誘うコツ、部活の勧誘で気をつけることetc…あらゆる推
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