東日本大震災の被害の全容がいまだ見えない中で10日、投開票された統一地方選前半戦。 大阪では、橋下徹知事率いる地域政党「大阪維新の会」の新人候補たちが、既成政党の現職を次々と破り、「維新旋風」を巻き起こした。防災対策を前面に掲げた各党に対し、維新の会は「大阪都構想」に絞って支持を広げ、府議会で過半数を確保した。市議会でも第1党に躍進したが、過半数には届かず、都構想で主導権を握るには他党との連携が欠かせない。秋の大阪市長選をにらみ、橋下知事の出馬を巡る動向が次の焦点となる。 「橋下代表の実行力は大阪を変える希望。私も一緒に頑張っていきたい」 維新の新人2人と、民主、自民、公明、共産4党の現職5人が激突した大阪市議選の住吉区選挙区。「維新VS既成政党」の象徴となった激戦区を勝ち抜いた維新の元モデル、伊藤良夏さん(30)は「橋下改革」への思いを口にした。 出身地の大阪を拠点にファッションショーや
「維新」の風が吹き荒れた。10日、投開票が行われた統一選。大阪府の橋下徹知事が代表を務める地域政党「大阪維新の会」(維新)は議席数を大きく伸ばし、大阪府議会で過半数を獲得、大阪市議会、堺市議会でも第一党を確保した。大阪、堺両市議会では過半数に至らず、「大阪都構想」をめぐる議論は他党との連携に焦点が移るが、維新は主導権を選挙でもぎ取ったことになる。「人生で一番力を入れた」という選挙戦を経て、橋下知事はどんな次の手を打つのか。シナリオ第2幕が注目される。 維新が「市議会総入れ替えの象徴区」と位置づけた大阪市住吉区でも、新人2人が躍進した。 「一票の重みを感じます。若者があこがれる大阪にしたい」。午後10時半過ぎ、維新新人の伊藤良夏氏(30)の選挙事務所。ずらりと並んだ報道機関のカメラのフラッシュを浴びながら、スーツ姿の伊藤氏が、姿を現すと歓声と拍手がわいた。 地元出身の元モデル。昨年9月から妹
大阪都構想、他党と協議=市議選過半数割れは「敗北」−大阪知事【統一選】 大阪都構想、他党と協議=市議選過半数割れは「敗北」−大阪知事【統一選】 10日投開票の大阪府議選で過半数を獲得し、大阪、堺の両市議選でも第1党に躍進した地域政党「大阪維新の会」の橋下徹代表(大阪府知事)は11日、大阪市議選で目標の過半数に達しなかったことをとらえ、「敗北だ」との認識を示した。同会が掲げた「大阪都」構想をめぐっても、「(他党に)白紙の状態で協議を持ち掛けなければならない」と述べた。府庁内で記者団の質問に答えた。 橋下氏は今回の選挙結果を踏まえ、「一方的に維新の会の主張を通すわけにはいかない」と指摘。その上で、大阪都構想も「僕らの考えていた形にはならないだろう」と語った。 維新の会は府議選(定数109)で57人、大阪市議選(同86)で33人、堺市議選(同52)で13人が当選した。(2011/04/11-
統一地方選の結果を受けて記者会見に応じる橋下知事=11日午前、大阪市中央区、伊藤恵里奈撮影大阪維新の会の勝敗 大阪府の橋下徹知事は11日、自らが代表の地域政党「大阪維新の会」が大阪府議会で過半数を獲得するなど躍進したことを受け、過半数に達しなかった大阪市議会で他党との連携を目指す方針を表明した。「大阪都構想」について「いったん白紙」と述べるなど、協力を得るには修正もありうるという考えを示した。 大阪府庁で報道陣に語った。知事は第1党に躍進しながらも過半数には届かなかった大阪市議選について「敗北」と表現。「負けたという前提で、大阪都構想の名称も含め、他党と話し合いたい」と述べ、都構想の名称や内容の修正も含めて他の党と話し合い、協力を求める考えを語った。 知事は都構想について、これまで(1)大阪市を特別区に分割し、区長公選制を導入する(2)府と市の役割分担をして広域行政の指揮官を一本化す
10日に投開票された大阪府議会議員選挙で、橋下知事率いる地域政党「大阪維新の会」が過半数の議席を獲得した。また、大阪市と堺市の議会で第一党を獲得したが、過半数に届かなかったため、橋下知事は11日朝、「府と市を再編する大阪都構想を白紙にすることで、再編に向けて他党と協議したい」と述べた。 橋下知事が率いる「大阪維新の会」は、都構想を掲げ、府議選で過半数の議席を獲得した。しかし、大阪と堺の両市議会で第一党となったものの、過半数には届かなかった。このため橋下知事は11日朝、「敗北ですよ、これは。市議会で過半数を取れていない。『維新の会』の都構想に府民、市民が全面支持してくれたわけではない。都構想はいったん白紙というか、(他党との)テーブルにつくために、敗北者ですから、他党の皆さんには白紙の状態で協議を持ちかけなければ」と述べた。 一方、都構想で「解体」とされてきた堺市の竹山市長は11日朝、「本当
統一地方選の大阪府議選と大阪、堺両市議選で躍進した地域政党「大阪維新の会」(維新)代表の橋下徹知事は11日午前、投開票後初めて記者団の取材に応じた。選挙結果について、大阪市議選で目標とした過半数に届かなかったことを挙げ、選挙結果を「敗北」と総括する一方、「他党との話し合いで、どこが折り合えるのかを協議したい」と述べ、大阪都構想をいったん白紙化した上で、他党との連携協議に入る考えを示した。 維新は大阪府議選(定数109)で過半数の57議席を獲得。大阪市議選(同86)では過半数に達せず、堺市議選(同52)は過半数を擁立できなかったが、それぞれ33議席と13議席を得て議会第一党となった。 ただ、橋下知事は「大阪都構想は支持されなかった。構想は僕の考えた通りにならない」ととらえ、これまで維新が訴えてきた区長公選制や府市の役割分担、大阪都の名称なども含めて協議し直す姿勢を示した。 橋下知事は「府議会
統一地方選で大阪維新の会(維新)が大勝したことを受け、堺市の竹山修身市長は11日、取材陣に対し「大阪の大震災だ。府民のマグマが爆発したんじゃないか、プレートがずれたという大きな衝撃だったと思う」と述べた。この発言について、竹山市長はその後、「東日本大震災で被害を受けた方々が多くおられる中、配慮に欠いた発言だった。撤回したい」という文書を出した。 竹山市長はこの日取材陣に対し、選挙について「(大阪維新の会を率いる)橋下徹知事のパワーが炸裂(さくれつ)した」と分析。今後の影響について「府と大阪市の二重行政解消、ワン大阪実現に一歩前進した」と一定の評価をした。 一方、大阪都構想に盛られた堺市分割論については、「維新の候補者の中でも(堺市分割については)ニュアンスが異なる部分があると思う。今後市民と十分議論をしていきたい」と語った。
大阪府議会で過半数、大阪、堺の両市議会で第一党となった地域政党「大阪維新の会」の代表、橋下徹知事は11日、選挙結果について「目標に届かなかったので敗北。他党との話し合いで、どこが折り合えるのかを協議をしたい」と述べ、選挙結果を「敗北」と総括したうえで、大阪都構想を白紙化する方針を提示し、他党との連携協議に入る考えを示した。 維新、大阪市議選で過半数届かず 選挙戦では大きく議席を伸ばした維新だが、橋下知事は当初目標の3議会での過半数獲得が実現できなったとして大阪都構想を留保。「大阪都構想は支持されなかった。構想はぼくの考えた通りにならない」とし、これまで維新が訴えてきた区長公選制や府市の役割分担、大阪都の名称といったことも含め、協議をし直す姿勢を示した。 この日朝、やや固い表情で報道陣の前に姿を現した橋下知事は選挙結果について「府議会では支持を受けたがそれでもぎりぎり。これまでは民意の後押
大阪市の解体を含む「大阪都構想」を前面に打ち立てた地域政党「大阪維新の会」が躍進した10日の大阪府議選と大阪、堺両市議選。大阪市の関係者は「影響は相当大きい」と警戒感を強めている。 「ここまで伸びるとは想定外」。ある市幹部は「これまでアンチ維新、反大阪都で統一されていた市役所幹部の動きが鈍るだろう」と懸念する。 大阪都構想については「実務協議に向けてのボールを投げられたら、市が受けるのか。市長の高度な政治判断になる」と話す一方、「現実味を帯びるほど財政調整などのハードルは高くなる」と牽制(けんせい)する。 別の市幹部は、今後の議会運営について「自民、公明、民主では過半数を維持している。公明がどう動くかがカギ」と分析。選挙結果については「背景にあるのは政権与党の体たらくと、何かを変えたいという漠然とした期待感があるのではないか」と話した。 維新の躍進は、市議会のパワーバランスを大きく変える。
地域政党「大阪維新の会」が躍進した大阪府議選と大阪、堺両市議選から一夜明けた11日、同党代表の橋下徹知事は、神妙な口調で選挙戦を「敗北」と評し、大阪都構想の白紙化にまで言及した。周囲では、他党との連携協議を前に「戦闘」から協調路線への転換を強調する交渉術ととらえる向きもあるが、わかりにくいメッセージに、有権者からは「民意への裏切りだ」と批判も上がった。 「大阪市議会の皆さんに話し合いのテーブルについてもらうことが大事。白紙は撤回ではなく、一緒に議論しようという他党への呼びかけだ」。維新府議の一人は、橋下知事の発言の狙いについて、あえて「白紙」とすることで協議しやすい環境づくりをしていると解説した。 しかし、自民府連の幹部は「府議会で過半数を取っても『負けた』と表現するなど白々しい。意図するところは不明だが、都構想を取りやめるつもりではないだろう」。大敗した民主府連の幹部は「知事の出方が読め
「大阪都構想」を掲げ、地域政党「大阪維新の会」が大躍進した統一地方選の大阪府議・市議選から一夜明けた11日、維新の会を率いる橋下徹知事が口にした「敗北宣言」。 主戦場と位置づけていた市議選で目標の過半数に届かなかったとして、今後は「大阪都」の名称も含め、あらゆる前提をつけずに他党と協議する考えを示した。強気の知事が一転、見せた突然の柔軟姿勢は、自信の裏返しか、既成政党への誘い水か——。維新に苦杯を喫した既成政党や大阪市の関係者は、真意を測りかねている。 都構想を巡り、橋下知事から「ぶっ壊す」と名指しされた大阪市。前夜、維新の躍進ぶりに「こんなに議席を伸ばすのか」と険しい表情を見せた平松邦夫市長はこの日は登庁せず、幹部らが情報収集にあたった。 橋下知事の「敗北宣言」に、ある市幹部は「区長公選制や、特別区への区割りなどの前提を崩せば、都構想は成り立たない。公明党などを協議に引き込もうという腹で
橋下知事 大阪都構想を白紙へ 4月11日 13時50分 10日に投票が行われた統一地方選挙の前半戦の結果を受けて、地域政党「大阪維新の会」の代表を務める大阪府の橋下知事は、大阪都構想の実現に向けて構想をいったん白紙の状態にしてほかの政党に協議を持ちかけていく考えを示しました。 統一地方選挙の前半戦で、大阪維新の会は、大阪府議会議員選挙で目標に掲げていた過半数を獲得し、大阪府議会と大阪市議会それに堺市議会の3つの議会でいずれも第一党となりましたが、大阪市議会では目標の過半数には届きませんでした。一夜明けて、橋下知事は記者団に対し、「大阪の将来像について市民、府民の皆さんにどれだけ関心をもって考えてもらえるかだけを考えていたが、投票率を見るかぎり、政治的なメッセージが弱かった。それに尽きる」と述べました。そのうえで橋下知事は、大阪都構想の実現に向けた協議について「府議会は過半数、市議会は過半数
統一地方選の結果を受けて取材に応じる橋下知事=11日午前、大阪市中央区、伊藤恵里奈撮影 大阪府の橋下徹知事は11日、自らが代表の地域政党「大阪維新の会」が大阪府議会で過半数を獲得するなど躍進したことを受けて、「大阪都構想」を進めるため、過半数に達しなかった大阪市議会で他党との連携を目指す方針を表明した。都構想について「いったん白紙」と述べるなど、協力を得るには修正もありうるという考えを示した。 大阪府庁で報道陣に語った。知事は第1党に躍進しながらも過半数には届かなかった大阪市議選について「敗北」と表現。「負けたという前提で、大阪都構想の名称も含め、他党と話し合いたい」と述べ、都構想の名称や内容の修正も含めて他の党と話し合い、協力を求める考えを語った。 知事は都構想について、これまで(1)大阪市を特別区に分割し、区長公選制を導入すること(2)府と市の役割分担をして広域行政の指揮官を一本
東日本大震災、福島原発の危機という国難を前に、各党の立場、姿勢が鋭く問われています。 いま日本の政治と社会は、東日本大震災の救援と福島原発の危機収束、大震災からの復興と安全な国と地域づくり、エネルギー政策と消費社会のあり方をどうするのかという問題に直面しています。その真っただ中で行われているいっせい地方選も、それが最大のテーマとなっています。 日本共産党は、都道県知事選での志位委員長の訴えを皮切りに、被災者支援・原発危機収束、復興とエネルギー政策の転換、それと一体に防災と福祉の地域づくりを訴えています。3月31日には菅首相との会談で現時点での日本共産党の「提言」を行いました。菅首相も個人補償の引き上げの必要性や原発新増設の見直し、さらに大企業の巨額の内部留保資金を復興財源に活用するという提案も「研究したい」と表明しました。 これに対して、自民党や公明党、民主党は、こうしたテーマについて、有
クリックして拡大する大阪維新の会幹事長・松井一郎事務所には橋下徹・大阪府知事のポスターが掲げられていた=10日午後8時24分、大阪府八尾市(鳥越瑞絵撮影) 10日投開票の大阪府議選と大阪市議選で「大阪都構想」を掲げた「大阪維新の会」の代表を務める橋下徹知事は「ここまで来たか」と静かに振り返った。既成政党の幹部らは、維新の会の優勢が伝えられると「厳しい」と表情を曇らせながら、静かに結果を待った。 9日間の選挙戦で新人候補を引き連れて街頭演説に走り回った橋下知事は10日朝、地元・豊中市の投票所をジャージー姿で訪れた。投票後、「昨年1月から活動を始め、ここまで来たかという感じ。人生で一番力を入れた」と述べた。 「大阪都」構想の実現については「大阪市議会での議席数次第。勢力関係によって自民や公明との話し合いが進むかどうかが決まる」と分析。「テレビの開票速報は見ません」と、淡々と審判を待った。
橋下徹・大阪府知事が掲げる「大阪都構想」に対する有権者の判断が注目された統一地方選の大阪府議選(定数109)、大阪市議選(同86)、堺市議選(同52)も10日夜、投票が締め切られた。選挙情勢や投票動向に関する産経新聞のこれまでの取材では、維新は議席数を大きく伸ばし、府議選と大阪市議選でともに議会第一党を伺う勢いとなっている。 橋下氏が率いる地域政党「大阪維新の会」(維新)は選挙戦で既成政党との対決姿勢を強調し、府議選と大阪市議選で過半数獲得を目標に設定。擁立候補が1人でも落選すれば達成できない大阪市議選のほか、過半数の獲得は府議会でも微妙な情勢となっているが、議席の大幅増で発言力を増すことも予想される。 橋下知事は当初、今回の選挙を大阪都構想の是非を問う場と位置づけ、府議会で60人(改選前議席29)、大阪市議選で44人(同13)を擁立。しかし、東日本大震災の発生を受けて争点としての大阪都構
維新の会 府議会で過半数確実 4月10日 23時42分 10日に投票が行われた大阪府議会議員選挙で、橋下知事が代表を務める地域政党・大阪維新の会が、過半数の議席を獲得することが確実になりました。 大阪府議会は、選挙前の勢力では、大阪維新の会が29、自民党と公明党がそれぞれ23、民主党が20、共産党が10などとなっていました。今回の選挙で、大阪維新の会は、過半数の議席の確保を目指して、定員109人に対し、60人を擁立しました。そして大阪府議会議員選挙の開票が進み、大阪維新の会は、過半数の55以上の議席の当選もしくは当選確実となりました。大阪維新の会は、10日に選挙が行われた大阪市議会議員選挙でも第1党となることが確実となっています。一方、民主党は選挙前の20議席を獲得できないことが確実となり、厳しい戦いとなっています。
維新の会 府議会で過半数確実 4月10日 23時42分 10日に投票が行われた大阪府議会議員選挙で、橋下知事が代表を務める地域政党・大阪維新の会が、過半数の議席を獲得することが確実になりました。 大阪府議会は、選挙前の勢力では、大阪維新の会が29、自民党と公明党がそれぞれ23、民主党が20、共産党が10などとなっていました。今回の選挙で、大阪維新の会は、過半数の議席の確保を目指して、定員109人に対し、60人を擁立しました。そして大阪府議会議員選挙の開票が進み、大阪維新の会は、過半数の55以上の議席の当選もしくは当選確実となりました。大阪維新の会は、10日に選挙が行われた大阪市議会議員選挙でも第1党となることが確実となっています。一方、民主党は選挙前の20議席を獲得できないことが確実となり、厳しい戦いとなっています。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く