発売中のNumber1052号『佐々木朗希 完全を超えろ』では、巻頭で佐々木朗希投手のインタビュー「ここからは僕にとっても未知の世界です」を掲載している。20歳にして完全試合を達成した令和の怪物は、ここまでにいたるまでの自身の成長をどう捉え、理想のフォームを追及してきたのか? 誌面の一部を抜粋して紹介する。(全2回の2回目/前編へ) 「ダルビッシュ選手も大谷選手もマネしていました」 じつは佐々木はずっと、ある”感覚”を追い求めてきた。それは彼が中学生のときに得た、こんな感覚なのだという。 「中学野球のときの軟球が、高校では硬球に変わるじゃないですか。だから岩手では高校野球に向けて、中3の夏の大会が終わるとKボール(表面がゴム製で軟球と同じ空洞の構造ながら、大きさや重さ、反発係数が硬球とほぼ同じボール)の大会が行われていました。その練習のとき、Kボールの大きさが自分の手に合っていることに気づ