2023年モーニング22・23合併号に掲載となった読み切り漫画『日本の月はまるく見える』(以下『日本の月』)は、母国・中国でBL漫画を描いていたヒロイン・夢言(むげん)が表現の規制に悩み、自由に漫画を描ける日本へ行くことを切望する物語。日本と中国のさまざまな慣習の違いを描いた本作は、SNSを中心に大きな反響を呼んだ。この『日本の月』がモーニング・ツーにて連載となるにあたり、作者・史セツキ氏に『日本の月』にまつわる裏話や、日本での初連載に臨む意気込みを聞いた。 【『日本の月はまるく見える』はどんな物語…?】母国・中国でBL漫画を連載中の夢言。規制が多くなかなか思った通りの作品を描けず、そして収入も満足に得られず、悶々とした日々を送っていた。そんな時、お見合いの話が舞い込んだ。相手は同級生の致遠。彼とは夢言が描いた漫画に関して因縁があり、夢言が今一番会いたくない男性だった… 様々な壁があった