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宮台真司×宇野常寛 〈母性〉と〈性愛〉のディゾナンス ──「母性のディストピア」の突破口を探して(後編)|PLANETS
宇野常寛の著書『母性のディストピア』をテーマにした、社会学者の宮台真司さんと宇野常寛の対談です。... 宇野常寛の著書『母性のディストピア』をテーマにした、社会学者の宮台真司さんと宇野常寛の対談です。後編では、9.11以降に社会学が陥った隘路や『ブレードランナー2049』について言及しながら、母性の圏域を突破する鍵となる概念〈キッチュ〉と〈フェティッシュ〉の可能性について語り合います。 (前編はこちらから) (中編はこちらから) 〈残酷さの回避〉か、あるいはニュータイプか ▲『母性のディストピア』 宮台 ここで『母性のディストピア』の図式を改めて整理します。まず、宮崎駿、富野由悠季、押井守といった戦後日本のアニメ作家たちには、〈母性に庇護されたフェイク父性〉を演じるヘタレ男の男性性を更新するという、共通のテーマがありました。江藤淳や村上春樹も共有していた問題設定だけれど、彼らは皆それに失敗しました。 他方、〈フェイク父性〉の拠り所である国家を無化するカルフォルニアン・イデオロギーが現れます。
2018/01/26 リンク