ノイズ(雑音)は、一般的には集中すべき対象から注意をそらし学習や集中力を要する作業などの妨げになると考えられますが、人によってはノイズが集中に役立つこともあるようです。 ストックホルム大学の研究者らが行った実験により、普段注意力が散漫で教師の話を集中して聞くことができない子どもでは教室でホワイトノイズを流すことにより学習効果が上がり、逆に普段から注意力が高い子どもにとってはホワイトノイズは学習の妨げとなることが明らかになりました。教育の現場で応用することができれば、注意力散漫な子どもたちによる学級崩壊を防ぐ手段となるかもしれません。 詳細は以下から。Abstract | The effects of background white noise on memory performance in inattentive school children 雑音は通常集中の妨げとなると考えられます
教科書や参考書などを選ぶ際は、内容だけでなくフォントまで吟味して選ぶべきなのかもしれません。 プリンストン大学の研究によると、文章を読んでそこから得られる新しい情報を覚えたり概念を学ぶときには、すらすらと苦労なく読める「読みやすいフォント」より、解読にちょっと苦労するような「読みにくいフォント」で読んだ内容の方が記憶に残りやすいそうです。 詳細は以下から。Princeton University - Font focus: Making ideas harder to read may make them easier to retain プリンストン大学の心理学の准教授Daniel Oppenheimer博士らは、「読みにくいフォントは学習する内容を実際より難しく感じさせ、それにより生徒はより深く注意を払って学習するようになるのではないか」と仮説を立て、一連の実験により検証したそうです。
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