「藤井さんがいなかったらタイトルは取れなかったと思う」 初めての戴冠を果たした直後の会見で、藤井への思いを何度も口にした新叡王・伊藤匠。 同い年なのに、プロ入りも、初タイトルも先を越された。 「雲の上の人」と憧れながらも「ふがいない」と悔しさを抱いていた。 11連敗しても、藤井に追いつくことをあきらめなかった。 “藤井一強時代”といわれる将棋界に、新たなヒーローが誕生しようとしている。 (科学文化部記者 堀川雄太郎)
前編に続き、『将棋世界2022年12月号』(発行=日本将棋連盟、販売=マイナビ出版)に掲載された、伊藤匠七段(インタビュー時は五段)のインタビューの後編です。少し以前のものにはなりますが、伊藤七段の秘めた闘志を感じていただければと思います。 (以下『将棋世界』誌面より、段位などの記載はインタビュー当時のもの) プロ入り同期の古賀悠聖と決勝を争った第52期新人王戦。伊藤は2連勝で新人王に輝いた(写真:編集部) 奏功した高額の買い物 ――伊藤さんには寡黙なイメージがありますが、ご自身ではどういう性格だと思いますか? 「おっしゃる通りですね。人見知りであまり積極的に話したがらない感じです。なぜかはわかりませんが、昔よりもいまのほうがその傾向が強いのかなという気がしてます」 ――同世代の棋士や奨励会員とはどういう話をしますか? 「自分は将棋以外のことをあまりやってきていないので、将棋や将棋界以外の
藤井竜王に伊藤匠七段が挑戦する、第36期竜王戦(主催:読売新聞社)七番勝負の第1局が、6日(金)に行われます。ともに2002年生まれの同学年対決であり、タイトル戦の両者の合計年齢が歴代最年少記録であることなどが話題となっています。 そこで今回は前後編の2回に分けて、『将棋世界2022年12月号』(発行=日本将棋連盟、販売=マイナビ出版)に掲載された、伊藤匠七段(インタビュー時は五段)のインタビューを再録掲載したいと思います。少し以前のものにはなりますが、伊藤七段の秘めた闘志を感じていただければと思います。 (写真:編集部) (以下『将棋世界』誌面より、段位などの記載はインタビュー当時のもの) 棋士になってちょうど2年の伊藤匠は藤井聡太竜王と同学年で、小学生のときから争ってきた。大器との評判で、昨年度は勝率1位に輝いている。ファンの伊藤への期待は大きいが、新人なので世に出ている話はそれほど多
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く