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ブックマーク / note.com/wakusei2nd (12)

  • この2年間、いろいろなことにウンザリして業界から距離を取り、コツコツと本を書いていたことについて|宇野常寛

    今週の木曜日(10月20日)に、僕がこの2年間コツコツ書いてきたが発売になる。タイトルは『砂漠と異人たち』、これだけ聞いてもサッパリ何のか、分からないと思う。昨今のトレンドからすると「○○日で○○が身につく』といった「効用」を主張するタイトルや、あるいはSNSで他人に「これはいかがなものか」と石を投げることで自分を賢く見せたい人の材料になりそうな『(あまり知力のない人でも叩けそうな、いかがなもの)』とかを露悪的にタイトルにするほうがいいのだろうけれど、僕はあまりそういうのは好きじゃないので、このタイトルにした。 では、どんな内容かというと、それは現代の情報技術と人間との付き合い方を考えただ。ピーター・ティールという人物を僕はあまり好きになれないのだけど、彼が『空飛ぶクルマがほしかったのに、手にしたのは140文字だ』という言葉で表したかった、この情報技術への「いいんだけど、なんか違う」

    この2年間、いろいろなことにウンザリして業界から距離を取り、コツコツと本を書いていたことについて|宇野常寛
  • 加藤浩次には狭すぎる|宇野常寛

    加藤浩次とは二年間、毎週木曜日の朝に彼が司会を務める日テレビのワイドショー『スッキリ』で同席していた。 よく、ケンカしていた。 というか、基的にワイドショーは議論すると悪評が立つので(まったくもってどうしようもないことだと思うが)、僕以外の誰も意見を述べていなかったように思える。だから森圭介アナウンサーも、コメンテーターの坂口孝則さんも、もちろんたいていのことについては意見を(それもかなり鋭いものを)持っているが、森アナは立場的に進行の管理に、坂口さんは議論の前提となるデータを差し込むことにそれぞれ集中している。そうなると、少なくとも僕が出演していた木曜日の出演者で、加藤さんと議論する出演者は僕以外あり得なかった。正確に言えば、僕には(そしておそらくは加藤さんも)ケンカしているつもりはなかった。意見は合わないことのほうが多かったけれど僕も加藤さんも、意見の交換を楽しんでいたと思う。 ワ

    加藤浩次には狭すぎる|宇野常寛
  • 京都アニメーションと、山本寛監督のこと|宇野常寛

    僕はいま、仕事韓国に滞在している。ソウル市の主催するマンガ、アニメ、ゲームなどのサブカルチャーの未来を考えるイベントに招待されたのだ。今年の春に僕の(『若い読者のためのサブカルチャー論講義』)が翻訳出版されたことが影響しているらしい。滞在中は市のイベントに登壇するほかに、現地の出版社の企画したファンミーティングに出たりメディアから取材を受ける予定だ。そしてこのタイミングで日から来た以上、必ずこの話題について尋ねられるだろう。そう、京都アニメーションの事件のことだ。 最初に断っておくけれど僕はこの件について、特に事件直後に話題を集めている段階で言及するのは当に嫌だった。 僕は特に京都アニメーションの熱烈なファンというわけではない。けれどそれなりにこのスタジオの作品は見てきたし、感心させられた作品も多い。だからこの事件当に残念で仕方ない。いや、それ以前にあまりに卑劣な犯人の行為とそ

    京都アニメーションと、山本寛監督のこと|宇野常寛
  • 少女漫画の現在地 | 畑中雅美|PLANETS

    宇野常寛が火曜日のキャスターを担当する番組「NewsX」の書き起こしをお届けします。6月4日に放送されたvol.37のテーマは「少女漫画の現在地」。小学館月刊Cheese!編集長の畑中雅美さんをゲストに迎え、縮小を続ける出版業界の中で、女性読者の熱い支持を集める少女漫画雑誌・月刊Cheese!の人気の秘訣に迫ります。(構成:佐藤雄)NewsX vol.37 「少女漫画の現在地」 2019年6月4日放送 ゲスト:畑中雅美(小学館月刊Cheese!編集長) アシスタント:後藤楽々 新興の少女漫画誌「Cheese!」はいかにサバイブしてきたのか後藤 NewsX火曜日、今日のゲストは小学館の少女漫画雑誌「Cheese!」編集長の畑中雅美さんです。よろしくお願いします。おふたりはどのようにお知り合いになられたですか? 宇野 数年前に勉強会みたいなものがあってそこで知り合いました。その頃はまだ編集長で

    少女漫画の現在地 | 畑中雅美|PLANETS
    akihiko810
    akihiko810 2019/07/08
    小学館の少女漫画雑誌「Cheese!」編集長の畑中雅美
  • 宮台真司×宇野常寛 〈母性〉と〈性愛〉のディゾナンス ──「母性のディストピア」の突破口を探して(後編)|PLANETS

    宇野常寛の著書『母性のディストピア』をテーマにした、社会学者の宮台真司さんと宇野常寛の対談です。後編では、9.11以降に社会学が陥った隘路や『ブレードランナー2049』について言及しながら、母性の圏域を突破する鍵となる概念〈キッチュ〉と〈フェティッシュ〉の可能性について語り合います。 (前編はこちらから) (中編はこちらから) 〈残酷さの回避〉か、あるいはニュータイプか ▲『母性のディストピア』 宮台 ここで『母性のディストピア』の図式を改めて整理します。まず、宮崎駿、富野由悠季、押井守といった戦後日のアニメ作家たちには、〈母性に庇護されたフェイク父性〉を演じるヘタレ男の男性性を更新するという、共通のテーマがありました。江藤淳や村上春樹も共有していた問題設定だけれど、彼らは皆それに失敗しました。 他方、〈フェイク父性〉の拠り所である国家を無化するカルフォルニアン・イデオロギーが現れます。

    宮台真司×宇野常寛 〈母性〉と〈性愛〉のディゾナンス ──「母性のディストピア」の突破口を探して(後編)|PLANETS
    akihiko810
    akihiko810 2018/01/26
    マクロな処方箋を諦めて、宇野さんがいう「中間的なもの」、僕の言葉だと「仲間」集団を、可能な場所から作る、という実践
  • なぜTwitterは日本における最強の投稿サービスなのかを考察してみる/古川健介『TOKYO INTERNET』|PLANETS

    今朝のメルマガは古川健介さんの連載『TOKYO INTERNET』の第4回をお届けします。(毎月第2水曜日配信) 今やTwitterは日でのみユーザー数が伸びているSNSとなっていますが、その理由を「日における投稿サービスのアーキテクチャの変遷」から考えます。 (イラスト:たかくらかずき) 今日のTOKYO INTERNETでは、日における投稿サービスのアーキテクチャの変遷について話したいと思います。 2ちゃんねるのような匿名掲示板からmixiのようなSNS、そしてTwitterにいたるまでの歴史と、その背景にはユーザーが何を求めていたのか、また運営者は何をさせようとアーキテクチャを設計したのか、という点を整理していきます。 結論としては「Twitterは日における最強の投稿サービスとなった」ということです。 なぜ人はインターネットに投稿するのかまず、インターネットに投稿をする、と

    なぜTwitterは日本における最強の投稿サービスなのかを考察してみる/古川健介『TOKYO INTERNET』|PLANETS
  • 【特別対談】片渕須直×のん(能年玲奈)『この世界の片隅に』をこの世界の隅々に!(前編)【無料配信】|PLANETS

    今朝のメルマガでは、明日11月12日(土)から公開となる映画『この世界の片隅に』の監督・片渕須直さんと、声優として主人公すず役を演じるのんさんの対談の前編を無料で配信いたします。片渕監督がすず役としてのんさんに白羽の矢を立てた理由、初挑戦となる声優の役作りでのんさんが苦労した点など、『この世界の片隅に』の裏側のエピソードを語ってもらいました。 ※記事には作品内容のネタバレ情報が含まれています。映画を未見の方はご注意ください。 ▼特別ビデオメッセージ 片渕監督とのんさんからビデオメッセージをいただきました! ▼プロフィール 片渕須直(かたぶち・すなお) アニメーション映画監督。1960年生まれ。日大芸術学部映画学科在学中に宮崎駿監督作品『名探偵ホームズ』に脚・演出助手を担当。『魔女の宅急便』では演出補を務めた。監督作に『名犬ラッシー』、『アリーテ姫』、『ACECOMBAT 04』ムービー

    【特別対談】片渕須直×のん(能年玲奈)『この世界の片隅に』をこの世界の隅々に!(前編)【無料配信】|PLANETS
    akihiko810
    akihiko810 2016/11/15
    のん(能年玲奈)がすっかり定着したな…
  • 京都精華大学〈サブカルチャー論〉講義録 第11回 碇シンジとヒイロ・ユイの1995年|PLANETS

    誌編集長・宇野常寛の連載『京都精華大学〈サブカルチャー論〉講義録』。『新世紀エヴァンゲリオン』が人気を集めるその裏側で、ボーイズラブ的に受容された『新機動戦記ガンダムW』が切り開いたロボットアニメの可能性。戦後日の〈成熟〉にまつわる問題意識を乗り越える、新たな想像力の萌芽について論じます(この原稿は、京都精華大学 ポピュラーカルチャー学部 2016年5月13日の講義を再構成したものです)。 ロボットアニメを書き換えた1995年の『新機動戦記ガンダムW』 初代『ガンダム』から『エヴァンゲリオン』に至るまで、ロボットアニメの主人公の少年たちは等身大の悩みを抱えた「内面のある」キャラクターでした。自意識過剰で、「お父さんに認められたい」「女の子をゲットしたい」「大人の男になりたい」とか、そういった思春期の悩みに溢れていましたよね。ところが、そういった悩みを一切抱えていない少年を描いたロボット

    京都精華大学〈サブカルチャー論〉講義録 第11回 碇シンジとヒイロ・ユイの1995年|PLANETS
  • 【対談】犬飼博士×中川大地『Pokemon GO』から考える近未来の社会――Nianticが設計するヒューマン・コンピュテーションの可能性|PLANETS

    【対談】犬飼博士×中川大地『Pokemon GO』から考える近未来の社会――Nianticが設計するヒューマン・コンピュテーションの可能性 今日は、評論家/編集者の中川大地さんとeスポーツプロデューサーの犬飼博士さんの対談をお届けします。『Ingress』に深くコミットし、『ポケモン』の全作品をプレイし続けてきたという犬飼さんと、メルマガで「現代ゲーム全史」を連載し、その書籍が日発売になる中川大地さん。ゲーム文化歴史に精通する二人が、『Pokemon GO』ブームと今後の可能性について語り合いました。 メルマガで連載されていた中川大地さんの『現代ゲーム全史』の単行が、日、発売になります。ファミコン以前の時代からスペースインベーダー、マリオ、ドラクエ、FF、パズドラ、Ingress、さらにはPokemonGOまで――。"文化としてのゲーム”のすべてを一望できる大著です。ぜひとも

    【対談】犬飼博士×中川大地『Pokemon GO』から考える近未来の社会――Nianticが設計するヒューマン・コンピュテーションの可能性|PLANETS
  • 〈小山田圭吾をカツアゲするhide〉の構図はどのようにして生まれたか(市川哲史×藤谷千明『すべての道はV系に通ず』第5回)【不定期連載】|PLANETS

    〈小山田圭吾をカツアゲするhide〉の構図はどのようにして生まれたか(市川哲史×藤谷千明『すべての道はV系に通ず』第5回)【不定期連載】 今朝のメルマガは市川哲史さん、藤谷千明さんによる連載『すべての道はV系に通ず』をお届けします。90年代V系ブームを下支えした今井寿・hide・SUGIZOらバンドマンたちの音楽性の源泉について、同時期の渋谷系と比較しながら語りました。 ▼プロフィール 市川哲史(いちかわ・てつし) 1961年岡山生まれ。大学在学中より現在まで「ロッキング・オン」「ロッキング・オンJAPAN」「音楽と人」「オリコンスタイル」「日経エンタテインメント!」などで歯に衣着せぬ個性的な文筆活動を展開。最新刊は『誰も教えてくれなかった当のポップ・ミュージック論』(シンコーミュージック刊)。 藤谷千明(ふじたに・ちあき) 1981年山口生まれ。思春期にヴィジュアル系の洗礼を浴びて現在

    〈小山田圭吾をカツアゲするhide〉の構図はどのようにして生まれたか(市川哲史×藤谷千明『すべての道はV系に通ず』第5回)【不定期連載】|PLANETS
  • 音楽フェス、都市型バーベキュー、フリークライミング――〈アウトドア〉は社会をどう変えたのか(アウトドアカルチャーサイト「Akimama」滝沢守生インタビュー・前編)|PLANETS

    音楽フェス、都市型バーベキュー、フリークライミング――〈アウトドア〉は社会をどう変えたのか(アウトドアカルチャーサイト「Akimama」滝沢守生インタビュー・前編) これまでPLANETSメルマガでは、スポーツ・アウトドア・ファッション・ライフスタイルが渾然一体となった新たなカルチャーの輪郭を描き出すべく、いくつかの記事を不定期で配信してきました。今回は、1970年代〜現在までのアウトドアの歴史を「野外音楽フェス」を軸に紐解いていこうと、音楽フェスからアウトドアまでを幅広く扱う情報サイト『Akimama(アキママ)』を運営する株式会社ヨンロクニ代表・滝沢守生さんにお話を伺いました。 《これまでのシリーズのダイジェスト》 近年、都市住民を中心としてランニングやヨガやフリークライミング(ボルダリング)、登山などのアウトドア・アクティビティを生活やレジャーに取り入れる動きが活発化しています。か

    音楽フェス、都市型バーベキュー、フリークライミング――〈アウトドア〉は社会をどう変えたのか(アウトドアカルチャーサイト「Akimama」滝沢守生インタビュー・前編)|PLANETS
  • 【特別対談】古川健介×ドミニク・チェン 事業者から見たポスト〈検索〉時代 前編|PLANETS

    日は、古川健介さんとドミニク・チェンさん、ウェブサービスの最前線に立つ二人の若手事業者による、インターネットの未来像についての対談をお届けします。 前編では「Snapchat」「MSQRD」「Slack」「Medium」といった、ウェブサービス界隈を賑わす最新のサービスを取り上げながら、テキスト情報よりも画像や動画が優位になりつつあるポストTwitter時代のコミュニケーションについて論じます。 ▼プロフィール 古川健介(ふるかわ・けんすけ) 1981年6月2日生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。2000年に学生コミュニティであるミルクカフェを立ち上げ、月間1000万pvの大手サイトに成長させる。2004年、レンタル掲示板を運営する株式会社メディアクリップの代表取締役社長に就任。翌年、株式会社ライブドアにしたらばJBBSを事業譲渡後、同社にてCGM事業の立ち上げを担当。2006年、株式会

    【特別対談】古川健介×ドミニク・チェン 事業者から見たポスト〈検索〉時代 前編|PLANETS
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