スペースシャトルの最後のフライト。NASAのルールでは、本来、打ち上げることのできないものでした。 「必要な予備機」の無いフライト 宇宙飛行を終えて大気圏に突入した際に、空中分解した、2003年のコロンビア事故以来NASAは、シャトルを打ち上げる時には必ず予備の機体を用意し、万一に備えた緊急の救助態勢を整えるルールを作りました。 しかし、3機あった現役のシャトルは、ことし2月に「ディスカバリー」が、5月には「エンデバー」が引退し、今回の打ち上げにあたって、すでに予備機はありませんでした。 そこでNASAは、ロシア宇宙庁と話し合い、万一の際、3人乗りのロシアの「ソユーズ」2機で救助にあたるルールに変更し、乗組員の数も通常の7人から4人に減らすことで、今回のラストフライトが実現しました。 NASAのこだわりとは NASAがそこまでして今回のフライトにこだわったのは、シャトルでなければ宇宙に運ん