【グローバルインタビュー】 BRICsの一角として、世界で押しも押されもせぬ存在に成長したブラジル。1月1日に行われたルセフ新大統領の就任式に日本政府特使として出席した麻生太郎元首相が、式典が行われた現地ブラジリアで産経新聞のインタビューに応じた。若いころ、ブラジルに駐在した経験もある麻生氏。持ち前の歯切れ良さで、「未来の大国」ブラジルの将来性を熱く語った。(聞き手 松尾理也) −−ルセフ新大統領の印象は 「彼女は以前から知っているが、行政官から政治家へ大きく変わりつつある、いってみれば化けつつある。前と比べて人間味がでてきているね。女性指導者としては、イスラエルのゴルダ・メイヤー、英国のマーガレット・サッチャーと並ぶ、歴史に残る存在にまで伸びる可能性があると思う」 −−今回、実際に足を運んで感じたブラジルという国の「今」の印象は 「この国はついこないだまで、新興国の代表という感