気が付けば7月が終わろうとしている。2017年の半分が過ぎ、さらに時間は空気を読まず、8月をおっぱじめようかというところであるが、「いったい自分は上半期に何をしていたんだ・・・!?」と絶望中の皆さん。大丈夫。2017年上半期、小説の世界は豊作だった。 今回は、2017年の1月1日~同年6月30日に世に出た新刊小説のうち、選りすぐりの8冊をご紹介したい。 ※著者五十音順 1.『カストロの尻』金井美恵子(2017)新潮社 デビュー当時、「若き才媛の登場!」と騒がれまくった孤高の作家・金井美恵子の、デビュー50周年記念作。これほどまでに危うい魅力を放つ作家が、50年間筆をとり続けてきたという事実、新作に触れ続けられる僥倖(ギョウコウ)に、読者としてまずは感謝の意を込め、書の前で手を合わせたい。 『カストロの尻』は、2つの批評的エッセイに縁取られ、6つのフォト・コラージュに彩られた小説群だ。 金井
(前編)一周回った、倒錯 (後編)声なき声を聞く 映画「沈黙-サイレンス-」 ふだんコピーライターをしている僕が映画や音楽、本などのエンタテインメントを紹介していくというこの連載。 最近何が驚いたかって自分がサラリーマンではなくなったことですね。 わっ! びっくりした。 この『街角のクリエイティブ』でも失業者としての日々を毎週綴っております。 【連載】ひろのぶ雑記 どんな映画を観るにしても、「かならず自腹で払い、いいたいことを言う」をこの連載のルールにしているのですが、映画代が払えるかどうかの瀬戸際になってきました。 しかし、自腹で観ないと言いたいことが言えません。それ以前になんの試写会にも呼んでもらえません。この映画評、ここまでの連載は累計100万PVを超えています。なのに、映画業界から声がかかったことが、ただの一度もございません。すごく不思議なんですけど。 言いたいことを言うったって、
人間は、神に「一本取られたわい」と言わせるために生きている。 映画「マッドマックス 怒りのデス・ロード」 ふだん広告代理店でコピーライターやテレビCMのプランナーをしている僕が、映画や音楽、本などのエンタテインメントを紹介する田中泰延のエンタメ新党。 かならず自腹で払い、いいたいことを言う、をこの連載のルールにしています。どちらかというと、観てから読んだほうが話のタネになるコラムです。 さて、この連載、「映画評のくせに長い」「とにかく長い」「長くて困る」「長くて長くて」「小牧長久手の戦い」などという貴重なご意見が少しですが95%の方から寄せられております。 ですがみなさん、困らないでください。羽柴秀吉軍と徳川家康軍に分かれて戦わないでください。今回は大丈夫です。安心してください。短いです。 そんな、今回観た、ごちゃごちゃ言ってる場合じゃない映画はこちら。「マッドマックス 怒りのデス・ロード
「楽屋落ち」ならぬ「楽屋飛び」。 映画「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」 広告代理店でテレビCMのプランナーやコピーライターをしている僕が、映画や音楽、本などのエンタテインメントを紹介するという田中泰延のエンタメ新党。 とはいえ、連載も8回になりますが、紹介するのはその時点で公開中の映画ばっかりです。米国アカデミー賞®の季節だったということと、あと、大事な点として、いま劇場公開されている映画なら、読んでくださる方とほぼイーブンな条件で観ることができる、という理由があります。 DVDやブルーレイで映画を観る場合を考えてみましょう。ディスカウントストアで買った22型のテレビで6畳間で観るDVDと、僕みたいな、六本木ヒルズの170平米のリビングで、シルクのガウンを身にまとい、ロッキングチェアーに揺られながら暖炉に火をくべて、壁に掛けたヘラジカの首の剥製を間接照明が優しく照らし
清澄白河や青山にオープンしたブルーボトルコーヒーや、横浜に新店舗がオープンしたアイランドヴィンテージコーヒーなど、最近は本格的なコーヒーショップが続々とオープンしています。そこでその本格コーヒーショップの1つでもある、1月に渋谷にオープンしたゴリラコーヒーに行ってきました! 渋谷店はアップルショップの裏側に位置し、「あれ? ここブルックリン?」と本国アメリカを彷彿とさせるような外観ですぐに見つけることができます。天井が高くと広々した店内が印象的。1階21席、2階52席、と渋谷の近隣の中では席数も多い。私が訪れた時は丁度外国人の方が注文をしていました。 1F 2F (画像出典:GORILLA COFFEE)
NGワードは「怪演」と「感動」。 映画「セッション」 ふだん広告代理店でテレビCMのプランナーやコピーライターをしている僕が、映画や音楽、本などのエンタテインメントを紹介していくという田中泰延のエンタメ新党。 なにせ無名のサラリーマンなもんで、名前が読めないというご意見をたくさんいただきました。泰延と書いて「ひろのぶ」と読みます。当て字もいいとこです。父に代わりましてお詫びと言いたいが別に謝ることじゃない。お父さんごめん。 「かならず自腹で払い、いいたいことを言う」をこの連載のルールにしているのですが、どちらかというと、観てから読んだ方が話のタネになるコラムです。というか、ネタバレなしで、さも面白そうに書いてあって、観に行きたくなる文章、それはただの宣伝です。ぷんぷん。 ものすごく映画を観にきてほしい映画会社が、ものすごくお金の欲しいライターに書かせているのです! と悪いことのように言いま
社会人になりたての今から10年以上も前のことになりますが、私にとって「コーヒー」といえば会社の近所にあったドトールコーヒーでした。358回の会社のくだらない会議に出席するのが嫌で、54回の無断欠席を実行し、そこで6921本の煙草を吸っていたのがドトールコーヒーでした。それから数年がたった今ではコーヒーが流行となって沢山の新しいお店がオープンしています。 2015年2月初旬にブルーボトルコーヒーが来日し、3月には2号店ができたとおもったら、3号店がこの春に代官山にオープン、とその勢いは加速して世間のコーヒーへの関心を高めている。 そんなコーヒーカルチャーが注目を浴びている中、各業界で「自らが情報の発信者」となって活躍している多忙な人たちに「お気に入り&行きたいコーヒーショップはどこ?」と質問をさせていただきました。そして、私自身もそれらのお店でコーヒー飲んできました。 紹介してくれた皆さんの
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