かつてわが国に「革命」を訴える世代がいた。当時それは特別な人間でも特別な考え方でもなかった。にもかかわらず、彼らはあの時代を積極的に語ろうとはしない。語られるのは中途半端な武勇伝だけであり、「そういう時代だった」と片付ける人もいる。そして、私たちの“隣人”としてごく普通の生活を送っている。彼らの思想はいつから変わったのか。また変わらなかったのか。あるいは、その存在はわが国にどのような功罪をもたらしたのか。彼らが社会から引退する前に、長期連載で“総括”してみたい。(毎週掲載)第1部(全10回)(1)全共闘の“革命”は何を残したのか(2)元闘士であることを隠して…(3)「秋田明大」は瀬戸内の小島にいた(4)ヘルメットが格好よかった日(5)リーダーから皿洗いに(6)東大全共闘「女闘士」のその後(7)駿台予備校カリスマ講師の“闘争”(8)逮捕歴5回 東大元闘士の転向人生(9)ミク友600人 「日本