東京慈恵会医科大学附属病院で、70代の男性患者が救急外来の検査で肺がんの疑いがあると診断されたのに、その後に担当した主治医などが検査結果を把握しないまま、1年以上、治療が行われなかったことがわかりました。患者はがんが進行して意識がない状態だということで、病院はミスを認めて患者の家族に謝罪しました。 検査を行った放射線科の医師は、結果を報告書に記載しましたが、主治医などが見落として把握せず、1年以上たった去年、男性が体調を崩して改めて検査を受けた結果、肺がんが見つかったということです。 男性の家族によりますと、すでにがんが進行して男性は意識がなく、人工呼吸器が必要な状態だということです。 病院は、主治医などが検査結果を見落していたことを認め、すでに男性の家族に謝罪したということです。 東京慈恵会医科大学附属病院はNHKの取材に対し、「患者ご本人とご家族に心よりおわびします。全力で治療を尽くす