Point ■寿命は細胞分裂の回数で決まっており、分裂のスピードが落ちることを「老化」、分裂回数が尽きると「死」を意味する ■分裂回数を決める「テロメア」の長さを2倍にしたマウスは、通常より12%も寿命が延びた 「人間五十年…」と歌われたのも今は昔。現代人の寿命は著しく伸び、特に日本人の平均寿命は84歳を超えて最も長寿の国の一つとなっています。 それでも「不老不死」という人類古来の夢には遠く及びませんが、現代科学は確実に一歩ずつ、その夢へと近づいています。 今回、スペイン国際ガン研究所(Spanish National Cancer Research Center)により、遺伝子操作をまったく行わず、マウスの寿命を12%も延ばす新たな方法が発見されたのです。 研究の詳細は、10月17日付けで「Nature Communications」に掲載されています。 死へのカウントダウン「テロメア」