「密着型ブルマー」とよばれる体にぴったりフィットするブルマーは、1960年代半ばから全国の小学校・中学校・高等学校で使用され、1990年代に姿を消した女子の体操服です。 このブルマーは下着同然のデザインで、足の付け根まで露わになる上に、ちょっと油断するとブルマーの下のパンツがはみ出してしまい「はみパン」という新語まで生み出した代物でした。 当然女子生徒からは不評で、現在であればPTAが黙っていないであろう「密着型ブルマー」はなぜ普及し消滅したのか。 その真相に迫ってみたいと思います。 ブルマー普及の裏にあった「中体連とメーカーの癒着」 画像 : 初期の女性バスケット・チーム(1925-1926年、奈良)public domain 下着とほぼ同じデザインの「密着型ブルマー」(以下ブルマー)が、体操服として登場したのは1964年(昭和39年)頃からで、それまでは、ちょうちんブルマーやショートパ