あげ足取りという言葉が、言い間違い(広い意味で間違い)を突っ込む、ということを意味するのであれば、その広い意味ではあげ足取りばっかりやってると言われても仕方がないかなあという認識はあるものの、それなら、その足をもっと高く上げるより、さっさと下ろした方がよいのではないだろうか。 閑話休題。 複製技術が進んだ今、自由に複製できるようにすれば、コンテンツの保存にも役立つ、と言われることがある。が、私は疑問を持っている。黒澤映画の著作権が監督にあるとした判決の記事に対して、みうらゆう氏が次のようにコメントしていた。 こうやって映画著作権が延命されてる間に、フィルムの劣化とともに失われる映画も沢山出てる‥‥。(ちなみに『姿三四郎』は全長版が、『続姿三四郎』はオリジナルネガが失われてる。黒澤作品ですらこう。) そもそも著作権が監督にあるなら、なぜ原告が黒澤監督の遺族ではなく東宝なのだろうと素朴な疑問を