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衿沢世衣子「シンプルノットローファー」 - 漫画の感想でも
何がおもしろいのかわからない。 もう少し正しく言うと、どこがどう面白いのか説明できない。では面白くないのかというとそんなことは全然なくって、とっても面白い。繰り返し読みたい。とっても面白いけど、心の底から震える感動があるわけでもないし、深く心に突き刺さるわけでもない。それでも何度も読みたくなる不思議な作品。それがこのシンプルノットローファーです。 この作品は女子校に集うあるクラスメートたちの、いつもと変わらないけど退屈のしないキラキラした日常を描いた作品です。ほかの日常系と同じく特別な事件も起こりませんし特別な人も出てきません。どこにでもありそうな些細な日常が描かれています。しかしこの作品には他の日常系と比べて特別違うことがあって、それは進路で悩んだり恋で悩んだりといった高校生活で必要な要素を描いていないということです。些細なドラマすらない。なのに面白い。とにかく「クラスメートと楽しくはし
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