USスチール買収、やまぬ逆風 米大統領選で政治問題化―日鉄、労組との溝埋まらず 時事通信 外経部2024年08月11日07時03分配信 米鉄鋼大手USスチールの工場=2020年1月、米ペンシルベニア州(AFP時事) 【ニューヨーク時事】11月の米大統領選まで3カ月となる中、日本製鉄による米鉄鋼大手USスチール買収への逆風がやまない。全米鉄鋼労組(USW)の票を狙う民主、共和両陣営が買収に異論を唱えるなど政治問題に発展。USWは日鉄への批判を強めており、両者の溝は埋まらないままだ。 米大統領選後に解決目指す USスチール買収―日本製鉄 「最も労働者寄りの政権で重要な役割を担っている」。USWは7月下旬、再選を断念したバイデン大統領の後継として選挙戦に挑む民主党候補のハリス副大統領を評価し、いち早く支持する意向を表明した。ハリス氏は労働者の権利保護に熱心で、日鉄による買収に慎重なバイデン氏の路