ロシアのプーチン政権が部分動員令をてこにウクライナで苦戦するロシア軍の立て直しを急ぐ一方、ロシア国民の動揺が広がっている。 【図解】地図で見るウクライナ情勢 独立系メディア「ノーバヤ・ガゼータ・ヨーロッパ」は22日、招集人数が30万人ではなく、大統領令にひそかに100万人と記されていると報道。再燃した反戦デモの火に油を注ぎかねず、ペスコフ大統領報道官は「偽情報だ」と否定に追われた。 ウクライナのゼレンスキー大統領は22日、こうした動揺を踏まえてロシア国民に対し「半年間でロシア軍の5万5000人が死亡、数万人が負傷した」と主張。犠牲を避けたければ「抗議したり、逃亡したり、捕虜になるため投降したりしてほしい」と呼び掛けた。 プーチン大統領の21日のテレビ演説後に公表された大統領令は、10項目中、第7項が機密扱い。「人数に関する」(ペスコフ氏)とだけ説明された。30万人はショイグ国防相が口頭で述