昨年2月、ダークウェブで日本人の電子メールアドレスとパスワードが売りに出された。データ量にして2・6ギガバイトというその「商品」は、2億アカウント分にもなるという。サンプルとして3000人分が公開され、日本でよく知られた大手企業を含む社員のアドレスとパスワードがずらりと並んでいた。セキュリティ企業の関係者によると、この「商品」を売り出したのはウクライナ在住のハッカーで、購入したのは中国人だった。 昨年8月には、日本人46万人ほどに対して、「無料チケットオリンピック」というメールがばらまかれた(32頁写真)。ダークウェブで検知されたこの攻撃では、「東京2020夏季オリンピック(19500円)への無料航空券をお届けします/詳細を登録するには、下のリンクをクリックしてください」という本文が書かれている。 シンガポールのサイバーセキュリティー企業であるアントゥイットによると、なんとメールを受け取っ
![「闇売買」される2億件の日本人アカウント、買ったのは中国ハッカー・・・いまダークウェブで起きている〝異変〟](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/79b78a9dcdb2d1c7ec80324afdd83a3af752520b/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwedge.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2Fe%2Fb%2F1024%2Fimg_eb6b9cdc315d3fbf562e71c5c9e6df0799308.jpg)