法制審議会の家族法制部会で委員を務める認定NPO法人「しんぐるまざあず・ふぉーらむ」の赤石千衣子理事長は、離婚後の共同親権導入が示された29日の部会後、報道陣に「パブリックコメント(意見公募)の意見が検討に反映されていない」と述べた。この日、パブコメ結果の傾向が初めて明らかになり、個人では共同親権への反対が賛成の約2倍に上っていた。 パブコメは中間試案に基づき、昨年12月から約2カ月間実施。団体や個人から計8000件超の意見が寄せられた。法制審は29日、「たたき台」の提示に合わせ、パブコメ結果の傾向を資料に記載。趣旨が判然としないものを除くと、団体からの意見は共同親権賛成が多い一方、個人は反対が賛成の約2倍だった。ドメスティックバイオレンス(DV)への懸念などが示されていた。 部会事務局である法務省は「パブコメの多数決で議論を決めるものではない」とし、8000件の精査に時間も要することから
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