■特急すべて新型車両 札幌と帯広を結ぶ日勝峠越えのルートの交通事情が、変わり始めている。JRは10月のダイヤ改定で石勝線のすべての特急列車を新型車両にして、スピードアップを図る。一方、建設が進む道東自動車道も、来月には一部区間が新たに開通し、高速バスや自家用車利用がより便利になる。2年後には全線開通の予定で、鉄道を脅かす。ただ景気低迷で長距離路線の利用客は伸び悩んでおり、JR、バス会社ともに集客に知恵を絞っている。 (伊藤唯行) ◇ ■道東道 来月延伸 高速バス増す存在感 JR北海道は来月1日のダイヤ改定で、札幌―帯広・釧路間を結ぶ石勝線の特急列車全12往復で、最高速度が10キロ速い新型車両の投入を完了する。現在は旧型車両の「とかち」号が2往復残るが、同区間は傾斜やカーブのきつい場所が多く、最速の列車に比べ40分以上も遅かった。今回の改定で所要は最大18分短縮。利用者の