春ですね。もう身も蓋もなく。 えらいもんで、春が来た途端に街から隙間が消える 全てが意味を持ってそこにいる顔をし始める ねこもでてくる この季節といえばの桜なんですが、僕はもはやはっきりと苦手な被写体ですね なんか自由がない。「同じ角度のキメ顔しか撮らせてくれない美人」みたいな 桜自体を自分が撮りたいのかも定かではなく 桜に引っ張られて自分の感覚がぼやけていくのがわかる なので色々抵抗してみている 仕事が始まったので、普段の持ち歩きはGR IIIだけになりがち それもあってか影を撮っている 光の質が冬とは違うんだな しかし夏の太陽ほどではない ゆるい影も好き 影の中にはまだ隙間がある なるほどここに光が当たるのだな 光は空からやってくる あるべき姿をしそこねて 猛烈に青かったり 白く滲んでいたりする 「ありのまま」なんてもう関係ないのだ、生きてることに忙しすぎて。