「計画停電」と「無能政治」に悠然と立ち向かうネパールのIT事情:山谷剛史の「アジアン・アイティー」(1/3 ページ) ネパールで生きるためには、外国語とプログラム知識と海外送金サービスが必要なのだ ネパールは中国とインドに挟まれた、ヒマラヤの山々と人口2800万人を抱える“観光大国”だ。ヒマラヤを越えなければならない中国とはあまり交流がないが、南に広がるインドとネパールでは往来が多い。 国境もSAARC(南アジア地域協力連合)に所属する国民は“顔パス”で通過できてしまう。驚くほど簡素な設備で守られている入出国管理所では、その存在を無視したかのようにトラックや車が通過していく。顔パスのインド人とネパール人は顔立ちが似ているが、ネパール人の多くは「中国人よりインド人のほうが品がない」といってしまうほどに、インド人を好きではないようだ。 ネパールの大都市から小さな町までよく見かけるのが語学やプロ