安倍晋三首相は14日、首相官邸で会見し、新型コロナウイルス特措法に基づき47都道府県に発令していた緊急事態宣言に関して、39県で解除すると正式に表明した。4月7日に7都府県に緊急事態宣言を発令した後、16日に全国に広げてから、宣言を解除するのは初めて。 ◇ ◇ ◇ 緊急事態宣言が39県で解除されたものの、医療現場で働く医療従事者の受け止めは依然、深刻だ。関東地方の病院に勤務する20代女性看護師は、日刊スポーツの取材に「さすがに早いと思う。全然うれしくない」と、本音を漏らした。「私たちは思いを届ける場所がない」と、不安と不満を抱えながら、最前線で戦い続けているのが現実だ。 医療従事者に手当が支給される自治体もあるが「私の地域はない」という。「ふざけるな」と感じるが「現場の声は全然届かない」と肩を落とす。夏のボーナスの減額が決まっているといい「この状況が続けば、看護師を辞める」という声