ドコモ、KDDIがシェアを伸ばす一方、ソフトバンクが苦戦を強いられている――総務省が6月に発表したキャリアのシェアからは、こんな構図が読み解ける。 同省のデータによると、2015年3月末時点でのグループ別シェアは、ドコモが42.4%、KDDIが28.6%、ソフトバンクが29%。ソフトバンクは前年同期比で0.7%もシェアを落としている。ドコモ、KDDIがそれぞれ0.3%、0.5%と数値を上げているのとは対照的だ。5月に発表された第4四半期(2015年1-3月)の純増数を見ると、ソフトバンクモバイルは36万5000の純増があるのに対し、ワイモバイルが4万8000の純減を記録。ワイモバイルが足を引っ張っている上に、ソフトバンクモバイル自体の伸びも、他社に比べると低くなっているのが分かる。 こうした状況に対し、ソフトバンクの代表取締役社長兼CEOの孫正義氏が2月の決算説明会で「純増合戦ということで