ガガンボという昆虫がいる。最近、ネット上でガガンボの取れやすい脚が話題になっていたが、その脆弱さ、種類、生態などについて調べてみた。 その巨大さにびっくり 夜間の照明がLEDになったせいか、昆虫が網戸に衝突してきたり、街路灯の周囲を飛び回ったりするようなことが少なくなってきた。ガガンボもそうした昆虫の一種で、以前は夜間によく室内へ飛び込んできて、バタバタと壁にぶつかったり、家族の間にちょっとした騒動を引き起こしたりすることがあった。 俳人の高浜虚子(1874-1959)にはガガンボの句がいくつかある。「障子打つ ががんぼにさへ 旅心」は、室内に飛び込んできたガガンボが外へ出ようとバタバタしている様だろう。 外へ放り出そうと、ガガンボをつまむと細長い脚がすぐにホロホロと取れてしまい、体長が数センチになる大きさに似合わない脆弱さに驚かされることもあった。再び高浜虚子の句に「ががんぼの 脚の一つ