自殺ほう助を可能にするカプセル「サルコ」。「ザ・ラスト・リゾート」がスイス・チューリヒで行った記者会見で(2024年7月17日撮影)。(c)ARND WIEGMANN / AFP 【8月23日 AFP】医療従事者の手を借りずに安楽死を可能にするポータブル型カプセルが、スイスで年内にも初めて実際に使用される可能性がある。自殺ほう助団体が明らかにした。 宇宙船を思わせる「サルコ(Sarco)」と呼ばれるカプセル形の機器が初公開されたのは、2019年。ボタンを押すとカプセル内部は酸素の代わりに窒素で満たされ、低酸素症によって死に至る。 スイスでは一般的に、自殺ほう助が合法化されている。同国で自殺ほう助の権利を訴える団体「ザ・ラスト・リゾート(The Last Resort)」は、国内での使用に法的な障害はないとの見方を示している。 ただし、安楽死を希望する場合は、精神状態を評価し、判断力の有無を