五十嵐文彦財務副大臣は18日、テレビ朝日に出演し、国・地方の借金総額が、国内の家計金融資産額を初めて上回る可能性があるとの見通しを示した。このデータは、民間シンクタンクでも、しばしば日本の財政状況が悪いことを表すものとされている。 国と地方の借金総額は、財務省が公表している国と地方の長期債務残高に、国の短期証券残高と借入金残高を加えたものだ。具体的な数字でいえば、2000年度末、05年度末、10年度末でそれぞれ750兆円、915兆円、1028兆円となっている。 一方、国内の家計金融資産は、日銀が公表している資金循環勘定ストック編の家計の金融資産負債差額だ。00年度末、05年度末、10年度末でそれぞれ、975兆円、1150兆円、1115兆円だ。 こうしてみると国・地方の借金総額と国内の家計金融資産との差額が、00年度末、05年度末、10年度末でそれぞれ171兆円、235兆円、87兆円と