将棋の女流タイトル戦、第13期マイナビ女子オープン五番勝負第3局(主催:マイナビ)が5月12日に東京・将棋会館で行われました。これまでの2局ではお互いに1勝ずつのタイスコアとなっており、両者とも本局を勝てば先にタイトル獲得にリーチをかけられる重要な局面でした。結果は加藤桃子女流三段の勝利となりました。次の第4局を勝てば2期前に奪取された女王位を取り戻すことができます。 先手の加藤女流三段は初手2六歩から居飛車を選択。後手の西山女王は2手目3四歩から角道を止めてノーマル三間飛車に組みました。第1局、第2局と同様に対抗形の将棋となりました。ここから互いに玉を囲う展開がよくあるパターンですが、加藤女流三段は強い踏み込みを見せます。 加藤女流三段が開始からわずか13手目で4五歩と角道をこじ開ける意表の一手を放ちます。三間飛車にはこの手を考えていたと局後のインタビューでも語っていました。西山女王は取