五十嵐真子・三尾裕子編 50年に及ぶ植民地経験がもたらしたものは何か。戦後60年の歳月の中で様々に語られてきた「他者像としての日本」とその「支配」。本書は、2005年の国際ワークショップにおいて、多様な事例をもとに報告された、アジアにおける日本の「実像」である。 四六判・上製カバー・336頁・本体3000円 2006年3月30日発行 ISBN4-89489-043-7 目次 はじめに 編者・執筆者紹介 はじめに 五十嵐真子 日本統治時代と国民党統治時代に跨って生きた台湾人の日本観 蔡錦堂(水口拓寿訳) 元台湾人特別志願兵における「植民地経験」 宮崎聖子 二つの「日本」──客家民系を中心とする台湾人の「日本」意識 堀江俊一 植民地台湾における高等女学校生の「日本」 ──生活文化の変容に関する試論 植野弘子 台湾先住民アミの出稼ぎと日本語 ──遠洋漁業を例と