鎌谷悠希『しまなみ誰そ彼』全4巻。 広島県尾道(おのみち)を舞台に、性と生の在り方を描いた作品だ。 本作は「生き方とコミュニティの可能性」を探った大傑作漫画だと思うので紹介したい。 しまなみ誰そ彼(1) (ビッグコミックススペシャル) 作者:鎌谷悠希 発売日: 2015/12/11 メディア: Kindle版 あらすじ~~~ クラスメイトに、ホモ動画を観ていることを知られた、高校生のたすく。たすくは幼い頃から男性を好きになっていた。周囲から“ホモ”とからかわれるようになったたすくは、自分の性的指向がばれてしまうのではないかと怯え、自殺を考える。そのたすくの前に、「誰かさん」と名乗る不思議な女性が現れた。 「誰かさん」に言われるまま導かれて辿り着いたのは、「談話室」という集会所だった。「談話室」に集う、空き家再生事業に携わるNPO「猫集会」のメンバー --同性愛カップルや、性転換者、性自認が
![鎌谷悠希『しまなみ誰そ彼』を読む ~LGBTというマイノリティの生き方と、コミュニティーの可能性を探った大傑作 - 文芸的な、あまりに文芸的な](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/0bfa57130480248528e46443dffcbab0f0d05581/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fm.media-amazon.com%2Fimages%2FI%2F61PKH-uUPPL._SL160_.jpg)