ロンドン警視庁犯罪捜査部長ジョージ・ギデオンの一日を追った物語。一日の間に多くの事件が発生し、解決されていくが、中には捜査途中で終わるものもある。合間に犯罪に至る過程が描かれる。幾つかの短編が交差しながら描かれるように展開する。 一捜査員ではなく、捜査の指揮をする犯罪捜査部長が主人公であるところがもっともユニークな点である。
![『ギデオンの一日 (ハヤカワ・ミステリ文庫 53-1)』(J.J.マリック)の感想(1レビュー) - ブクログ](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/47db4c32a297bdf6612208143d64ae11b5a57205/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fbooklog.jp%2Fimg%2Ffacebook%2Ffb_booklog.jpg)
ロンドン警視庁犯罪捜査部長ジョージ・ギデオンの一日を追った物語。一日の間に多くの事件が発生し、解決されていくが、中には捜査途中で終わるものもある。合間に犯罪に至る過程が描かれる。幾つかの短編が交差しながら描かれるように展開する。 一捜査員ではなく、捜査の指揮をする犯罪捜査部長が主人公であるところがもっともユニークな点である。
◆◆ ベッドでミステリー ◆◆ ・・・ 第二回 「ヒルダよ眠れ」 ・・・ 旧き佳き時代の雰囲気を引きずってるので、いまとなっては少々古い、感は否めないが(それを考えるとクリスティーの古くならなさ感は凄いなーと改めて思う)別の意味ではいまのほうが面白いと思う。 最初は被害者だった殺された女性が、だんだん娘を支配し潰していく毒親なのがわかっていく過程が超絶恐ろしい。 だからこれは誰が殺したのか?を追及するミステリーじゃなくて(そう思って読んだらB級にしかならないと思うけど)ヒルダはいったいどんな人間だったのか、を解き明かすミステリーだと思えば一級品なんですよ。 なんで60年近く前にこんなことわかってたんだろ、と思う。 当時、こういう人物像は初めてだったんで物凄くショックだったのを覚えている。 いまなら、もう知識があるから、こういう人いるいる、になるだろうけど、発表当時はたぶん、ちゃんとわかって
現代フランス思想、チベット仏教から、『ゴジラ』や『ゼビウス』にいたるまで、幅広い話題をあつかいつつ、自然のなかに秘められた潜在的な多様性を最大限に昂進させる思索を展開している本です。 冒頭に置かれている「切片曲線論」は、たえず自己自身から逸脱していく自然のイメージを、ルクレチウスの思想やフラクタル図形などを自由に参照しながら描き出しています。 「la science angélique」は、特撮映画の『ゴジラ』やヴィデオ・ゲームの『ゼビウス』、細野晴臣の音楽、サーカスの魅力、さらには南方熊楠の思想などを自由に飛びわたりながら、思索することそれ自体の冒険的な魅力を実践的に語ったエッセイが集められています。 「高原のスピノチスト」は、著者自身のフィールド・ワークの報告をまじえつつ、チベット仏教について論じられています。 浅田彰とともに「ニュー・アカデミズムの旗手」と呼ばれた著者の思想が縦横に展
衣笠選手追悼の思いを込めて再読してみた。さすがに高橋慶彦だけをモチーフに連作短編集を仕上げるのはちょっと苦しかったかなって気がしないでもないけど(龍さんの本は完成度に波があるからね…)、とても興味深かったのは、いくつかの作品から、この後龍さんが描く名作群の萌芽みたいなものが垣間見えたこと。この直後に書かれた『69』につながる青春ものあり、『昭和歌謡大全集』みたいなオバサン仲間物あり。わりとほのぼの&軽妙な雰囲気のお話が多いなか、異彩を放ってたPART6『調書を全部何回読んでも、わからんことがある、どうしてお前はあの女を殺さなかったんだ?』は『ミソスープ』&『共生虫』だよね。そして、ラストのPART11のおじいちゃんはもしかして最新作『オールドテロリスト』につながってる? ホモとかブスとか今ではちょっと使えないワードが結構出てきて、当時は気にせず読み飛ばしていたけど、今となっては、読んでるこ
本書は、イギリスの作家、コリン・デクスターの「モース警部」シリーズの第一作。このシリーズも、私が好きなシリーズの1つだった。「モース警部」シリーズは、イギリスではTVドラマ化もされており、人気のあるキャラクターであったようだ。 筆者のコリン・デクスターは、1930年生まれ、2017年3月に86歳で亡くなられている。デビュー作である本書「ウッドストック行最終バス」は、本国では1975年に発表されているが、日本での翻訳の発行は、1988年11月であり、本国での発行から10年以上の年月を経ての翻訳となっている。 本シリーズは、本格推理小説としても高く評価されている。例えば。 ■2012年の文藝春秋による、海外ミステリーオールタイムベスト100の中に、シリーズの中から「キドリントンから消えた娘」がランクインしている。 ■1990年に英国推理作家協会が選出した「史上最高の推理小説100冊」の中に、シ
どこまで本当やら?彼のふざけた口調が好き。いろんな国で危ない橋を渡っていろんな楽しい思いをしてきたのね。これが全部真実なら彼は相当かっこいい人だ。それでもある程度の出来事には巡りあってるわけだし実際に。トラブルメーカーというかそしてそれを解決する能力をもった人なんだ。いーね。'91 1948年3月20日生まれ。 主な著書 『さよならブラックバード』(1999、 文庫、角川書店 ) 『どんな人生にも雨の日はある』(1999、ブロンズ新社) 『ハッピーエンドじゃなけりゃ意味がない』(1999、ブロンズ新社) 『KIKOの冒険』(1999、ブロンズ新社) 『野鼠戦線』(1999、文庫、徳間書店) 『』 『オンリー・イエスタデイ』(1998、文庫、角川書店) 『途中で、ごめん。』(1998、マガジンハウス) 『エル・ドラードの鷲』(1998、中央公論) 『 仰天旅行』(実業之日本社) 『九月の雨—
本を読む前は、なんとなく「芸術に携わる人って、カッコいいな」と 良いイメージを抱いていました。 昔から絵を描くのが好きで、芸術分野の学校へ進もうか悩んだ時期もありました。 この頃から、芸術に身をおく人は特別、という先入観があったのかもしれません。 しかし、思春期の心に抱いた淡い憧れは 「有名になるのはほんのひと握りの世界なんだから、現実的になって。」という 親の一言で呆気なく散ってしまいます。 たまに、このことを思い出しては、 「あの時親の反対を押し切って芸術系に進んでいたら今頃は・・」と 空想に耽る時があるのですが、 この本を読んで、いかに自分が「アーティスト症候群」に陥っているか 思い知らされました。 私のように、「アート」「アーティスト」「クリエイター」という言葉に、 ”なんとなく”、”ぼんやり”憧れを抱いているような人は、 一度読んでみることをお勧めします。 筆者の歯に衣着せぬ批評
久しぶりにじっくりとサスペンスを堪能しました。 ハードボイルドミステリーでしょうか。 感傷や恐怖の感情に流されない探偵・沢崎が誘拐殺人事件の犯人を追います。 将来を嘱望されたヴァイオリンの天才少女が誘拐される。要求された身代金は6千万円。 沢崎は、その身代金の受け渡しに 巻き込まれてしまう。 身代金受け渡しに失敗した彼は、彼女の生存に責任を感じながらも、冷静に犯人を絞り込む。多くの関係者が絡み、ストーリーが緻密で繊細。 結末には、違和感が残りますが、関わった人達の心情を描きながら核心に近づく魅力的な作品でした。 作家原尞氏も直木賞受賞の本作も 全くノーマークでした。本とコさんご紹介、的確で素敵なレビューありがとうございました。
作品紹介・あらすじ 七月七日の午後七時、新進作家、坂井正夫が青酸カリによる服毒死を遂げた。遺書はなかったが、世を儚んでの自殺として処理された。坂井に編集雑務を頼んでいた医学書系の出版社に勤める中田秋子は、彼の部屋で偶然行きあわせた遠賀野律子の存在が気になり、独自に調査を始める。一方、ルポライターの津久見伸助は、同人誌仲間だった坂井の死を記事にするよう雑誌社から依頼され、調べを進める内に、坂井がようやくの思いで発表にこぎつけた受賞後第一作が、さる有名作家の短編の盗作である疑惑が持ち上がり、坂井と確執のあった編集者、柳沢邦夫を追及していく。著者が絶対の自信を持って読者に仕掛ける超絶のトリック。記念すべきデビュー長編の改稿決定版。
カルフォルニア大学サンタバーバラ校助教授 専攻=映画理論・日本映画 Dialectics without Synthesis: Realism and Japanese Film Theory in a Global Frame, University of California Press, 2020, “Eye of the Machine: Itagaki Takao and Debates on New Realism in 1920s Japan,” Framework 56, no. 2 (Fall 2015). 「2019年 『転形期のメディオロジー』 で使われていた紹介文から引用しています。」
第2巻でも、ひばりが男であることがバレてしまいそうになり、耕作がそんな彼女の秘密を守るためにドタバタをくり返していくうちに、二人の距離はますます親密になっていきます。 いわゆる男の娘モノがブームになったのは、『バカとテストと召喚獣』の木下秀吉や『はぴねす!』の渡良瀬準といったキャラクターが人気を呼んだ2000年代後半から2010年代前半にかけてだったかと記憶していますが、本作も「こんなに可愛いんだったらもう男でもいい!」という、あの独特の感覚に読者を陥れる点では、近年の作品とほとんど違いは感じられません。著者のセンスがおそろしく先駆的だったことにおどろかされます。
主人公の少年・坂本耕作は、死んだ母のことばにしたがって、東京の大空家に身を寄せることになります。大空家はヤクザの一家で、そこには三人の美人姉妹と、男の娘のひばりがいました。ひばりは彼に好意を寄せるようになり、耕作は抵抗しながらも彼女の可愛らしさに思わず心のときめきをおぼえてしまいます。 さすがにギャグ・センスには昭和っぽさを感じてしまいますが、ヒロインたちの魅力はいまでも十分に通用するのではないかと思います。
原始:世界-画像-人間(壁画とか) 言葉ができてから:画像-概念(テクスト)-人間 写真ができてから:概念-テクノ画像(写真)-人間 写真は百聞は一見に如かずを可能にしたが,Photoshop等画像処理の進化でそれは揺らいでいる. また,イラクのミサイル先端に取り付けられたカメラの映像等,映像表現は写真が持つとされていたリアリティを希薄にした. →単に「モノ」を写す写真の意味は無化していった. →描く(グラフ)からプロジェクト(概念を生成)へ ちょっと今の自分のレベルでは難解.もっと写真を撮ってから読み直したい.
著者アンドレ・バザン(André Bazin)1918年4月18日生まれ。40年代半ばからシネクラブ活動と並行して、『ル・パリジャン・リベレ』、『レクラン・フランセ』、『エスプリ』等の紙誌に映画評・映画論を寄稿。48年にシネクラブ「オブジェクティフ49」を組織し、翌年「呪われた映画祭」の開催にも尽力する。51年に『カイエ・デュ・シネマ』を創刊し、後にヌーヴェル・ヴァーグを担うことになる若き批評家たちが集う。主要論考をまとめた『映画とは何か』全4巻の刊行を前にして、白血病により、58年11月11日歿。2017年末にフランスで全集の刊行が予定されている。 「2015年 『オーソン・ウェルズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」
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