令和5年の結婚相談所の倒産件数が初めて10件を超え、過去最多を更新したことが6日、帝国データバンクの調査で分かった。休廃業・解散の件数も11件で過去最多となり、倒産と合わせて20を超える結婚相談所が市場から姿を消した。若者の結婚願望の減退や晩婚化の広がりに加え、オンライン上で恋人や結婚相手を探す「マッチング(婚活)アプリ」の台頭が一因とされており、相談所が結婚相手を紹介するスタイルが過渡期に至ったことを象徴している。 (帝国データバンク調べ)明治安田生命が昨年10月に実施した調査では、1年以内に結婚した夫婦のうち4人に1人がマッチングアプリを利用していたことが判明。手軽に色々な相手を探すことができるというアプリの利便性が受け、若者を中心に利用者が急増している実態が明らかになった。 相談所でもオンライン面談の活用や婚活パーティーの企画などを積極化させているが、多額の広告費が必要になるなど収益